特急の席のランクには指定席とワンランク上のグリーン車が設定されている場合が多いですが、グリーン車は追加料金が必要ですし「どんなシートなんだろうか?」と事前に知りたい方もいらっしゃると思います。
また、検討中の方だけではなく、乗る予定の方もグリーン車についてある機能を知ることで、さらに快適に移動することが可能です。
周りを見ても意外と機能を使いこなしている人が少ないと感じますので、是非とも参考にしてください。
今回は特急ひたち・特急ときわ(E857系)のグリーン車と指定席の違いを画像をたくさん使って解説していきます!
・グリーン車がどのような物か知りたい方
・指定席の機能を知りたい方
・車内の設備を知りたい方
旅のしおり
特急ときわ・ひたちとは?
特急ひたち・ときわはJR東日本の常磐線で運行されている特急です。
常磐線は太平洋沿岸を通って仙台方面に向かう路線です。便によって停車駅や乗車時間が異なってきますが、東京駅から仙台駅まで4時間30分で結びます。
まあ、仙台駅に行く場合は新幹線であるはやぶさが停車し、1時間30分ほどで行けるのでわざわざ特急を選ぶ必要がありませんが、水戸やいわきなどに行きたい場合は特急を選ぶ必要があります。
しかし、全ての便が仙台に行くわけでは無く、特急ひたちの一部の便です。特急ひたちでも仙台まで行かない便もあります。
特急ときわは日立駅や勝田駅までしか行かずに、停車駅も多いという特徴があります。
他にも車内販売の有無などの違いがあります。
特急ときわと特急ひたちの詳しい違いは「特急ときわと特急ひたちの違いは何?運行区間を地図で分かりやすく解説!」をご覧ください。
特急ときわ・特急ひたちのグリーン車を紹介
最初に特急ときわ・特急ひたちのグリーン車を紹介します。
特急ときわ・ひたりのグリーン車は5号車にあります。
グリーン車のドアには左上に四つ葉のクローバーが描かれています。
車内に入っていくと壁紙が木目調になっており、高級感がありますね。これはグリーン車だけでなく、指定席でも木目調なので車内は全体的に高級感を感じます。
グリーン車のドアは外から中が見えないような仕様になっています。
指定席はすりガラスで外から客室が見えるようになっていますので、ここはグリーン車らしく、プライベート性を高めてあります。
内装の雰囲気は床に絨毯が敷いてあり、指定席と比べると少し内装のランクは上がっていますが、実は指定席もグリーン車と負けないぐらいの高級感があるので、そこまでグリーン車が特別優れているわけではありません。
席は両側2列づつなので、合計4列です。関西では片側1列でもう片側2列の合計3列のタイプが多いので、個人的には「なんかグリーン車なのにケチ臭いな」と思ってしまいますね(笑)
グリーン車の乗り心地はかなりできる設計になっています。
個人的に凝っていると感じたのはまくらの形状です。
まくらは中心が凹んで頭が自然に真ん中に来るようになっており、まくらの下側の丁度首に当たる部分が少し出っ張っており、首ら辺の曲線に丁度フットするような形状になっています。
足元も前の席との間隔が広く、感覚については文句が無いほど足を延ばせます。そして、足がめちゃくちゃ長い方でも、前の席の下側が開いているので全く心配はありません。
シートの横幅は指定席とあまり変化はありません。しかし、窮屈感などは全然なくゆったりしています。
それではグリーン車に付いている機能を紹介していきます。グリーン車には快適に過ごせるようにいろいろな機能が付いています。
いつも他の乗客を見ていて思うのですが、せっかくのグリーン車装備を活かせていない方が多いです。
それではとてももったいないので、是非ともこの記事を参考にして快適な移動をして頂きたいです!
