乗った気シリーズ

ラピートのスーパーシートとレギュラーシートを乗り比べたので写真大量で違いを解説します!

特急ラピート レギュラー スーパー サムネ

※2022年3月時点での情報です。

特急ラピートはその特徴的な外観によって、鉄道を知らない方でも結構知っている方はいらっしゃると思います。

また、ファンも多い車両というイメージもあります。

僕自身も5歳くらいの時に鉄道のVHSビデオ(世代がばれる)でラピートを見て、「乗ってい見たい」と思っていましたし、ラピートのプラレールを持っていた記憶もあります。

と言う訳で、乗りたいと思ってから10年以上たったいまにようやく乗車した次第です。

今回はそんな南海特急のラピートのスーパーシートとレギュラーシートを乗り比べたので、写真をたっぷり使って紹介してきます!

 

 

特急ラピートとは?

特急ラピート

特急ラピートはなんといっても外観が特徴的ですね。

そのおかげか実際に大きいのかは知りませんが、近くで見たらめちゃくちゃ迫力があって他の車両よりも大きく見えます。

デザインは「レトロフューチャー」がデザインコンセプトになっています。また、円形の窓や内装なども航空機を意識したデザインも取り入れられています。

内装を見ると、実用性よりもデザインを重視していると思われる部分もあるので、デザインは非常に力が入れられていることが分かりますね。

ラピートという名前の由来はドイツ語で「速い」という意味で、3万2千の応募から選ばれた名前だそうです。

また、ラピートのアルファベット表記なんですが、「rapiːt」と表記されています。このiの後に上下に2つ点が重なっている記号は発音記号です。

iːは「イー」と延ばす発音記号です。rapitだと「ラピット」と言いますしね。

この現在使用しているフォントでは見にくいかもしれませんが、サムネ(一番上の画像)か下の画像を見ていただけると分かると思います。

本当なら「rapit」と表記しそうですが、電光掲示板や案内板でも「rapiːt」が使用されているので、このスペルにこだわっているようです。

ラピート スペル

運行区間

運行区間は大阪の南海から関西空港まで40分弱でつなぎ、大阪の海に近い場所を走っています。

特急ラピート 運行区間

停車駅は便によって異なりますが代表的な停車駅は難波、新今宮、泉佐野、りんくうタウンがあります。

運行本数は1時間に1本間隔で、結構出ている印象があります。

しかし、2022年3月現在では平日の難波→関西空港は11時代から17時代、関西空港→難波は10時代から16時代までの便は運行中止になっていますので、平日の昼頃にラピートを利用しようと考えている方は南海電鉄のサイトに掲載されているラピートの時刻表を確認した方が良いと思います。

▼ラピートの時刻表▼

特急ラピートの時刻表 南海電鉄

ちなみに、ラピートには停車駅のバリエーションによってαとβが存在します。

ラピートαとラピートβの違いとは?

ラピートα(アルファ)は6つの停車駅があります。

  1. 難波
  2. 新今宮
  3. 天下茶屋
  4. 泉佐野
  5. りんくうタウン
  6. 関西空港

対してラピートβ(ベータ)は8つの停車駅があります。

  1. 難波
  2. 新今宮
  3. 天下茶屋
  4. 岸和田
  5. 泉佐野
  6. りんくうタウン
  7. 関西空港

このようにラピートαよりもラピートβのほうが停車駅が多いパターンになっていることが分かります。

ちなみに、βのほうが停車駅は多いのですが、αとβではほとんど到着時間は変化ありませんし、ラピートαは平日の夜の時間帯しか運行されていないのでほとんど方はラピートβに乗車することになると思います。

スーパーシート・レギュラーシートの価格

特急ラピート 切符

ラピートに限らず南海電鉄の特急は全席指定席なので、通常の運賃に追加して指定席料金が必要です。ラピートではレギュラーシートが通常の指定席、スーパーシートがJRでいうグリーン車のようなイメージです。

そして、この追加料金は一部区間を除いて一律の料金です。

2022年の3月の価格はレギュラーシート(指定席)が520円、スーパーシートが730円です。

また、レギュラーシートで泉佐野から関西空港の区間内で乗車する場合は追加料金が100円とさらに少ない料金で乗車できます。

このように、スーパーシートとレギュラーシートでは料金の差が210円しかなく、意外とスーパーシートの敷居は高いくないように感じます。

設備の紹介は次の項で行いますが、実際に乗り比べた結果からこの210円を追加するだけで得られるメリットはその価格以上だと言い切れます。

皆さんもラピートに乗車する際には210円を追加してスーパーシートに乗車しても後悔はしないと思います!実際に乗り比べた僕が保証します。

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ラピートのスーパーシートを紹介!

