
基本的に安価で宿泊できる宿と言えばビジネスホテルですが、さらに安価で宿泊するならカプセルホテルという選択肢もあります。
ビジネスホテルを利用したことがある方は結構いらっしゃるとは思いますが、カプセルホテルを利用したことがある方は意外と少ないと思います。
今回はビジネスホテルとカプセルホテルの違いと、それぞれ向いている方の特徴を紹介していきます。
旅のしおり
ビジネスホテルとカプセルホテルの違いを6つ解説
最初にビジネスホテルとカプセルホテルの代表的な違いを6つ解説します。
価格
1つ目は価格の違いです。
ビジネスホテルは立地や会社、もちろん予約するタイミングによって異なりますが、大体3000~5000円ぐらいが相場です。
カプセルホテルは2000円~3000円程度が相場ですね。中には4000円以上する場合もありますが、その場合はビジネスホテルを選んだ方がコストパフォーマンスが良いです。
値段は予約のタイミングや特別割引などで変動しますが、カプセルホテルはビジネスホテルの半額ほどが目安です。
後に紹介するカプセルホテルのサービスや快適性は基本的にビジネスホテルよりも劣る部分が多いのですが、「何よりも価格だ!」という方にとっては良い選択肢になります。
設備
2つ目は設備です。
一般的なビジネスホテルはだいたいこんな感じですよね。(これはツインなのでシングルならもっと狭い)

そして、部屋の中にトイレと洗面器、お風呂がくっついている3点ユニットバスがあります。

これが一般的なビジネスホテルです。ベッド、シャワー、机が部屋にあるので基本的に部屋から出ずに利用できます。
カプセルホテルはベッド、シャワー、机(ラウンジ)がバラバラの場所にあります。
▼ナインアワーズ名古屋のカプセル▼

そして、シャワーはシャワー室に行く必要があります。

作業するにはラウンジに行く必要があります。
▼ナインアワーズ名古屋のラウンジ▼

やたらとおしゃれですが、ナインアワーズ名古屋のラウンジが特別おしゃれなだけです。
詳しくは後述しますがラウンジは作業スペースだけでなく、飲食スペースとしても利用します。
このように、何かをするにもいちいちカプセルから歩いていく必要があります。
そのため、利便性は圧倒的にビジネスホテルのほうが高いですね。
快適性
3つ目は快適性です。
快適性を求めるなら圧倒的にビジネスホテルです。それには3つの理由があります。
1つ目は他人の存在を気にする必要がないことです。
シャワーやラウンジなどの共用部分は当然ですが、カプセル内でも他の人のいびきやアラームが聞こえてきます。
そして、自分も出来るだけ音を立てないように、気を付けて動きますので気を使います。共用の設備とカプセル内で常に気を遣う必要があります。
反対にビジネスホテルはある程度の防音性能は確保してあり、普通にしていたら音も漏れませんし、いびきも聞こえません。さすがに騒いだら別ですけどね。
このように、他人に気を遣う必要がないので、精神的にリラックスできます。
2つ目は全て室内で完結するからです。
ビジネスホテルは一部屋まるまるプライベートスペースで、シャワーも食事も寝ることも全て車内で完結します。
そのため、カプセルホテルのように食事をするためにラウンジに、シャワーを浴びるためにシャワールームに移動するような手間はいりません。
廊下などの共用スペースにも行く必要も無いので、適当な格好でも良いのが本当に楽です。
3つ目は寝具がきちんとしたベッドで、空調も自分で調節できるからです。
カプセルホテルはカプセル内にマットレスは敷いてありますが、ちゃんとしたベッドと比較してしまうと狭いですし、貧弱な印象は拭えません。
空調に関しても自分で調節できません。夏だとカプセル内に熱気が溜まって蒸し暑くなるところもあります。カプセル入り口のブラインドを開けるとマシになりますが、自分のカプセル内が丸見えなのが悩ましい所です。プライバシーと快適性のどちらを取るかはあなた次第です(笑)
しかし、ビジネスホテルはこのような心配は全くありません。
以上の3つがビジネスホテルがカプセルホテルよりも快適な理由です。
快適性を重視する方は圧倒的にビジネスホテルがおすすめです。
宿の数
4つ目は宿の数です。
宿の数は圧倒的にビジネスホテルのほうが多いです。規模を問わなかったら地方都市にもある場合が多いです。みなさんの中にも「こんな田舎なのに東横インがあるんだ」と思ったことがある方もいらっしゃると思います。
カプセルホテルはある程度の需要を望める都会にしかありません。具体的には首都圏、京阪神、名古屋周辺、博多周辺、札幌周辺などの特に発展した都市に多いです、後は新幹線が止まる駅や空港の近くにある場合もあります。
大都市周辺に宿泊するならカプセルホテルという選択肢もありますが、地方都市の場合は基本的にビジネスホテルを選ぶことになります。
ただし、地方都市はビジネスホテルの宿泊料金も3500円程度と意外と安価で泊まれる傾向があります。
飲食の自由度

5つ目は飲食の自由度です。
ビジネスホテルは自分の部屋の中で飲食が可能です。
自分の部屋で食べられるのでわざわざ移動する必要はありませんし、1人なのでリラックスできます。また風呂上がりで、シャツと下着だけ着た適当な格好でも他の誰にも見られないも地味に便利です(笑)
カプセルホテルはカプセル内で飲食することはできません。代わりにラウンジなどのフリースペースが用意されていますので、そこへ行って飲食をする必要があります。
カプセルホテルのラウンジを利用するのは最初は楽しいのですが、だんだん面倒になってくるんですよね。
他の人もいるので最低でも館内着を着ておく必要がありますし、あまりリラックスできる空間ではありません。
ただし、ビールを飲んで晩酌しているおじさんとかもいるので、リラックスできるかは個人次第な部分もあります。
また、ホテルによってはラウンジが別の階でわざわざエレベーターを利用する必要があります。ビジネスホテルは室内で食べられるのでそれも面倒に感じてしまいますね。
性別による宿泊可否
6つ目はカプセルホテルは性別によって宿泊できない場合があることです。
カプセルホテルは寝る場所が完全にロックされず、ブラインドを落とすだけのパターンが多いです。
▼カプセルホテルの入り口ブラインド▼

