【訂正】サムネはE255系とありますが、実際はEは付いていない255系です。
特急さざなみ・特急しおさい・特急わかしおは東京駅から銚子・房総半島方面に向かう特急です。
これらは房総半島方面に向かう特急で、特急しおさいが銚子、特急さざなみが君津、特急わかしおが勝浦、安房鴨川まで結びます。
東京駅からそこまで遠くは無いのですが、特急さざなみで東京から銚子まで行く際に2時間程度かかるのでグリーン車を検討している方もいるでしょう。
今回は特急わかしお・特急しおさい・特急さざなみのグリーン車と指定席・自由席の違いを紹介します。
僕が実際に乗車して撮影した写真を大量に使用して、イメージしやすく解説していきます。
▼わかしお・しおさい・さざなみの運行区間の違い▼
特急しおさい・特急わかしお・特急さざなみの違いは何?運行区間の違いを解説します!
旅のしおり
グリーン車が連結されている便
注意点としてすべての便にグリーン車が連結されているわけではありません。
以下の表にある便だけにグリーン車が連結されています。
※2022年5月の情報です。10月のダイヤ改正で変更になる場合があります。また、方面なので銚子や安房鴨川よりも前の駅が終点になる便もあります。
便名(方向) | グリーン車がある便 |
わかしお(安房鴨川方面) | 3号、11号、19号 |
わかしお(東京行) | 2号、12号、20号 |
さざなみ(君津方面) | なし |
さざなみ(東京行) | 6号 |
しおさい(銚子方面) | 全ての便 |
しおさい(東京行き) | 4号以外のすべての便 |
特急しおさいはほとんどの便にグリーン車がありますが、特急わかしおは3往復、さざなみはほとんどありません。
ちなみにですが、グリーン車が連結されている便と終着駅はJR東日本の公式ホームページで確認できます。
▼わかしおの編成表▼
▼さざなみの編成表▼
▼しおさいの編成表▼
これらの知りたい特急のURLにアクセスして、乗りたい便の編成に「グリーン車」と書かれていたらその便にグリーン車が連結されています。
※パソコンやタブレットは画面が違う可能性があります。
ただし、指定席と自由席のみの場合はグリーン車は連結されていません。
▼しおさいで唯一グリーン車がない4号の場合▼
特急わかしお・特急しおさい・特急さざなみのグリーン車を解説!
最初にグリーン車を紹介していきます。
グリーン車は扉の右にグリーン車マークが書いてあるので、それを目印にして探します。
グリーンへのドアはグリーンマークがあります。
この車両のドアは自動で開く仕様ですが、グリーン車に限らず反応が悪くなかなか開いてくれない時があります。
グリーン車の車内は荷物置き場の部分に魚の骨のような部品が追加されています。この特急の外観が魚のようなカラーリングなので、思わず魚の骨を連想してしまいます。
グリーン車は基本的に床にマットが敷いてあることが多く、この車両も通路部分はグレーのマットが敷いてあります。
しかし、席の部分はマットが敷かれておらず、少し手抜き仕様(?)になっています。
座席は指定席や自由席よりも大きく頼もしくなっていますが、車両が古いので現在のJR東日本で使用されている車両とは少し設計が違います。
座り心地は座面が分厚く適度に沈み込むので丁度良いですし、グリーン車レベルの快適性はきちんとあります。
背もたれは頭の先まであるので、リクライニングを倒した際に頭をきちんと支えてくれます。
足元は指定席よりも間隔が広く、足は十分延ばせます。
シートの横幅も指定席とあまり変化はありません。