ラピートは6両編成で、そのうちの5号車と6号車がスーパーシートです。

ラピート 56号車

5号車と6号車のどちらを選んでも特に展望は変わりません。強いて言えば、トイレが設置されている5号車を選ぶとトイレに行くまでの距離が小さくなりますが、乗車時間が難波~関西空港まで乗っても40分ほどしかありませんので、乗車前にトイレは行っておきましょう。

ラピート デッキ

これはドアから入ってすぐのデッキ部分ですが、広々とスペースが取られているのが分かりますね。

また、客室へとつながるドアが円形のすりガラスになっているところもラピートっぽくて印象的です。

ラピート スーパーシート 車内

車内のカラーリングが通常の指定席と同じで特別豪華だとか、エレガントだとかではありません。

しかし、やっぱりワンランク上のシートらしく、片側1列+もう片側2列の3列シートです。

これによって1つの椅子が大きく、かなりゆとりのあるシートに変わっています。

ラピート スーパーシート

今回乗車するのは2列側です。1列側でも良いのですが、2列側を選んでもほとんど横に人が来ることは無く、撮影の都合上2列のほうが視線を指せぎりやすいので、いつも2列側を選んでいます。

ラピート スーパーシート おれ 

座った感じは程よく柔らかいので、体のラインに合いやすく違和感がありません。

頭の横にも出っ張りが付いていて寝ていてもずれ落ちないようになっていて、まくら(ヘッドレスト)まで付いています。個人的にこのヘッドレストは自然に頭を支えてくれるので好きですね。

そして、なんといっても足元がめちゃくちゃ広いのです。

ラピート スーパーシート 足元

写真では奥行きが分かりにくいかもしれませんが、だらけた姿勢になっても足を延ばせるのです。

皆さんは椅子に座る際にはふとももと体は90度くらいになると思いますが、だらだらして座る際には太ももと足が一直線に近くなりますよね。

このような太ももと体が一直線に近くなる姿勢だと足の先が前の席の後ろに当たる場合があって、もどかしい感じになるのですが、この車両は前の席との間隔が凄く広いので思いっきり体を伸ばしてだらけた姿勢になれるのです!

さらに、3列になってシートの横幅の広くなったので、窮屈感が全くありません。

ラピート スーパーシート 横幅

太ももを自然にしている状態でも、両端に少し余裕ができるので広々使えます。

お次は席の機能を紹介していきます。

1つ目はリクライニングです。

ラピート スーパーシート リクライニング

手前が最大状態まで倒した状態で、奥側が初期状態です。

リクライニングが倒れる角度は結構大きく、体と太ももが一直線に近くなるだらだら体勢になれます。

そして、このだらだら体勢とシートの背もたれの形状が絶妙にマッチして、最初からだらだら体勢を想定しているかのようにフィットします。

さあ!皆さんもだらだら体勢になりましょう!

2つ目はメインテーブルです。

ラピート スーパーシート 席の後ろ

メインテーブルは前の席の後ろ側に付いているよくあるタイプのものです。

ラピート メインテーブル

大きさはノートパソコンが置けるぐらいの一般的なものです。ご飯も食べられそうですが、最大でも40分程度なので、よっぽど時間の余裕がない場合意外使い道がない気がします。

