特急ライラックはJR北海道恐らく最も利用者が多い区間で、色も緑色ですごく目立つカラーということもあり見たことや乗ったことがある方も多いと思います。
しかし、グリーン車はなかなか乗る機会があまりないと思いますので、どのような設備があるのか気になっている方もいらっしゃると思います。
今回は特急ライラックのグリーン車と自由席・指定席の違いを写真をたくさん使って解説していきます!
旅のしおり
特急ライラックとは?
最初に特急ライラックを良く知らない方に運行区間、運行間隔、使用されている車両を紹介します。
運行区間は?
運行区間は札幌駅と旭川駅間を1時間半で運行されています。
ちなみに、運行区間や停車駅、そして所要時間が全く同じ特急カムイというものがあります。
今回紹介する特急ライラックと特急カムイの違いについては他の記事で解説しているので、気になる方はこちらからご覧ください。
▼ライラックとカムイの違い▼
JR北海道の特急ライラックと特急カムイの違いって何?両方乗ったので違いを解説!
運行間隔は?
運行間隔は同じ区間と停車駅である特急カムイも含めると30分に一本ほどのペースで運行されています。
そのため、この特急は稚内や網走方面に行く際に旭川発の特急サロベツや特急大雪に乗り換える際にも重宝します。
そして、乗り換える際には隣のホームに止まっている特急に乗れば良いので、乗り換えに必要な労力も少ないです。
使用車両は?
特急ライラックで使用されている車両は789系の0番台が使用されています。
元々は函館~新青森駅間で特急白鳥として運行されていた特急ですが、2016年に北海道新幹線が開通したことを受けて特急ライラックとして利用されることになりました。
また、先頭車両の横側にはイラストが描かれていて、全部で24種類・6パターンがあります。
それぞれの6パターンは北海道の地域ごとに分かれており、札幌、旭川、宗谷、オホーツク、上川、空知の6パターンです。
この編成は札幌のイラストで円山動物園にいる動物が描かれているそうです。
また、この車両は特急カムイと違ってグリーン車があります。
それではグリーン車と自由席・指定席を解説していきましょう!
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グリーン車を紹介!
※編成によってシートが異なる場合があります。
特急ライラックのグリーン車は1号車の前半分だけにあります。後ろ半分は指定席なのでグリーン車に乗りたい方は一番前に待っておくと良いでしょう。
グリーン車は1号車の半分までしかない関係で、1号車の真ん中あたりにクローバーマークが描かれています。
グリーン車の客室に入る際の扉は木製でグリーンマークがあります。また、中が見えないようになっているので視線も感じないように配慮されています。
実は他の席のランクでもドアが木製ではあるのですが、表面が少し異なっております。
グリーン車は木の表面がそのまま出ているのに対して、他の車両は表面に何かコーティングのようなものがされている微妙な質感の違いがあります。
皆さんも思い出したら触ってみて下さい(笑)
扉を開けるには取っ手に当たる部分を触ると自動で開きます。
これがグリーン車の室内です。
全体的に紺色系が基調として用いられており、天井の丸まっている部分が青色なのもグリーン車だけです。まるでブルー)ry
列は写真の左側が2列で右側が1列の合計3列の広々としたシートが使われています。
後はグレー色のカーペットが敷かれています。
座る前から1つ1つのシートがゴツイですよね(笑)
座り心地は全体的にゆったりしていて良いですね。
座面は柔らかく、背もたれは腰当たりに"はりだし感"がありますが、この張り出し自体も柔らかいので個人に合わせて変形するので面で支えられている感触があります。
他には自由席や指定席と違って背もたれが長く、他の人の頭が見えないようになっているのに加えて、横側を囲むように頭の挺横に出っ張りがあります。
実は前まではこの出っ張りに対して「ここまで大きくなくても、ずれ落ちないし飾り目的かな?」と思っていましたが、これ寝ている際に他の乗客からの視線を狭めることでプレイベートな空間を確保しているという狙いがあるんですね。グリーン車に両手では数えきれないぐらい乗ってきて初めて気づきました。
足元は全力で伸ばしても余裕です。また、後で解説するフットレストがありますが、使用しない方は上にあげられるので特に邪魔にはなりません。
シートの横幅も3列になっているおかげでかなり余裕を感じます。
左右に指2本分くらいの厚さは余裕で入るので、よっぽど腰がゴツイ方以外は快適に過ごせます。
と言う訳で席自体の紹介は終了ですので、次に席に付いている機能を解説していきましょう!
