僕の日本縦断はここから始まりました。
旅のしおり
最終日
ここまで長かった日本縦断はいよいよ今日で終わりを迎えます。
八代駅
皆さんおはようござんす。
いよいよ最終日、睡眠時間にして3時間半とかなり短い睡眠時間に負けずとアップルフロートをキメて起きてきました。
ただいま午前5時。八代駅前です。まだ暗いですね。
ここ数日間の極度の早起きで気付いたのはもう昼だと思ったらまだ9時半ぐらいだということです。
しかし、このアホみたいな起床時間の速さと、どうあがいても午前0時は過ぎる就寝時間の遅さにも少しずつ慣れてきたころです。
まあ、これを続けたら体を壊すに1万ペリカぐらいは賭けれますがね。
後述しますが肥薩線は古い歴史があるようです。
肥薩線・普通(人吉行き)
少しまだ肌寒いので一枚羽織るものがあると便利です。
八代駅を5時22分に出発し、6時37分に人吉駅に到着します。
九州カラーのキハ40です。キハ40をみると北海道の長万部駅での野宿を思い出します(笑)
先ほど極端な早起きはきついと言いましたが、たまに極端な早起きをしてよかったと思う時があります。
キレイな朝焼けが眠い眼に飛び込んできます。
この景色は思わず見とれてしまいました。
完全に明るくなるときれいなエメラルドの川と自然がマッチした車窓が楽しめます。
と、ここで眠ってしまいました。
目を覚ますとそこは終点の人吉から三つ前の駅に泊まっていました。
しかし、車内の様子が変です。
どうやら僕が爆睡している間に終点から折り返してまた戻ってきているようでした。
しかも、おなかが痛い。完全に昨日四杯飲んだアップルフロートやん、、、と思いながらとりあえず降りれる駅に降りました。
那良口駅
おいおい大丈夫かよ、、、赤とんぼが僕の周りをたくさん飛んでいます。
この意図せず秘境駅に降りてしまった時の絶望感は測りしれません。
さすがにトイレはあるだろと思い探したのですが、、、
どうやらないようです\(^o^)/
幸い当初の目的地の人吉駅で観光列車のいさぶろう号に乗るのですが、本数が極端に少なくどっちにせよ200分の待ち時間があり、次の列車に乗ると余裕で間に合うようです。
幻想的なのですが、おなかがめちゃ痛いのでゆっくり楽しめる余裕はなく、トイレを求めて次の駅に歩き出すのでした。
景色が奇麗なので観光目的ならばおススメできます!
ちなみに駅も自体はこんな感じです。
出展:wikipedia 那良口駅
上の画像の右のほうにあるのが那良口駅です。もちろん無人です。
少し歩くと線路に策が全くなくてこれ大丈夫かよと思いましたが、まあ大丈夫なんでしょう。
これは入ろうとしたら簡単に入れてしまいますよね。入らないけど。
隣の駅に向かっているので線路沿いに進んでいるわけなんですが、遮断機が無いのは驚きです。
今度秘境駅の周りの観光とかもいいなと思ってしまいます。
30分ぐらい歩いて次の駅である渡駅に着きました。
どうやら那良口駅や渡駅の近くはさっきのエメラルド色の川のちょっと下ったところで、ボートに乗って川を下るラフティング体験ができますので、意外と楽しめそうです。もっかい行きたいなぁ
渡駅
パット見普通の民家ですが、これが駅です。こちらも無人駅です。
しかしこの駅のすごいところは、なんとfree-WiFiが飛んでます!
