皆さんはグリーン車にどのようなイメージを持っていますか?
飛行機で言うファーストクラス、それともビジネスクラス、はたまた緑色のクローバーのイメージしかないという方もいるでしょう。
実は飛行機のファーストクラスやビジネスクラスとは違って、もう少し敷居が低く意外と一般的な方でも乗れる価格です。タイトルにもあるように実際に学生の僕が何度も乗車していますしね。
ちなみに頻繁に乗っている理由はこのサイトの人気企画はグリーン車と自由席・指定席を乗り比べるというものがあるからです。。
ということで、今回はグリーン車は自由席や指定席とは何が違うのかをシート、車両の内装、客層の違いを紹介していきます。
ただし、グリーン車のシートの機能や内装は車両によってことなっているので、あくまで一例として見ていただいたら良いと思います。
また、中には指定席の中にも自由席と同じではなく、少し良い席になっている場合もあります。
車両のよってどのような設備があるのかを知りたい場合は、当サイトの「乗った気シリーズ」を是非ご覧ください。
今のところはサンダーバード、くろしおなどの関西・中国・四国の特急を中心に紹介していますので、気になる方は是非ご覧ください!
▼グリーン車と自由席乗り比べシリーズ▼
旅のしおり
内装の違い
グリーン車はシート自体が違うと思いがちですが、内装の雰囲気も異なっている場合が多いです。
最初に自由席や指定席の車内です。
この写真は新大阪駅から城崎温泉を結ぶ特急こうのとり号の自由席の写真です。
そして、次は同じく特急こうのとりのグリーン車です。
自由席はグリーン車と比べて車内の色全体的に茶色系だったり、カーペットが敷いてあったりして全体的にエレガントが雰囲気が漂っています。
また、この2枚の写真を見比べて気が付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、自由席と指定席が1列に対して両側2列づつで合わせて4列なのに対して、グリーン車は片側に1列ともう片方に2列の合計3列になっています。
列が減ったことによって、シートの横幅がかなり広くなっています。また、前のシートとの間隔も広くなっています。
ここら辺の違いは次の項目で詳しく紹介します。
▼特急こうのとりのグリーン車と自由席の乗り比べ▼
特急こうのとり(289系)のグリーン車と指定席・自由席を乗り比べ!写真をたくさん使って紹介します!
せっかくなので、他の特急の内装も紹介しておきます。
これは特急南風(新型)のグリーン車です。特急南風の新型のグリーン車は特に設備が豪華です。
▼新型特急南風のグリーン車と自由席を乗り比べ▼
新型特急南風2700系のグリーン車、指定席と自由席を乗り比べ![画像大量!]
もちろんグリーン車が優れているのは雰囲気だけではありません。
グリーン車は自由席と指定席と違いって、防音性能と振動を吸収する性能が高いです。
これはグリーン車と自由席を乗り比べているとはっきりとわかります。
このおかげと客層が良いこともあって本当に静かで、振動もほとんど感じない空間になっています。
ただし、防音性能や振動吸収性能も車両によってどれくらい軽減されるのは変化します。
例えば、特急きのさきや特急こうのとりなどと言った比較的新しめの車両は防音性能や振動吸収性能は高いのですが、特急スーパーはくとや特急やくもは古い車両なので、自由席や指定席と比較しても少ししか変化しませんでした。
また、電車の「ガタンゴトン」という音や振動も小さくなっているので、旅情は感じにくい面もあります。
やっぱりある程度の音や振動がある方が「今、電車に乗っているなー」っていう気持ちにはなりやすいです。
そのため、旅情を感じたい方は意外と自由席や指定席のほうが楽しかったりするかもしれません。
シート自体の違い
シートも特急によって変化しますので、参考としてご覧ください。
最初に自由席や指定席のシートの写真から紹介します。
これは、特急くろしおのシートです。
特急くろしおはパンダで有名なアドベンチャーワールドがある白浜駅に停車する関係でパンダ車両というラッピング車両があります。