1つ目はリクライニングです。
手前が最大まで倒した状態で、その隣が最初の状態です。
大体25度くらいまで下がります。
ただし、背もたれの幅が大きく、厚みもあるのでその角度以上に倒れているように感じます。
なんというか、ただ単に背もたれがリクライニングしているだけなのに迫力を感じるんですよね(笑)
もちろん自由席や指定席と比べても全然違うので、後ろに人がいない場合は最大まで倒して利用することをおすすめします!
後ろの席に人が来ることはほとんどないので、好きにリクライニングを倒せるのはグリーン車の大きなメリットですね。
2つ目はまくらの上下です。
グリーン車ではまくらが背もたれと別れていますが、リクライニングの状態によって、まくらが肩に当たって逆に気持ち悪く感じる場合があります。
そのような場合にまくら自体を上下に動かして調節するのです。
調節方法はまくら自体を手でつかんで上下させるだけで移動できます。
3つ目はまくらの両側の角度を調節できます。
実はこの機能に気づかずに写真を撮っていません、、、。しかし、JR北海道の他のグリーン席に同じような機能が付いているものがあったので、そちらを紹介します。
これは特急大雪のグリーン車なのですが、特急ライラックの座席にも頭の両側が折れ曲がる機能があります。
これを使用すると寝ても頭がずれ落ちません。写真は最大のほぼ直角まで曲げていますが、実際には好きな角度にできるので、自分にあう角度に調整してください。
これらのまくらに関しても調整機能は意外と気づかないし、僕も実際に何度か乗ってから気づかなかったので少しもったいないと思ってしまいます。
4つ目はフットレストです。
フットレストはその名の通り足を置く場所です。
足首の角度が自然にしたいなという際に使用すると良いでしょう。
しかし、最初の状態だと足を置く面が真上を向いているので足を置けるレベルではありません。
そこで、フットレストの角度の調整をする必要があります。
最初にフットレストの横に付いているペダルを踏みながら、反対側の足でフットレストを押し込むように力を掛けます。
そうすると下がっていくので、自分が丁度良いと感じた角度でペダルを離すと固定が可能です。
さらに、足を置く面を裏返すと素足で置く面に変化します。
変更方法は足でひっくり返すだけなので簡単です。
裏返すとシートと同じ生地の面が出現するで、素足を置きます。
僕がグリーン車の好きな点を聞かれたら素足になれるということは絶対に挙げるレベルで好きです。
開放感が気持ちよすぎるのと、靴を脱ぐことによって足が臭くなるのを防止するためにいつも使用してます。僕はスニーカーですが、きつい革靴を履いているビジネスマンの方はさらに開放感が気持ち良いと思います。
まじでおススメ機能です。
ただし、くれぐれも素足を置く面に土足で乗せないでください。
JR北海道は特にアナウンスしていませんが暗黙の了解のようなものがあるので気を付けてください。
フットレストについては詳しく説明している記事があるのでぜひご覧ください。
▼素足と土足の見分け方▼
JRグリーン車のフットレストの使い方を画像で分かりやすく解説します!
5つ目はコンセントです。
コンセントは1つの席に1つあります。写真は2列側なので2つありますが、1列側は1つのみです。
パソコン専用と書いていますが、スマホの充電でも使用できます。
札幌と旭川まで1時間30分ほどかかるので、ずっと充電していたら十分に充電できるので、充電がピンチな方は検討しても良いでしょう。
まあ、でもその場合は同じ区間を走っている特急カムイのuシートのほうが値段は安いのですが、、、
6つ目はテーブルです。
自由席や指定席でも 見るような一般的な形状ですが、グリーン車のテーブルは伸びます!