そして、トイレがあります!腹痛を我慢したかいがあったものです。
あ、皆さんはネカフェでいくら飲み放題でもおなかを壊すと後で(社会的な)生と死の間をさまようことになります。
この駅でトイレが無いと(社会的に)死んでいました(笑)
これが渡駅のホームです。線路を渡ってホームに上がります。
こうして、来た列車に乗り込み人吉駅に向かいます。
人吉駅
先ほど、おり損ねてしまったのですが、それでもなお人吉駅での待ち時間が二時間ほどあります。
画像は申し訳ないのですが、人吉には人吉城跡などの観光地があるので観光していました。
肥薩線・いさぶろう1号(吉松行き)
いさぶろう号は日本三大車窓を楽しむことができる観光列車です。
青春18きっぷでも乗れますが、青春18きっぷに指定席料金を支払うと景色の良い席に座ることができます。
というか、指定席がいらない席は地元民のためのものでほんのちょっとしかありません。
ということで、せっかくなので指定席料金の520円を支払うことにしました。
ちなみにいさぶろう号としんぺい号はいっしょの車両ですし、区間も同じです。
では、何がこの二つというと、人吉から吉松へ行くときにいさぶろう号。
吉松から人吉に行くときにしんぺい号に名前が変わります。
なぜ名前が変わるのかというと、人吉-吉松間にある全長2,096mの矢岳第一トンネルの建設が深くかかわっています。
時は1906年(明治後期)に遡ります。
1906年時点では人吉より北、吉松より南はできていました。
そして、その間のルートをどのようにするのかを決めるときに、海の近くだと戦争で狙われやすくなる。という理由から険しい山々がある内陸に造ることになりました。
しかし、もちろん明治後期には、今のような機械はありませんし、山の中ということもあり資材の搬入も困難です。当然、列車も蒸気機関車です。
当時の人も工夫し、できるだけ山の間を縫った線路なのですが、どうしてもトンネルを掘らざるを得ないことがあります。
しかし、地下水が出やすい地質だったので難工事になりますが、二年後の1908年にトンネルが完成しました。
そして、その時のトンネルを両方から同時に掘り進めていますが、人吉→吉松に向かう方面に掘るのを指揮したのが山縣伊三郎(やまがけ いさぶろう)で、吉松→人吉方向に掘るのを指揮した人が後藤新平(ごとう しんぺい)なのです。
その二人の多大なる業績を思ってのネーミングとなります。
そして、いさぶろう号、しんぺい号はボックスシートなので、相席になる可能性があります。
僕はもちろん一人なので、相席になりました。
しかし、ボックスシートなので、四人まではいっしょの机に座れますので、お友達同士で行くのも楽しそうです。
ちなみに人吉→吉松のいさぶろう号の場合はA席が一番良い場所です。これは三大車窓が進行方向左側にの見えるからです。
反対に、吉松→人吉のしんぺい号の場合はD席が一番良いと思います。
出発時刻に近づくといさぶろう号がやってきました。
暗めの赤の色の専用車両で、どこか懐かしい印象を与えます。
ちなみに先ほどに日本三大車窓と言いましたが、楽しむポイントはそこだけではなく、昔の汽車で山の中を走れるように工夫された線路なので、ループ線、スイッチバックがあります。
スイッチバックと言うのは、こう配が急な坂道で進行方向を変えながら進む線路です。また、ループ線は山を越えるときにこう配が急すぎて列車が登れないので、線路を山に巻き付けるようにして徐々にこう配を上げることができます。
そこらへんも観光列車でアテンダントさんがいますので、アナウンスで詳しく説明してくれます。また、車両内でコーヒーやお菓子などの軽食を食べることができ、さらにいさぶろうグッズを買うことができます。
出発時刻は10時8分、吉松に到着するのは11時22分と74分の乗車時間です。
大畑駅
いさぶろう号は観光列車なので、各駅に5分近く停車します。
そのため、電車から降りて写真を撮ることができます。
大畑駅はスイッチバックとループ線に組み合わせで有名でスイッチバックの関係上複雑な線路をしています。
ちなみにこう配を緩和するために山に巻き付くようにして登っていきますが、それでも25‰(パーミル)です。パーミルとは1000m進むごとに25m標高が高くなるということです。
たったそれだけかよと思う人もいるかもしれませんが、鉄道では結構急こう配になります。
下に線路が見えますがさっきの大畑駅です。
ちなみにこの区間は紅葉の時期になると落ち葉で車輪が空転してしまうらしいです。
さらに、最大傾斜は33.32‰の傾斜を誇ります。
矢岳駅
矢岳駅の駅舎は明治期の鉄道官舎として貴重なものであるとして、2003年に国の登録有形文化財に登録されました。
矢岳駅にはかつてこの区間を走っていたD51があります。デゴイチと呼べば聞いたこともあるかもしれません。
デゴイチの近くには地元の人が野菜などを売りに来ていました。
日本三大車窓
先ほども紹介した通り、いさぶろう号は日本三大車窓に少しの時間停車します。
なんも駅は無いのにわざわざ写真や景色を楽しめるように停車してくれます。
この写真の真ん中あたりのちょっと右寄りのところにうっすら桜島が見えます。
真幸駅
真に幸せと書いてまさき駅です。この駅は宮崎県に初めてできた駅です。
名前が縁起がいいとして、全国から観光客が来るようです。
真幸駅にはホームに鐘が設置してあり少し幸せな人は1回、もっと幸せを願う人は2回、すごく幸せの人は3回鳴らすとされています。
ここでも地元の人がお土産や、温泉卵を売りに来ています。
また、この駅もスイッチバックの駅となっており、複雑な線形になっております。
吉松駅
いさぶろう号は吉松駅に11時22分に到着します。
吉松駅はかつて鹿児島県の交通の要所でした。
先ほどのいさぶろう号に乗った時も汽車が残っている駅に停車しましたが、これもその名残だったりします。
しかし、その栄えた町も車の普及で衰退してしまい、そのかつての様子は見る影もありません。
吉松駅には汽車の資料館や、汽車が置いてあり、自由に見学することができます。
策がなく、人もほとんどいないので、こんな感じでゆっくりと写真撮影をすることができます。
実際に運転席に入ることができます。
近くで見れば見るほどその鉄の塊の構造に引き込まれていきます。
肥薩線・普通(隼人行き)
吉松駅を12時29分発、隼人駅には13時20分に到着します。
51分の乗車です。
眠すぎて寝てました(笑)
隼人駅
13時20分に隼人駅に到着です。
隼人駅の近くには霧島温泉があったりします。
さっき電車の中で寝た後でなんか頭が痛いんですよねー
駅の構内でずっとアイスクリームを食ってました。
確実に体に無理が蓄積しているようです。
しかし、ゴールは目前。ガンバレ俺!