次はグリーン車に付いている機能を紹介していきます。
1つ目はリクライニングです。
リクライニングは特急の基本設備ですが、グリーン車は倒れる角度が違います。
しっかりとした分厚いシートが大きく倒れるので、安心感があります。
2つ目はフットレストです。
フットレストはグリーン車特有の設備で足元にあります。
使用方法はこの上に足を置いて、足の疲労感を軽減することが可能です。
そして、このフットレストはただ足を置くだけではなく、靴を脱いで素足で利用することも可能です。
今まで土足で乗っていた面をひっくり返すだけで利用できます。
この素足で利用する裏面の存在は明言されているわけでは無いですが、グリーン車の暗黙の了解で表は土足、裏は素足で利用する想定になっています。
しかし、中には裏面が無いものもありますので、詳しい利用方法は「近鉄特急とJRグリーン車のフットレストの使い方を画像で分かりやすく解説します!」をご覧ください。
3つ目はテーブルです。
このテーブル自体は一般的な大きさでパソコンも載せられる大きさの物なのですが、実はこの特急の指定席には大きいテーブルがありません。
そのため、「何としてもテーブルを利用したい!」という方はグリーン車しか選択肢はありません。
まあ、そのような方はほとんどいないと思いますし、なぜかこのテーブルは強度が弱く、ノートパソコンを置いてタイピングするだけでガタガタします(笑)
作業する際には自分の足の太ももの上に置いた方がましですが、食事をする程度なら使えるでしょう。
4つ目はミニテーブルです。
グリーン車には大きいテーブルだけではなく、ミニテーブルが利用できます。
普段はひじ掛けに収納されていますので、利用する際には自分で取り出す必要があります。
蓋を開けたらそのままミニテーブルが入っているのでつまみ出します。
ミニテーブルの表面はゴム室になっており、経年劣化で少し汚らしい印象になっていますね(笑)
また、ミニテーブルには飲み物を置くためのくぼみが付いていますが、この車両は横揺れが大きいので中身が満タンだと落ちそうになていました。ある程度減っている場合は大丈夫だと思います。
以上がグリーン車の装備でした。
この車両は全体的に老朽化を感じますが、その分現在のJR東日本の特急車両では少ない、素足で利用できるフットレストがあるというメリットもあります。
自由席や指定席よりも圧倒的に静か
電車は走行するためにモーターが必要が、このモーターが爆音です(笑)
全ての車両にモーターがあるわけでは無いのですが、モーター音が凄くうなっているのが分かります。
最近のJR東日本の特急車両は改良によってモーターがある車両でもある程度静かにはなっていますが、この車両は古いのでモーターの音がダイレクトに聞こえます。
しかし、グリーン車にはモーターが無いので車内は凄く静かです。
もちろん自由席や指定席にもモーターが無い車両はありますが、グリーン車は確実にモーターがありません。
自由席や指定席よりも乗客が少ない
グリーン車はモーターが無いだけではなく、乗客が少ないのでその面でも静かな空間を利用できます。
今回は平日の帰宅の時間帯(千葉で午後8くらい)に利用しましたが、グリーン車に乗ってくる人は5人もいませんでした。
後で自由席にも移動しましたが自由席はそれなりに人がいたので、人がいないスペースでゆったり過ごしたい方はおすすめです。
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特急わかしお・特急しおさい・特急さざなみの指定席・自由席を解説!
