関西空港に鉄道でアクセスする方法として特急はるかと南海特急ラピートがあります。これらはどちらも関空特急なのですが、両者にそれぞれのメリットとデメリットがあります。
そこで、特急はるかとラピートで迷っているかたの参考になるように、これらの停車駅、運行本数、価格、到着までの時間、設備を比較していこうとおもいます。
というわけで、特急はるかと特急ラピートの両方とも乗車している僕が様々な観点から比較していきましょう!
旅のしおり
運行区間と停車駅
※2022年3月の情報です。現在は新型コロナウイルスによって両方とも運休される便がありますので、それに沿って説明しています。
最初に比較するのは運行区間と停車駅です。これは最もどっちを利用するかの基準になる部分だと思います。
自分の住んでいる地域の近くで運行されていなかったら、乗りにくいですからね。
特急はるかの停車駅
特急はるかは便によって始発駅が異なりますが、最大で野洲、最低でも京都から関西空港まで結びます。
全ての便が停車する駅は京都、新大阪、天王寺、関西空港です。
そして、一部の便は野洲、草津、高槻、和泉府中、日根野に停車します。
このように、特急はるかは京都方面や便によっては滋賀方面からも乗車できるので、京都・滋賀方面からの乗り換えなどを考慮すると特急はるか一択だと思います。
ラピートの停車駅
ラピートは梅田駅から関西空港をつなぎますので、大阪府に住んでいる方は利用しやすいですね。
停車駅はラピートαとラピートβの2パターンあります。
ラピートα(アルファ)は6つの停車駅があります。
- 難波
- 新今宮
- 天下茶屋
- 泉佐野
- りんくうタウン
- 関西空港
対してラピートβ(ベータ)は8つの停車駅があります。
- 難波
- 新今宮
- 天下茶屋
- 堺
- 岸和田
- 泉佐野
- りんくうタウン
- 関西空港
このようにラピートαよりもラピートβのほうが停車駅が多いパターンになっていることが分かります。
とはいえ、ラピートαの運行本数は少なく、ほとんどラピートβが運行される場合が多いです。
ラピートは難波から発車するので、難波よりも南に住んでいる方や難波駅まで近い方が利用するパターンが多いでしょう。
滋賀方面からは普通に特急はるかか、京都駅まで行ってはるかに乗り換える方が良いかもしれません。
しかし、乗りたい時間の便が運休対象になっていて乗れない場合がありますので、それは次の項でお話します。
運行本数
※2022年3月の情報です。現在は新型コロナウイルスの影響で平日または休日の昼頃は運行中止になっています。
情報源
運行間隔はどちらもほとんど変わりません。
どちらも朝の時間帯は30分間隔ぐらいで運行されていますし、夜の時間帯は1時間間隔で運行されています。
しかし、特急はるかは全ての曜日で昼前から夕方ぐらいまでの便が運航中止になっているのに対して、ラピートの場合は休日は通常通り運行しています。
そのため、休日の昼前ぐらいから夕方に関西空港に行きたい場合は、京都や滋賀方面の方も一旦新大阪や大阪駅で大阪メトロに乗り換えて難波に行ってから特急ラピートに乗り換えるという選択肢しかありません。
価格
価格は運賃+特急券+指定席料金orグリーン料金で構成されており、それぞれが距離で変化してくるので、新大阪駅から向かった際の値段を比較します。
特急はるかは全ての便で新大阪駅に停車するので、乗り換えはありません。
自由席を利用した場合は運賃1390円+特急料金990円なので、合計2380円です。
指定席を利用した場合は運賃1390円+特急料金990円+指定席料金530円で合計2910円です。
グリーン車を利用する場合は運賃1390円+特急料金990円+グリーン車料金1300円の合計3680円です。
ちなみに、この中では指定席料金はどこから乗っても一律で530円固定で、グリーン料金は京都から関西空港区間までは1300円です。それ以上遠い場合は2800円必要です。
次の特急ラピートは難波駅からなので、新大阪駅から難波駅まで大阪メトロに乗る必要があります。
また、ラピートは特急ですが特急料金は必要なく、指定席料金のみで乗車できます。
とはいえ、大阪メトロで新大阪から難波まで乗ると280円必要なので、