日豊本線・普通(鹿児島中央行き)
久しぶりに電気で走る列車を見た気がします(笑)
隼人駅を14時26分に出発し、鹿児島中央駅に15時13分に到着します。
徐々に民家が増えてきます。
撮るのを忘れていましたが、乗っていると海辺を走るようになり桜島が見えてきます。
鹿児島中央駅
鹿児島中央駅に15時13分に到着します。
久しぶりに都会に戻ってきたという気がします。
そういえば、鹿児島中央駅で僕の青春18きっぷは稚内発になっているのを見て、係員さんが鹿児島のスタンプを押してくれました。
本当なら押す必要はないんですが、この粋な心遣いに感謝しています。
指宿枕崎線・普通(枕崎行き)
やっぱりディーゼルなんですねぇぇぇぇぇぇ
もう慣れましたけど。
鹿児島中央駅を16時13分に出発し、ついに日本最南端の駅の西大山駅に17時32分に到着します。
指宿枕崎線に乗って思ったことがあるんですが、、、
いや揺れすぎやろ!と思いました。ほんとに揺れます。今まで稚内から乗ってきた中でいっち番揺れます。やばいやろ。
と思いながらも、このありえへん揺れを逆に楽しむことができます。
ローカル線だから仕方ないんじゃ?と思うかもしれません。
確かにローカル線なのですが、鹿児島中央駅から7駅ぐらいは上の写真みたいに住宅地になってます。
なのになんでこんな揺れるのでしょうか?謎が深まりますね。
その後にしばらく走ると、畑の景色が現れてきます。
しばらくするとついに!ついに!
西大山駅
やっと西大山駅に到着しました!
西大山駅には旅人を祝福するかのようなヒマワリが咲き誇っています。
西大山駅は幸せの鐘があります。
この鐘を鳴らすと幸せが訪れるというものです。
この写真を撮るのに一回目で鐘に頭をぶつけて二回目で必死に我慢しながら撮ってます(笑)
さらに全国でも数えるほどしかない黄色いポストがあります。
さらに西大山駅は薩摩富士と呼ばれる「開聞岳」があります。
その開聞岳を望める絶好の駅です。
西大山駅にはお土産屋があります。
そこで日本最南端の駅到着証明書を買うことができます。ほかにもスイーツだったり、野菜も買うことができます。
買うとその場で今日の日にちが入ったスタンプを押してくれます。
スタンプが乾いたら一緒についてくる入れ物に思い出を一緒に入れて持ち帰りましょう(笑)
せっかくなので指宿枕崎駅の終点である枕崎駅に行ってみることにしました。
電車から見える夕焼けもここまで来たらいろいろな思い出がフラッシュバックしてきます。
枕崎駅
ここに来る途中でレールの枕木から煙が出てたというよくわからない理由で緊急停車したりハプニングがありましたが何とかつくことができました。
しかし、完全に日が暮れてしまいました。
これを見るとああ、稚内から来たんだなというのを思ってしまいます。
実はこの画像を撮るのにタイマーで間に合うように4回ぐらい全力疾走して撮りました(笑)
やっぱり線路はどこまでも続いていることを実感しました。
ここで僕の日本縦断は幕を閉じさせていただきます。
ここで終わるのも悲しいので後々裏話や番外編をさらしていこうと思っています(笑)
暇な人は見てね!
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