ラッピング車両は頭を乗せる部分がパンダ仕様になっていますが、それ以外は関西圏でよく見る一般的なシートです。
次に同じく特急くろしおのグリーン車のシートです。
この写真では2列ですが廊下を挟んだ反対側は1列しかないので、先ほど紹介した特急こうのとりと同じく3列なので広々としたシートです。
ここで、グリーン車が自由席に対して優れている点をリストにしてみます。
- フットレストがある
- シートの横幅が広い
- 前のシートとの幅が広い
- シートがふかふか
- リクライニングがめちゃくちゃ倒れる
- コンセントが付いている場合がある
- レッグレストまで付いている車両がある
- リクライニングやレッグレストが電動で調整できる車両がある
- 隣に人が来る確率が少ない
ざっとグリーン車のシートが優れている点を挙げてみましたが、結構たくさんありますね。
これらを1つずつ詳しく紹介していきます。
フットレストがある
グリーン車のシートを見て恐らく最初に目に入ってくるのは足元に見慣れないフットレストが設置されていることです。
この写真は金沢と名古屋間を結んでいる特急しらさぎですが、足元にフットレストが設置されています。
使用方法は足を乗せるのです。
これで確かに足首の角度が自然になって負担が減りますが、フットレストの真価はまだ発揮されていません。
実はこのフットレストはひっくり返すことにより、素足を乗せる面が出現するのです。
このように、フットレストの最大の利点は素足になれることが挙げられます。
これが本当に開放感があって最高なんです!
皆さんもグリーン車に乗車した際には是非ともフットレストを裏返して、素足になってみることを強くおすすめします!
ただし、古めの車両の中には土足の面だけだったり、素足で乗せる面だけが存在する列車もあります。
そこらへんは他の記事でご自身が乗車する列車のフットレストがどちらで乗せるタイプなのかを判別する方法を紹介しています。
▼フットレストの詳しい使用方法▼
近鉄特急とJRグリーン車のフットレストの使い方を画像で分かりやすく解説します!
▼特急しらさぎのグリーン車と自由席の乗り比べはこちら▼
特急しらさぎ(681系)のグリーン車と自由席を乗り比べ!画像たっぷりで紹介
シートの横幅が大きい
次に紹介するのはシートの横幅です。
内装の項目で紹介したように、グリーン車は3列シートでその分シートの横幅の広く作られています。
前のシートとの幅が大きい
グリーン車は横幅が広いだけではなく、前のシートとの間隔も広いです。
次の写真は特急こうのとりの自由席に座った時の太ももを上からとった際の写真です。
服から白いオーラみたいなものが出ているのは気にしないでください(笑)
座った際の感触として狭くはないですが、「ぴったり収まっている」感じがあるのは写真から伝わっているのではないかと思います。
ちなみに男の中では標準的な体系ですが、太ももをめちゃくちゃ鍛えている方にとっては少し窮屈かもしれません。
次にグリーン車に座った際に先ほどの写真と同じようなアングルで撮影した写真です。
別に意識して股を閉じているわけでもなく自然に座っています。先ほどと同じように座っている状態で、太ももと座席の横との幅にかなり余裕があるのが分かると思います。
この余裕があることにより、取れる姿勢の自由度がかなり広がる上に、太ももを鍛えているかたも余裕をもって座れるのではないのかなと思います。
シートがふかふか
これは写真で表しようがないので、言葉での説明しますが、自由席のシートは体重をシート自体の硬さで受け止めているのに対して、グリーン車のシートは体重をふかふかで、深く沈みこんだ反発力で受け止めている感じです。
イメージで言うと、表面が少しけば立っている布製のソファーのような座り心地です。
僕の語彙力をフル活用して伝えましたが、こればっかりは座って一度体験して欲しいですね(笑)
リクライニングがめちゃくちゃ倒れる
グリーン車は自由席と比べてリクライニングがめちゃくちゃ倒れます。それはもう感動するレベルで!