レギュラーシート(制定席相当)を利用する場合はは大阪メトロ280円+運賃930円+スーパーシート料金520円で合計1730円です。
スーパーシート(ワンランク上の席)を利用する場合は大阪メトロ280円+運賃930円+スーパーシート料金730円で合計1940円です。
レギュラーシート料金とスーパーシート料金はどこから乗っても一部の例外を除いて一律で、210円しか変わらないので是非ともスーパーシートに乗って頂きたいです。乗り比べましたが+210円とは思えないほど快適性が向上します。両方とも乗り比べた僕が保証します。
特急はるかとラピートの料金を比較した際に、最も安価な席を予約してもラピートを利用する方が約600円ほど安くなります。
そのため、乗り換えは必要ですが安く済ませたい方はラピートを利用すると良いでしょう。
到着するまでの時間
こちらも運賃同様出発地点によって変化するので新大阪駅からの時間で比較します。
また、便によって1、2分変化するので、ご了承ください。
特急はるかは新大阪から関西空港までおおよそ50分で結びます。
対して、ラピートは新大阪から関西空港まで約1時間5分ほどかかります。
これは、大阪メトロと乗り換える必要があり、接続のために10分ほどの待ち時間があります。やっぱり時間は乗り換えが必要ない特急はるかが強いですね。しかし、乗り換えが必要ない地区に住んでいる方はラピートもはるかも変わりません。
そして、前項では価格を紹介しましたが、この15分の差を考えてもやはり600円安いのは魅力的ですね。
内装・設備
特急はるかの設備
特急はるかはハローキティのラッピングがされていたり、内装の頭を置く場所のカバーがキティーちゃんになっています。
はるかのグリーン車
また、はるかは大きい荷物が持ち込まれることを想定して、ラゲッジスペースがあります。
こちらはスキー板などの長尺物用のスペースです。
もちろん、通常のスーツケースを置く場所もあります。
ただし、特急はるかのラゲッジスペースの欠点として、固定できるないので盗難の危険性があることです。そのため、貴重品はきちんと自分で管理する必要があります。
当サイトでは特急はるかとラピートのグリーン車と自由席・指定席を乗り比べているので、詳細はそれぞれの記事からご覧ください!
▼特急はるかのグリーン車と自由席の乗り比べ▼
関空特急はるか(281系)のグリーン車と自由席を乗り比べたので紹介!
ラピートの設備
ラピートは特徴的なデザインなので、鉄道に興味があるお子様が要る方は喜ぶと思うので、わざわざ乗りに行っても良いですね。
ラピートは基本的にどの区間から乗ってもレギュラーシート料金orスーパーシート料金は同じで、プラス210円でスーパーシートに乗れます。
僕も実際に乗り比べてみて快適性に大きな差があったので、ぜひとも210円を上乗せしてスーパーシートに乗って頂きたいです。
また、ラピートのもラゲッジスペースがあります。
特急はるかと違って、こちらは鍵を掛けられるので盗難される可能性はかなり低いです。安心してラゲッジスペースを利用したい方はラピートを利用すると良いでしょう。
詳しくはスーパーシートを含むラピートの魅力はコチラも記事でめちゃくちゃ解説しているので、是非ともご覧ください!
▼ラピートのレギュラー、スーパーシートの乗り比べ▼
ラピートのスーパーシートとレギュラーシートを乗り比べたので写真大量で違いを解説します!
まとめ
今回は特急はるかとラピートの違いを紹介しました。
大阪周辺い住んでいる方はラピートとはるかで迷うかもしれませんが、京都や滋賀に住んでいる方はJRで京都駅まで行ってはるかを利用するのが、乗り換えがすくなく済みます。ただ、京都の方は京阪を使用していくという方法もあり、実際に運賃は安く済みますが乗り換えに時間がかかるので、あまりお勧めはしませんね、、、
また、最近はコロナウイルスではるかは全部の曜日で昼前から夕方まで運休しており、ラピートは平日の昼前から夕方までは全て運休しています。
ラピートは土日は通常運行されますので、京都からの場合もJRの新快速を大阪駅で降りてラピートを利用するしかありません。
平日の昼前から夕方に行きたい場合は、他の関空快速やリムジンバスを検討しましょう。