3つ目は設備はカップホルダーです。

カップホルダーは初めて見るタイプで、「よく考えられてんなー」って思いました。

ラピート スーパーシート カップホルダー

開き方は説明が書いてあり、簡単です。

ラピート スーパーシート カップホルダー 展開

丸で囲った部分の角を持って、歯印の方向へ引っ張ったらOKです。

ラピート スーパーシート カップホルダー 

後はこの穴にペットボトルを入れるだけです。

前の席との間隔が広く、前の席の後ろに付いているメインテーブルを開くのに体を起こす必要があるので、そこまでするのが面倒な時に使えるホルダーです。

4つ目はフックです。

ラピート フック

フックも一般的なタイプで、使う時だけ出せるものです。

以上でスーパーシートの設備は終了です。

最後にスーパーシートに関しての情報を紹介します。

1つ目は走行音と振動が若干抑えられています。

これは上級グレードの席にありがちですが、車両によって軽減されている割合には違いができます。

ラピートはレギュラーシートとスーパーシートを比べた場合、若干軽減されています。

というのも、レギュラーシートの時点で結構抑えられているので、若干の差しか生まれないんだと思います。

今回のスーパーシートでは線路を超えるときに発生する「ガタンゴトン」という音が若干小さく聞こえて、音質が丸まって耳への刺激が抑えられているような感じです。それと一緒に発生する細かい振動がほとんど感じないようにされています。

2つ目はスーパーシートはガラガラです(笑)

今のご時世的なものもあるかもしれませんが、昼の便だとほとんどスーパーシートはガラガラで10人も乗っていないレベルでしたね。

ということは、話し声も聞こえないのでかなり静かに過ごせます。

というのも、仕方ないことではあるのですが、土日の便のレギュラーシートだと鉄道ファンに人気があるということもあって小さい子供連れが乗車して、車内を走り回っていたりするので、落ち着けない場合があるかもしれません

そのような方はプラスで210円を支払ってスーパーシートを選びましょう。とはいっても、スーパーシートもそこまで高くないので意外と乗ってくるかもしれませんが。

ということで、スーパーシートの紹介は以上です。

ラピート スーパーシート ガラガラ

本当にラピートのスーパーシートはプラス210円とは思えないぐらい快適ですよ!まじでおススメです!

ラピートのレギュラーシートを紹介!