1つ目はリクライニングです。
最初の状態の隣の席と比べると、かなり奥まで倒れていることが分かりますね。
そして、このシートはリクライニングが倒れると同時に、座面も前にせり出すのです。これによっておしりが前に移動するのでリクライニングが倒れる角度以上にゆったりとした体勢で過ごせます。
座面がせり出す距離自体は数センチですが、これが効いてくるんですよね。
皆さんもグリーン車を利用するして、後ろに人がいない場合は是非最大まで利用していただきたいです。
2つ目はまくらの上下調節機構です。
まくらの形状は凝っていますが、身長が170cmの男性の場合はまくらが初期状態のままだと肩に干渉して逆に気持ち悪いんですよね。
そのため、まくらを少し上げて使用すると快適に座れると思います。調整方法はまくらをつかんで上に上げるだけです。
他の人を見ていると意外とそのままで利用している方が多いので、いつも「もったいないなー」と思ってしまいます。
3つ目はフットレストです。
フットレストは足首の角度を自然にして、疲労感を小さくするために利用します。
使い方はフットレストに足を掛けて降ろしてくるだけです。
ただし、個人的には無くても別に快適性はあまり変わらなかったので、試してみて自分に合えば利用したら良いと思います。
4つ目はテーブルです。
テーブル自体は一般的な形状ですが、グリーン車のテーブルは実は特別仕様になっています。
グリーン車は指定席と違って、前の席との間隔が広いのでそのままだとテーブルが遠いんですよね。
そうすると通常のテーブルだと手が届きにくいので、テーブルが延ばせるのです。
地味でなかなか気づきにくいですが、意外と使える便利な機能なので、駅弁などを食べる際には皆さんも利用してみてはどうでしょうか?
5つ目はカップホルダーです。
置きたいものペットボトルの場合はわざわざテーブルを出すまでも無いので、そういう時に使いますね。
6つ目はコンセントです。
ひじ掛けの先端にコンセントがあります。
僕は結構スマホを使うので充電が1日持たない時も時々ありますが、このようにコンセントがあると移動時も充電できるので非常に便利です。
1つの席に1つづつあるので、窓側の人だけしかコンセントを使えないというということもありません。
ただし、パソコンなどのデカい充電器を使用する際には少し邪魔になる場合もあるかもしれません。
音は小さめ
電車は動くためにモーターが付いていますが、全ての車両に付いているわけではありません。
グリーン車はモーターが無く、引っ張ってもらっているだけなので走行時にモーターの音がしません。
そのため、グリーン車は静かな空間で過ごせます。
ただし、グリーン車にモーター以外の特別な防音対策や振動対策がされているわけではないので、モーターの影響以外は通常の指定席と変化ありません。
というか、通常の指定席でも十分に高い遮音性を実現されているので、グリーン車でさらに高める必要が無いと表現した方が正しいかもしれません。
以上がグリーン車の紹介でした
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特急ときわ・特急ひたちの指定席を紹介
次に特急ときわと特急ひたちの指定席を紹介します。
この特急の座席は指定席も「いかにも指定席用のシートように作りました!」という雰囲気がなく、設備も充実しています。
ただしグリーン車に敷いてあった絨毯が無いので、どことなく指定席感が感じられる部分もあります。
最初に目につくのは指定席なのにも関わらずグリーン車のようなまくらが付いている点ですね。
それに加えてシートの配色も黒というなかなか見ない配色で、壁の部分が木目調になっているので高級感があります。
座り心地は見た目に反して意外と良くないです(他の特急と比較したらあまり良くない)
背もたれはきちんと頭の先まであって安心感はありますが、硬めで直線的なのでなんか体に合っていないんですよね。
でもまくらは快適ですし、普通に座ってられるので指定席なので許容範囲内だと思います。
まくらはグリーン車と同じよう頭を乗せる部分は凹んでいますので、自然に真ん中に行くようになっています。
足元は前の席の下側が開いてるので、大体の方は十分に伸ばせると思います。