この写真は同じく特急こうのとりの自由席のリクライニングを最大まで倒した状態です。
自由席のシートの時点で結構倒れるという印象があります。僕も初めて特急の自由席に乗車した際には自由席のリクライニングで感動した覚えがあります。
では、これよりも倒れるグリーン車はどれくらい凄いのでしょうか?
こちらも特急こうのとりのグリーン車です。
斜め45度くらい倒れます。実は自由席とグリーン車のリクライニングの角度は劇的に違うということはありませんが、グリーン車の背もたれ部分はデカいので、めちゃくちゃ倒れているように感じます。実際に最大まで倒したら「このまま寝れるわ」っていう感情になれますよ!
また、グリーン車にはまくらが付いている車両も結構あります。
ただし、古い車両だとまくらの反発が抜けていてスカスカになっている場合も結構あります。
コンセントが付いている車両がある
これは全ての車両に付いているわけではありませんが、新しめの車両ですと1席に1つ付いている場合が多いです。
この写真は2列側なので2つありますが、1列側は1つです。
コンセントを利用できるのは地味に便利ですよね。
自由席や指定席でもコンセントが利用できる場合はありますが、全ての席にないのでスマホの充電がなくなりそうな場合は、充電目当てで利用してみるのも良いと思います。
レッグレストが付いている場合がある
これは限られた車両しか見ないですが、足の太もも部分を下から持ち上げてくれるレッグレストが装着されている場合もあります。
ただし、車両がかなり限られており、今のところは私が体験した中では新型特急南風、近鉄ひのとりのプレミアムシート、同じく近鉄のしまかぜくらいしかありません。
関東地方はまだ乗り比べていないので、ちょっとわからないです。
リクライニングやレッグレストが電動で調整できる車両がある
これも車両が限られますが、今まで紹介してきたリクライニングやレッグレストをパネルで操作して電動で調節できるものもあります。
これも僕が体験した中では新型南風、近鉄のひのとり(プレミアムシート)、近鉄のしまかぜくらいですね。
以上の3つの車両は設備が全体的に豪華で、乗り比べ記事もめちゃくちゃ気合が入っているので、気になる方は是非ご覧ください!
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隣に人が来る確率が小さい
これはシートの機能ではありませんが、2列のほうを選んでも隣に人が来る可能性が小さいことです。
グリーン車は1列側と2列側があると紹介しましたが、2列側を選んでも隣に人が来る可能性が少ないのです。
ただし、あくまで可能性が少ないだけで、グリーン車が満席の場合は隣に来ますし、何らかの理由で空いていても隣に人が来る場合があるでしょう。
客層の違い
客層は言うまでもなくグリーン車のほうが良いです。
自由席や指定席はグループや家族連れで乗車している方が多いので、話し声が聞こえてきます。対してグリーン車の主な客層はおじいちゃんやおばあちゃんが多く、周りの配慮ができる方が載っている割合が高いです。そのため、車内での騒音が小さい傾向があります。
さらに、内装の項目で紹介したように、防音性能自体が高いのもあって本当に静かに感じます。
このように、「移動中もリラックスしたい!」という方もグリーン車を利用してみると良いでしょう。
ただし、周りが静かということは自分たちも静かにしているのが好ましいです。そのため、グループで乗車する場合や、パソコンでパチパチキーボードを打つのはやめたほうが良いかなと思います。
実際に一回ノートパソコンで作業しようと思ったんですけど、思ったよりもキーボードの音が響いて「こりゃだめだ」と思ってそっと作業をやめました(笑)
そのため、仕事をしたいという場合は、自由席や指定席に座りながらノイズキャンセルイヤフォンを使った方がよっぽど周りに気を遣う必要は無いと思いますね。