これは僕が5日間でJR北海道を使って旅行に行った際に体験した実際の話です。
サムネは電車の車窓から見えたエゾシカで、その隣にある特急北斗は実際にエゾシカの衝突が起きた特急です。
実際に体験した話に基づきながら列車がエゾシカに衝突したらどうなるのか?復旧時間はどれくらい必要なのかを解説していきます。
旅のしおり
エゾシカとの衝突は意外と多い
これを見ている方の中には「へぇ~ エゾシカと列車って衝突するんだ―」ぐらいにしか思っていない方もいらっしゃる方もいると思いますが、北海道への旅行を計画している方は他人事ではありません。
北海道には意外とエゾシカが多く生息しており、札幌や旭川近郊以外の田舎路線だとほとんどすべての路線で衝突する可能性があります。
実際に僕が衝突したのは室蘭本線でしたが、宗谷本線や石北本線、根室本線でもシカが出現していました。
衝突まで行かなくても、電車がやけにノロノロ運転だったり、警笛をめちゃくちゃ慣らしていたりするとそれは大概エゾシカが前にいるせいです。
余りにもこのノロノロ運転している時間が多いと、到着予定時間よりも数分遅延してしまい、乗り換えが出来ずに次の便を待つ必要があります。
北海道の鉄道は2時間に1本とかもざらにあり、運が悪いと次の日になるということもあります、、、←実体験
北海道のすべての路線に乗っていたわけではありませんが、特に多かったのは根室半島を走っている花咲線です。
自然のサファリパーク状態です(笑)
この写真は花咲線(根室本線の一部)の写真ですが、この画角の中だけでも30匹以上います。ちなみに、この写真の外側にも入りきらないぐらいのエゾシカがいて、誇張無しで100匹はいました。
こいつらの他にもところどころに線路に入ってくるエゾシカがおり、そのたびに減速と警笛を繰り返します。
減速すると当然遅延します。
これは僕も予定をキツキツに詰めていたという悪い所はあるのですが、釧路駅で網走駅に向かう列車に乗って網走のホテルで泊まろうとしていましたが、根室から釧路向かう電車が目の前で行ってしまい乗れませんでした、、、。
ちなみにこの便が網走に行く最終便だったので予約していたホテルはあきらめて、釧路のホテルを急遽予約しました。もちろん網走のホテルはキャンセル料が100%なので完全に無駄になりましたね。
しかも、網走のホテルに泊まっていた場合は流氷を見に行く予定だったのに、ロスした分を取り戻す必要があって行けなかったし残念でした。
皆さんはこうならないようにエゾシカでの遅延を視野に入れて少し余裕がある行程にしておきましょう!
JR北海道の遅延情報はこちらから確認できます。
エゾシカとの衝突だけでなく、謎に線路に異常が発生して足止めを食らう場合もあるので、列車で旅行する方は是非とも確認しておきたいサイトです。
エゾシカと衝突するとどうなる?
それではエゾシカと衝突したらどうなるかを時系列純に話します。
僕が乗車していたのは3月中旬でまだ雪が積もっている函館駅発~札幌駅着の特急北斗の21号に乗っていた際の出来事でした。
登別駅を出発して少しぐらいに電車では今まで感じたことがない急ブレーキがかかって、床下から線路の砂利が跳ね上げられて「カンカンカンカン」という音を建てながら止まりました。そして、止まった後は何かの摩擦かはわかりませんが、少し焦げたようなにおいもしていました。
この時点で22時30分ぐらいで、すでに8分ほどの遅延が発生していました。
ほどなくすると、運転手から「ただいま、、、、シカと衝突しましたので、、、停車しています」という風に少しテンパっているような声で放送されました。
それと同じようなタイミングで車掌さんが「先ほどの急ブレーキでお怪我をした人はいませんか?」と尋ねまわっていました。幸いながら僕が乗車していた号車にはけが人はいないようでした。
それからはずっと止まっていたままで、列車に乗っている乗務員が安全を確認するために、雪が積もっていて少し薄暗くなっているなか外で安全確認をしています。
この安全確認というのはエゾシカが死んでいる場合は、死体を取り除いたり、車体に異常が無いかをチェックしたりするそうです。
しばらく待たされて、最終的に22時10分に発車して、結局45分ほどの遅れが発生しました。
遅れが発生しているということは乗り換えもできなくなるということなので、発射してから5分後くらいに車掌さんがまた車内を回って「お客様のなかで旭川に向かう特急に乗り換える人はいませんか?」と声をかけていました。
以上で乗っていた特急がシカを轢いた話は終わりなのですが、結局札幌駅に着いたのが40分遅れの23時22分でした。
この時は運が良いことにそのあとに乗り換える用事が無かったので助かったのですが、これが乗り換える必要があって、運行本数が少ない特急ならどうなっていたことやら、、、
ちなみに、電車の急ブレーキは意外とそこまで衝撃はありませんでした。皆さんも車での急ブレーキを一回は体験したことがあると思いますが、あれと比べたら全然です。しかし、列車では体験したことが無かったので、かなりびっくりしたのは言うまでもないです(笑)
復旧までの時間はどれくらいかかる?
僕の場合の復旧までの時間は40分以上とかなり時間がかかったのですが、調べてみると大体は20分程度で安全確認ができるケースが多いそうです。
恐らく時間がかかった理由は周りが暗かったのと、雪が残っていたからだと思います。
北海道を旅行する際には時間に余裕を持とう!
今回紹介したように、北海道では鹿との衝突や、鹿がレールに近づいて減速運転をする必要がありますので、遅延する可能性は十分あります。
気持ちはわかりますが、キツキツの予定だと後でリカバリーが出来ずに、何かを犠牲にする必要があります。
特に止まる予定のホテルにたどり着けないのは悲惨なので、終電の1本前ぐらいの便で宿がある駅に到着できるように予定を組むのが大事です。