実はグリーン車は前の席との間が広いので、延ばさないとテーブルが遠くなります。
そのような際に伸ばすと、便利になりますね。
広さはノートパソコンが余裕で置ける程度です。
すぐ隣にコンセントもあるので充電しながらの作業もできます。
7つ目はドリンクホルダーです。
ドリンクホルダーはひじ掛けに付いています。
ペットボトルだけならテーブルよりもホルダーを利用する方が楽です。
使用しない場合は簡単に収納できるので、邪魔にもなりにくいです。
8つ目は読書灯です。
読書灯はライトの横にある小さいボタンを押すことでONとOFFを切り替えられます。
また、ライトをつまんで動かすことで光の角度を調節できます。
9つ目はチケットホルダーです。
自由席や指定席にもチケットホルダーは装着されていますが、グリーン車のチケットホルダーは金属製で重厚感があります。
写真では縦に入れていますが、横に入れるのが正しいです(笑)
ここにチケットを入れておけば寝ているときに勝手に検札をしてくれます。
しかし、現在はグリーン車と指定席の検札はなくなっているので正直意味ありません。お飾りと化しています。
以上でグリーン車の機能の紹介は終了です。
やっぱりグリーン車は快適に過ごせるための機能はたくさん装備されていますね。せっかくある機能は最大限に利用したいですね。
そういう僕もまくらの機能を見逃していたので何とも言えませんが、JR北海道はテーブルの裏に機能が書いてある場合が多いのでそれを参考にすると良いでしょう。
客層は?
客層なんですが、、、僕が乗車した時は他に人が乗車していませんでした。
札幌と旭川駅は1時間30分程で到着しますしそこまで快適性を求めている人が多くないことが挙げられるんじゃないのかなと思います。
グリーン車の客層の傾向は他の記事で解説しているので、気になる方はご覧ください。
▼グリーン車の客層の傾向を解説▼
グリーン車は何が違う?10回以上乗ったのでシート、機能、内装から客層まで画像で紹介します!
振動と音は?
特急ライラックのグリーン車は自由席や指定席と比べて本当に若干音が小さく、振動もカットれています。
というか、札幌や旭川駅近郊の線路の状態が良いのと、ディーゼルエンジンの「ウォーン!」という音も無いので自由席や指定席でも音が小さいです。
中間あたりの田舎区間は「ガタンゴトン」となりますが、都市近郊になると「ガタンゴトン」という音では無くて「サー」というまるで継ぎ目が無いかのような静かさが実現されています。
自由席や指定席でもそのレベルで静かなのでグリーン車はその「サー」という音さえ聞こえなくなります。
以上でグリーン車の紹介は終了です。
北海道の雪景色
自由席・指定席を紹介!
お次は自由席や指定席のシートを紹介します。自由席と指定席は同じなので一緒に解説します。
特急ライラックの自由席や指定席は比較的シンプルで、両側とも2列の合計4列です。
ちなみにシートのカラーは様々なバリエーションがあるので、カラーは異なるかもしれません。
座り心地は自由席や指定席の座席の中ではすごく座り心地がよいです!
いままで座ってきた自由席の中のトップ5ぐらいには入ります。
座面がもちもちしているので、新感覚の座り心地が体験できます。
それに加えて背もたれも背中の曲線にぴったりフィットするので最高です!