そして、横幅も広くもなく狭くもなく日本人の98%ぐらいは十分な広さだと感じるのではないでしょうか。ここに関してはグリーン車と変化はありません。
それでは、指定席に付いている機能を紹介していきます。
この車両は指定席でも利用できる機能が多く便利です。どんな機能があるか知っているとそれを有効活用できるので、是非とも記憶の片隅に置いて頂けると幸いです。
1つ目はリクライニングです。
手前が最大まで倒している状態です。隣の席は初期状態なので比較して頂ければどれくらい倒れているのかが分かりやすいと思います。
リクライニングはグリーン車を見た後だと少し物足りなく感じてしまう方もいるかもしれませんが、これは特急用のシートとしては一般的な角度です。
実際に後ろに人がいる場合は遠慮して途中までしか倒さないのですが十分に快適です。
2つ目は上下調節機能つきのまくらです。
指定席のまくらもグリーン車と同様に上下調節機能がついています。
個人的なまくらは好きで、まくらは頭の重さを支えてくれるので、首が疲れにくいのです。
調整方法はまくらを下から持ち上げるだけです。
グリーン車もそうでしたが、初期状態では方に干渉してきもちわるいので、少し上に上げて使用することをおすすめします。
3つ目はテーブルです。
一般的な形状でグリーン車と同じようなものですが、指定席の物は前の席との間隔が大きいので手前に伸ばすことはできません。というか、間隔が小さいので伸びる必要が無いですしね。
4つ目はコンセントです。
グリーン車だけでなく指定席も全席コンセントが利用できます。
基本的にはひじ掛けの前面にあります。しかし、ここにコンセントがあるって気づきにくいですよね(笑)
座りながらスマホを見ている際でも自分と近い位置にあるので、コードが短い充電器の場合でも届くようになっています。
地味だけど約に立つ位置ですね。きちん実用性を考えられて配置されています。
5つ目はカップホルダーです。
以上が指定席の機能でした。
指定席でのまくらがあったり、内装や防音性にもこだわっていることがあちこちから見て取れる車両でした。快適性も十分ですので、普通に移動したい方は指定席でも十分快適な移動ができます。
特急ときわ・特急ひたちの車内設備を解説
最後に車内設備を解説していきます。
車内設備は指定席はテーブルの裏にどこの車両に何があるかが記載されているので、詳しくは乗車した際にそちらをご覧ください。
1つ目はフリーWi-Fiです。
特急ひたち・特急ときわは全席でフリーWi-Fiが利用できます。
通信速度は少し遅めですが音楽を聴いたり、WEBサイトを見ることは可能です。
2つ目はお手洗いです。
特急ひたちには仙台まで行く便があり、乗車時間が4時間を超えることもありますが、車内にはきちんとトイレが設置されています。
洋式トイレの他には男性専用トイレもあります。
これらの他にも多目的トイレがあるので、着替えたい、赤ちゃんのおむつを替えたいなどの場合はこちらを利用すると良いでしょう。
ただし、グリーン車のある5号車に1つだけなので、特別な用事が無い限り使うことは少ないと思います。
3つ目は洗面器です。
高級感が溢れる洗面器ですね。トイレの近くに一緒に設置されています。
とは言え、トイレの中にも小さい洗面器があるので、余り使うタイミングは少ないですが、メイクをする場合や食事をする前に手を洗う際に使うと良いでしょう。
4つ目は多目的室です。
多目的室は基本的には鍵がかかっていますので利用できませんが、何かある場合は乗務員判断で使うことになるのではないかと重います。
以上が特急ひたち・特急ときわの車内設備でした。
まとめ
今回は特急ときわ・特急ひたちに使用されているE657系のグリーン車と指定席の違いを紹介していきました。
この車両は指定席でもまくらが付いていて快適で豪華な印象を受けるので、基本的には指定席で良いと思います。
しかし、指定席よりもグリーン車のほうが座り心地は良いのは事実なので、東京からいわきなどの時間がかかる場所に行く際にはグリーン車を利用することで体への負担を減らすことが可能です。
そのため、さらなる快適性を求める方や、贅沢旅行でリッチな気分を味わいたい際に利用すると良いと思います