ラピート レギュラーシート 内装

レギュラーシートは片方に2列ずつあって合計で4列ありますが、カラーリングなどは同じようなイメージです。

ラピート レギュラーシート

そして、座るレギュラーシートはこれです。

色味がさっきと同じなので違いが分かりにくいかもしれませんが、真ん中のひじ掛けで分断されておらず繋がっています。

座り心地は特急用の席としては一般的なもですね。

ラピート レギュラーシート 座り心地

ただし、スーパーシートシートの後に乗ったので結構窮屈です、、、

特にリクライニングを使って座ると隣の席の側面と壁に挟まれます。肩を鍛えている方はスーパーシートに乗りましょう。

スーパーシートにもあった頭の横のでっぱりはレギュラーシートにもあるので心強いですよね。

足元はスーパーシートのような究極にだらけた姿勢にはなれませんが、レギュラーシートもそこそこ足元は広いですね。

ラピート レギュラーシート 足元

シートの横幅は必要十分な広さが確保してあり、狭さは感じさせません。

ラピート レギュラーシート 横幅

隣に人が座っていたら窮屈に感じるかもしれませんが、隣に人が座ってくるのは本当に稀なことなのでまあ良いでしょう。

お次はシートの機能を紹介していきます。

1つ目はリクライニングです。

手前が最大まで倒した状態で、奥側が初期状態です。

ラピート レギュラーシート リクライニング

意外とレギュラーシートのリクライニングはスーパーシートぐらい倒れます。

2つ目はメインテーブルです。

特急ラピート レギュラーシート メインテーブル

メインテーブルはよくあるタイプです。

ちなみに、スーパーシートのテーブルは全部白色でしたが、レギュラーシートのテーブルは裏側がグレー色という地味な変化があります。

ラピート レギュラーシート テーブル 裏側

3つ目はカップホルダーです。

ラピート レギュラーシート カップホルダー

スーパーシートは肘置きにありましたが、レギュラーシートは前の席の裏に付いています。

ちなみに、僕はこのカップホルダーに水を入れていましたが、降りる際に忘れてしまって置いてきました。皆さんも列車から降りる際には忘れ物に注意しましょう^^

4つ目はフックです。

これは同じものがスーパーシートにもありましたね。

ラピート フック

全く同じだったので使いまわしです。

以上でシートの紹介は終了ですが、最後にレギュラーシートの情報を紹介します。

1つ目は音と振動が若干カットされていることです。

スーパーシートでも言及しましたが、レギュラーシートでもある程度音と振動がカットされています。

2つ目は客層です。

客層は若めの人、鉄道ファン、子連れの方と様々で客層のサラダボウル(?)って感じです。

ご時世もあってか利用客は少な目ではありますが、小さい子がいるので車内は賑やかになりやすいと思います。

以上でレギュラーシートの紹介は終了です。

ラピート 車窓

余談ですが、ラピートは関空に到着する前に関空橋を渡る必要があり、海が見えます。

しかし、写真映えするかは別の話で、途切れることなく鉄骨が視界に飛び込んできますし、まあまあ速度が出ているので写真を撮るのは絶望的でしょう。

 

 

設備を解説!

最後は設備を解説していきます。

最初に紹介するのは飛行機にある手荷物入れです。ハットラックという名前だそうです。

ラピート ハットラック

これはシートの所で紹介するか迷ったんですが、レギュラーシートとスーパーシートの両方ともあって2回説明するのが面倒だったのでここで解説することにしました。

使用方法はレバーに手を掛けて引っ張ることで開きます。

ラピート ハットラック 使い方

中に物を入れてしまいます。

この設備は結構凄いですよね。

だって電車ならこんな蓋が無くても十分で、実用的には蓋が無い方が楽なのにわざわざ飛行機を意識して蓋を付けています。

やっぱりこのような設備を見ると、デザインというかロマンを追い求めている車両という印象が強まりましたね。

関西空港を使用する方は飛行機に乗る方で、旅行や出張で非日常な体験だと思いますが、その前段階の特急でも珍しい設備があって非日常を感じられるのはめちゃくちゃわくわくしますよね。

2つ目に紹介するのはラゲッジスペースです。

ラピート ラゲッジスペース

ラピートは関空特急なので、スーツケースなども一緒にン持ち込みすることが想定されています。

もちろん盗難対策として鍵もあるので、置き引きの心配もありません。

しかし、最近は海外に行くための大きい荷物が必要な方はすくないので、全然利用されていませんね。

3つ目に紹介するのは自動販売機です。

JRの特急で自動販売機があるのは少ないので、珍しいですよね。

ラピート 自販機

ラインナップは水、お茶、コーラ、缶コーヒーなどある程度の種類は揃っています。

自動販売機は3両目のみに設置されているので、3号車以外に乗車している方は移動する必要があります。

ちなみに、この自動販売機のすぐそばに客室へとつながる自動扉があるので、この自販機を使用する際には自動扉が開いて、客室からの目線に晒されることになります。別にいいんですけどね。

4つ目はお手洗いです。

ラピート お手洗い

お手洗いは男性用と女性用、男女兼用があり、3号車と5号車に設置されています。

先ほど紹介した自動販売機も3号車でしたが、お手洗いは客室を挟んで反対側にあります。

5つ目は洗面器です。

ラピート 洗面器

洗面器はお手洗いとセットで3号車と5号車に設置されています。

ただし、洗面器も1つの部屋になっており、カーテン仕切りしかないJRの洗面器になれている僕からすると、最初は気が付きませんでした(笑)

最後にフリーWi-Fiです。

ラピート フリーWi-Fi

ラピートでは「Osaka_Free_Wi-Fi」が利用できます。

以上でラピートの設備の紹介は終了です。

まとめ

特急ラピート 俺

以上で特急ラピートのスーパーシートとレギュラーシートの乗り比べは終了です。

この記事を通じでラピートの魅力、特にスーパーシートの魅力が伝わって頂けたら嬉しいです。

スーパーシートはレギュラーシートの値段にたった210円上乗せするだけで乗れるので、本当にお勧めしたいです。

皆さんも関空に行く際にラピートを使用してみてはいかがでしょうか?

また、当サイトでは同じく関空特急である特急はるかの紹介もしているので、迷っている方はぜひご覧ください。

▼関空特急はるかの紹介▼

関空特急はるか(281系)のグリーン車と自由席を乗り比べたので紹介!

ちなみに、実は最初に話したラピートのプラレールに関しても裏話なんですが、中間車両をトイレに落として親が竹串でとってくれたという因縁?の車両だったのです。もちろんその中間車両は洗って使ってました(笑)

 

 

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