※現在は新型コロナウイルスの影響で昼から夕方の便が運転中止になっています。
詳しい時刻表は「ミュースカイ時刻表(名鉄公式サイト)」をご覧ください。
中部国際空港に鉄道で行くには名鉄を利用する必要がありますが、同じ中部空港駅に行く際にも通常の特急とミュースカイという少し特別に設定された便があります。
これらは特急車両の色も違いますし、ミュースカイという名称もつけられているので、「なんか特別なんだな」ということは分りますが具体的に何が違うのかは意外と知らない方は多いのではないでしょうか?
そこで、今回は特急とミュースカイの違いとミュースカイに実際に乗車してきたので内装も紹介していきます!
旅のしおり
特急ミュースカイとは
ミュースカイの利用を検討している方の中には他の空港から中部空港に来る方もおり、名鉄になじみが無い方もいらっしゃると思いますので、最初に軽く紹介します。
ミュースカイの運行区間は便によって異なります。
名鉄岐阜~名鉄名古屋~中部国際空港、新鵜沼~名鉄名古屋~中部国際空港、最も短い便で名鉄名古屋~中部国際空港まで運行されおり、名鉄名古屋~中部国際空港区間の所要時間は約30分で結びます。
▼ミュースカイの運行区間(新鵜沼発)▼
▼ミュースカイの運行区間(名鉄岐阜発)▼
運行している本数については新鵜沼発の便がが多く、名鉄岐阜発の便は比較的少ない傾向があります。
そして、全ての便が名鉄名古屋~中部国際空港の区間を走行しますが、名鉄名古屋駅では30分に1本のペースで発車しています。
特急とミュースカイの違い
では、特急とミュースカイは車両以外にどのような点が違うのでしょうか?
それは、所要時間と自由席の有無です。
それぞれ詳しく紹介していきましょう。
所要時間が5~10分ほど短縮
1つ目は停車駅が少なく、その分名鉄名古屋駅から中部国際空港までの所要時間が5分~10分程度短縮されています。
名鉄名古屋と中部国際空港までの停車駅は金山駅と神宮前駅しかありません。
この2つの駅は名鉄名古屋駅から比較的近い駅で10分圏内にあります。
この駅を出発したら後はそのまま中部国際空港へ向かいます。
反対に特急はミュースカイでも停車する金山駅、神宮前駅の後にも5つの駅に停車します。
このように、停車駅が大幅に減っているので所要時間も減らされているのです。
全車両が特別指定席
2つ目はミュースカイは全車両が指定席になっており、乗車するのに特別車両券(ミューチケット)が必要です。
名鉄の特急は基本的には自由席で追加料金が必要ありませんが、特急の前2両に連結されている特別車両(指定席)に乗車する時だけに追加費用が必要です。
しかし、ミュースカイは追加料金が必要ない自由席がなく、全ての車両が特別車両(指定席)になっています。
そのため、ミュースカイに乗車するには必ず運賃の他にも特別車両券(ミューチケットの分の)追加費用が必要なのです。
とはいっても、ミュースカイの追加費用は乗車区間に関係なく一律で360円だけなので、お手軽に乗れる金額だと思います。
特別車両券(ミューチケット)は事前に券売機で購入したり、ネットで予約したりできます。
ミュースカイに乗る価値はある?