ただし、背もたれの長さは自由席と指定席の座席らしく後頭部当たりまでしかありません。
頭の横には出っ張りがあり、寝た際に頭がずれ落ちるのを防いでくれます。
前の席との間隔は狭いのですが、椅子の下の方には空洞になっているので、足は余裕で伸ばせます。足を延ばすだけならグリーン車とかわらないぐらい伸ばせます。
横幅は4列なので狭いのですが、JRの西日本の普通車用の席よりも少し広い印象を受けました。
JR西日本のシートは横幅が僕の太ももの幅でぴったりなのに対して、特急ライラックのシートは太ももの両横に手のひらの厚さぐらいは余裕が生まれています。
この幅の余裕が太ももの余裕だけでなく、肩の余裕に繋がってきていますので肩幅が広くても窮屈感を感じにくくなっています。
それでは席自体の解説は以上なので、次は席の機能を紹介します。
1つ目はリクライニングです。
手前が最大まで倒している状態で、奥側が最初の状態です。
正直リクライニングはあまり倒れませんが、通常使用の範囲では十分使えます。
2つ目はひじ掛けです。
自由席・指定席のひじ掛けは出し入れすることが可能です。
しかし、個人的にできるだけひじ掛けは降ろして使用するのがおすすめです。
ひじ掛けを収納した状態だとひじ掛けが腕や肩に当たって違和感があるからです。
3つ目はテーブルです。
テーブルはグリーン車のように伸びませんが、広さは同じくらで十分に広いです。
ご飯も食べられる広さです。
しかし、ペットボトルホルダーは別にないので、ペットボトルはテーブルに置くか前の席の後ろにある物入に入れておくしかありません。
どうでも良いけどセイコーマートのたっぷりチキンサラダサンドおいしいので関西でも食べたい。
4つ目はチケットホルダーです。
チケットホルダーはチケットを入れておけば寝ていても勝手に検札をしてくれるというメリットがありますが、自由席しか検札をしていないので自由席でしか意味を成しません。
ただし、自由席でも7日間乗り放題になるフリー切符とかは盗難にあるのが怖いので正直なかなか使いにくいです。
ちなみに、画像は縦に入れてるけど、本当は横に入れるものですね。
客層は?
客層は普通ですね。
やっぱりグループも多くなるので、車内はそれなりに賑やかです。
また、ビジネスマンも結構いましたね。
しかし、札幌旭川間は便数が多いので、そこまで混雑はしていませんし、人口密度も意外と少ない印象がありました。
特に21時半ごろの旭川発の便に乗車した際には自由席でも同じ号車に乗っていた客はいないほどガラガラでした。
自由席・指定席でもすごく静か
グリーン車でも解説しましたが、札幌と旭川近郊はレールの状態がかなり良く、自由席や指定席でも音がかなり少ないです。
ただし、美唄とかそこらへんは普通に「ガタンゴトン」となっていた印象があります。なので都市部近郊です。
以上で自由席・指定席の解説は終了です。
車内設備を解説!
最後に車内設備の解説をします。
便数によって設備がある両は違うので、どこにあるのか知りたい方はこちらのJR北海道のサイトをご覧ください。
▼JR北海道の列車ガイド(ライラック)▼
1つ目はフリースペースです。
これはJR北海道のサイトには設備として掲載されていませんが、電話などに使用できるフリースペースがあります。
また、窓が広いので意外と眺望も良いです。
こういうのって大概もともと喫煙室だったパターンが結構ありますが、ドアは取り外されたのでしょうか。
2つ目は多目的室です。
多目的トイレとは別に多目的室もあります。
中には入っていませんがJR北海道のサイトで確認したところ、中は結構広そうです。
気分が悪くなった場合は、赤ちゃんに授乳をしたい場合に使用するそうです。
勝手に使用できるわけでは無く、使用したい場合は車掌さんに言ったら使用できるようです。
3つ目はお手洗いです。
お手洗いは男性専用トイレと男女兼用トイレがあります。
また、1両目には多目的トイレもありますので、赤ちゃんのおむつを替える際などにご利用いただけます。
4つ目は洗面器です。
蛇口からは暖かい水がでます。しかし、蛇口あるあるのお湯にしても最初はめちゃくちゃ冷たいというのはあります。
多分さっと手を洗うぐらいでは冷たいままでしょう。
また、この洗面器にはコンセントが付いています。
コンセントが付いている洗面器は珍しいですが、何に使うのでしょうか?
パソコン専用という風に「専用」ではないので、普通にドライヤーなどの電力消費が大きい家電も使えるかと思います。
以上が特急ライラックの設備でした。
まとめ
今回は特急ライラックのグリーン車と自由席・指定席の違いを紹介しました。
この自腹を切って乗り比べた経験が皆様の参考になれば幸いです。(本当はただ単に乗ってみたかっただけ)
このサイトでは他の車両のグリーン車と指定席・自由席を乗り比べているので、気になる方は是非ご覧ください!