そうすると男女が混合の場所だと性犯罪が発生する可能性もありますので、ほとんど分かれています。
具体的には男性専用や、逆に女性だけが宿泊できるカプセルホテルなどもありますので、男女ともにホテルを選ぶ際に説明文を詳しく確認しておく必要がありますね。
楽天トラベルなら予約する際のプラン名に「男性限定」や「女性限定」など記載してあります。
また、男女の両方が宿泊できるカプセルホテルでも、フロアごとに男女に分かれており、違う性別用のフロアに行けないようになっているカプセルホテルもあります。具体的にはナインアワーズなどですね。
僕が宿泊した名古屋のナインアワーズはフロントにあるエレベーターから男女に分かれており、男性用なら男性用のシャワー室、男性用のカプセルルームがある階にしか止まりません。そして、エレベーターを利用するのもロッカー用のカードキーをかざさないと入れない仕組みになっていました。これには「ほー!よう考えられてんねんなー!」と感心しました(笑)
※大手町のナインアワーズは男女で分かれているけど、カードキーは必要ありませんでした。
他にも細かい部分に違いはありますが、主要な違いはこの6つです。だいたいこれらの要素がどちらに宿泊するのかを左右します。
逆に変わらない部分
次に逆に変わらない部分を紹介します。
部屋着を利用できる

1つ目は部屋着を利用できることです。
寝る際に着る服は持っておく必要がありませんので、荷物を削減できるのが良いですね。
ただし、一部のカプセルホテルはプランによって館内着、バスタオル、歯ブラシなどを提供せずにその分安価になっているタイプもありますので、別に必要無い場合はそちらを選ぶもの良いです。
チェックイン・チェックアウト時間
2つ目はチェックイン・チェックアウトの時間です。
運営会社によって前後しますが、チェックインは午後4時~5時くらい、チェックアウトは午前10時~11時ぐらいまで滞在可能です。
ただし、プライベートスペースでゆっくりしたい方や何かを作業したい方はビジネスホテルを利用した方が良いですね。
カプセルホテルはプライベートスペースがカプセル内だけなので、ゆっくりするにしても狭いですし、共用のラウンジを利用するにしても騒いでいる人がいる可能性があり落ち着かないのが理由ですね。特に夜の時間は晩酌している人がいるので、そのなかで集中するのは難しいです。
それぞれ向いている使い方
それぞれの違いを踏まえて、それぞれの向いている状況を紹介します。もちろんこれが全てでは無いので、「俺はそれでもカプセルホテルに宿泊するんだ!」という方は最終的に自分が好きな方を選ぶと良いと思います。
最終的に決めるのはこれを見てくれているあなたなので、参考になれば幸いです。
カプセルホテルが向いている状況
カプセルホテルが向いている状況は1つ。
- とにかくお金を節約したい時
- 新鮮な体験をしたい時
価格の安さ以外の快適性は基本的に劣っているので、とにかく安く利用したい状況以外は基本的に利用しませんね。
具体的には節約旅行をする際に利用する場合や、宿泊代金が完全に自腹になってしまう際に利用するというのが基本的な使い方です。
また、「カプセルホテルを体験してみたい!」という方も経験として宿泊してみるのも良いと思います。普段体験しないことに触れられるのは楽しいですよ!
ビジネスホテルが向いている状況
次にビジネスホテルが向いている状況です。
- 明日が勝負日の時
- 作業したい方
- 神経質な方
- 普通の家のように快適に過ごしたい時
たくさんありますね(笑)
1つ目はどういうことかと言いますと、「快適な環境で睡眠する方が睡眠の質が高くなるので、あすがプレゼンなどの勝負がある場合は万全な体調で挑めるようにビジネスホテルを利用した方が良い」という話です。
カプセルホテルよりも高いと言っても1000円~2000円高い程度なので、そこまで高くはない値段です。
明日が会社のプレゼンなどの勝負の日の場合はしっかり睡眠をとって、本来のパフォーマンスを発揮するのが最も良いのでリラックスできないカプセルホテルよりもビジネスホテルを利用する方が将来的に良い結果につながります。
2つ目は作業したい方です。
カプセルホテルにもラウンジがあることを説明しましたが、他の人が使っている場合もあります。
「他の人がいても集中できるよ!」っていう方でも、ラウンジが5席ぐらいしかない場合はそもそも全席埋まっている可能性もあります。
ビジネスホテルならそんなことはありませんし、部屋で作業に集中できます。
また、普段と違う環境で誘惑も少ないので意外と良い仕事場にはなります。
3つ目は神経質な方です。
前項の快適性で説明しましたように、カプセルホテルは他の人のいびきや物音、自分も音を出さないように他人に気を遣う必要があります。これらが気になる方は精神的にリラックスしにくいので、ビジネスホテルを選ぶのが無難です。
4つ目は「特に理由は無いけど、普通の家に泊まるぐらいの快適性は欲しい」という気分の時です。僕もたまにあります(笑)
ビジネスホテルはリゾートホテルのような設備はありませんが、普通の家にいるような快適はきちんと確保してあり、必要な物はきちんと揃っています。
これらの状況の際にはビジネスホテルを利用すると満足度が上がります。
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