結論から申し上げますと「無理に乗る必要は無いが、タイミングが合えば乗車する」というのが実際に乗車してみて感じた感想です。
理由は2つあります。
1つ目はそこまで時間にこだわる場面が少ないからです。
確かに名鉄名古屋~中部国際空港まで通常の特急が約35分、ミュースカイは28分~30分と比べて5分から10分ほど短縮されていますが、正直これくらいの時間だとあまり変わらないように感じます。
皆さんも空港を利用する際にはある程度の時間の余裕をもって行動するでしょうし、ミュースカイは30分間隔で運行されているので自分が乗りたいと思ったタイミングで来るとは限りません。
そのため、結果的に特急に乗った方が目的地に早く到着するというパターンも結構あります。
2つ目は車内の内装は通常の特急に連結されている特別車両と内装が変わらないからです。
指定席に座りたいならミュースカイでなくても、同じ値段、同じ設備で乗車できる特急の特別車両を利用しても良い訳ですからね。
シートが少し良いものになっているなら、先に名鉄名古屋駅に到着する特急があっても「少し時間を遅らせてミュースカイに乗車しよう」という思考になる場合もありますが、そうでないらなら別にミュースカイにこだわる理由はありません。
ぐだぐた言いましたが、まとめると「特急でもミュースカイでも先に着たほうに乗れば良い」ということですね。
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ミュースカイの内装を紹介
最後にミュースカイの内装について解説していきます。基本的には通常の特急と同じような内装なので特急に連結されている特別指定席もこんな感じだと思って頂ければよいです。
ミュースカイで使用されている車両は通常の特急に連結されている特別指定車両と形状は近いですが、カラーリングが青色になっており、正面に「centrair(セントレア)」と書かれています。
全ての車両が特別指定席なので、ドアの横に「μ特別車」のシールが貼られています。
それでは乗車していきます。
名鉄名古屋駅では車両の両側のドアが開きます。地味に両側が開くのは珍しいですよね。
車内はJRの特急の自由席や指定席と同じような雰囲気が漂っています。
全体的に白色でシートの青系の色がマッチしていて清潔感がありますね。
これが今回座るシートです。
シートも特急の指定席のような感じですね。
座ってみて感じた座り込ごちは少し硬めな印象がありますが、意外とフィットして悪くありません。
シートの横幅も成人男性でぴったり入るくらいのサイズです。
もしかしたら少しガタイが大きい方は窮屈に感じる可能性があります。
次にシートに備わっている機能を紹介していきます。
1つ目はリクライニングです。
手前が最大まで倒した状態で、奥側が最初の状態です。
正直リクライニングは全然倒れません(笑)
しかし、30分程度の移動時間では十分快適です。
2つ目はテーブルです。
テーブルは一般的な広さの物で、何かパンなどの軽食を食べるにはちょうど良いでしょう。
テーブルを使用しない際には電車内の設備について書かれているので、お手洗いやゴミ箱を探している場合には役に立つので参考にすると良いですね。
3つ目はチケットホルダーです。
チケットホルダーは名前の通り、チケットを挟んでおく装備です。
昔は検札でチケットをわざわざ出すのが面倒な時に利用していたと思うのですが、現在は検札が無いので(おそらくネットで管理している)なんの意味も無いです。
4つ目はフリーWi-Fiです。
ミュースカイの社内ではフリーWi-Fiが利用できます。
通信料は節約できるに越したことは無いので便利です。
5つ目は雑誌です。
ミュースカイの前の席のポケットには「Wind」という月間冊子があります。
Take freeと書いてあるので内容に興味がある場合は持ち帰ってじっくり見るのも良いと思います。
以上でシートの紹介は終了です。
最後にミュースカイで利用できる車内にある設備を紹介します。
1つ目は荷物スペースです。
ミュースカイは空港を利用することが前提なので、大型スーツケースも邪魔にならないように荷物置き場があります。
そして、このミュースカイの荷物置き場は盗難対策も考えられています。
荷物置き場は客室の前にあり、椅子に座っていても自分の荷物を見ておくことが可能です。
関西勢にはおなじみで関西空港に直結している特急はるかという特急があるのですが、荷物置き場が自分の目からは届かない場所にあるので少し不安になります。
しかし、ミュースカイは自分で監視しておくことが出来るので「考えられているな」という印象を受けました。
2つ目はお手洗いです。
特急列車なのできちんとお手洗いも完備されています。
そして、バリアフリー対応なので色々な方が利用できます。
場所は席のテーブルの裏側に書いてあるイラストを見ればわかります。
3つ目は洗面器です。
ミュースカイにはやけにおしゃれな洗面器が設置されています。
洗面器の周りがガラスでできており、下から照明がついてあるのが爽やかで良いですね。
以上で設備の紹介は終了です。
ちなみになんですが、中部国際空港にはミュースカイ専用のホームがあります。
以上でミュースカイの内装の紹介は終了です
特急も同じようなものなのですが、特急の自由席は通常の通勤列車のようなシートなので、座れない可能性があります。
快適な旅行にするために乗車したり、疲れていてゆっくり休みたい場合は特急でも特別指定席を利用すると良いでしょう。
ミュースカイにはわざわざ狙って乗車する必要は無いと思っていますが、特別指定席は区間によらず360円の追加料金だけで確実に座れ、快適に移動できるので個人的におすすめです。
まとめ
今回は名鉄ミュースカイが通常の特急と違う部分を紹介しました。
「ミュースカイに乗る価値はある?」の項でも紹介したように、中部国際空港を利用する方はタイミング良く来たら乗るというスタンスで良いと思います。
名鉄の特別指定席は追加費用が360円だけで済み、自由席よりも少し良い席で移動できるのはかなりお得だと思います。皆さんも特別指定席を利用してみてはいかがでしょうか?