次に自由席・指定席を紹介していきます。僕が乗車したのは自由席ですが、この2つは同じなので同時に紹介します。
内装はグリーン車と比較してしまうと簡素なイメージがありますね。
しかし、シート自体はカラーリングが似ていて形状も似ています。
しかし、乗り心地に関してはグリーン車のほうが圧倒的に良いです。
結論から言いますと、乗り心地は良くないです(笑)
今まで様々な特急車両に乗り比べてきて「体にフィットしない」とか言ってきましたが、それでも"相対的な話"なので普通に乗車するには快適でした。
しかし、このシートは本当に違和感があります。もちろん体形によって変わってきますが、長時間座っていると腰が痛くなるタイプです。
というのも、背もたれの部分が曲がりすぎており猫背のようになります。猫背になるだけならマシですがそれに加えて頭の部分が出っ張っており、普段とは違う座り方を余儀なくされます。
これが気持ち悪く背もたれを利用するのを諦めて背筋を伸ばしていたのですが、それはそれで辛いのです。
ただし、対策方法が無いわけではありません。それはリクライニング出来るだけ倒し、浅く腰掛け、足を投げ出すように座ってだらっとした体勢になるのです。
そうすると猫背ではあるのですが、まだ人間にとって自な座り方になって緩和されます。
出来ればリクライニングは最大まで倒した状態が最も良いのですが、後ろに人がいる場合は途中までで良いのでとにかくリクライニングを倒しましょう。
足元は前の席と近く、下にバーがあるので伸ばせませんが意外とこのバーは良いです。
このバーはフットレスト一種で、足首の角度を自然にするために利用する設備です。
個人的にはこのバーは気に入っており、足の先を乗せることで足首を休ませることが可能です。
また、気になったのが横の席との間のひじ掛けが無いことです。
基本的には特急車両では自由席でも隣の席との間にはひじ掛けが設置されています。
▼特急サロベツ(北海道)▼
ひじ掛けが無いので
隣に人がいない場合はひじ掛けが無くても特に問題はありませんが、乗車人数が多い際には隣に人が来る可能性があるのであまりリラックスは出来ないかもしれませんね。
この車両の指定席や自由席には大きなテーブルが付いていませんので、色々と割り切っている部分も見られますね。
次に自由席・指定席に付いている機能を紹介します。
1つ目はリクライニングです。
リクライニングは良くない乗り心地をマシにするために重要な設備で、一般的な特急列車くらいは倒れます。
とはいえ、それでも後ろに人がいる場合は迷惑が掛かるかもしれませんので、後ろの人を伺いながら倒すと良いでしょう(笑)
2つ目はミニテーブルです。
この車両には前の席の後ろにテーブルが付いておらず、ミニテーブルのみ利用できます。
大きさはペットボトルとパスケースを乗せるぐらいしかありませんので、パソコンで作業したり駅弁を食べることは不可能です。
普段はひじ掛けの中にあるで、使用する方は自分で取り出す必要があります。
以上が指定席と自由席の紹介でした。
いつもなら4つくらい装備はあるのですが、この特急は少ないですね(笑)
個人的にはまた乗りたいとは思えない座席でしたので、旅行で利用する方は余裕があればグリーン車に乗車する方が圧倒的に快適に過ごせます。
特急わかしお・特急しおさい・特急さざなみの設備を解説!
最後に車両に備え付けてある設備を紹介します。
詳しい設備の場所は車内のデッキ部分に貼ってある車内案内を参考にすると分かりやすいです。
1つ目は荷物置き場です。
号車ごとにありますので、大きな荷物がある場合は利用すると良いでしょう。
そこまで大きくないスーツケースは中型のラックがあるので、そこを利用するのも良いですね。
ただし、ロックすることはできないので貴重品は抜いておいた方が良いですね。
2つ目はお手洗いです。
お手洗いは男女共用と男性用があります。
男性用は窓から中に人がいるか一目で確認できます。
いつも思うんですが、これって見えないようにうまくできていますね。
また、数は少ないですが車いす対応お手洗いも設置されています。
3つ目は洗面器です。
2面鏡になっているので、使いやすそうではあります。
お手洗いの中に洗面器はありますので、食事前に手を洗いたい場合やカーテンで隠せるようになっているのでお化粧直しをするのも良いでしょう。
以上が特急わかしお、特急さざなみ、特急しおさいに付いている設備です。最低限の物は付いているので特に困ることはありません。
まとめ
今回は特急わかしお、特急しおさい、特急さざなみのグリーン車と指定席・自由席の違いを紹介しました。
この車両の自由席や指定席は今まで乗ってきた中でも最も座り心地が悪いシートでした(笑)
基本的には普通に快適レベルでしたが、今回はワンランク下の違和感があるに一票ですね。
快適性を求める方は圧倒的にグリーン車がおすすめです。
とはいえ、自由席や指定席もリクライニングをするとマシになるので、ぜひリクライニングを活用していただきたいです。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。