※特急おおぞらは283系も運用されていましたが、引退後は261系1000番台に統一されました。
釧路は北海道の太平洋側にある都市です。
イメージできない方向けに言うと、北海道の右にある2本の半島の下側である根室半島よりも少し海沿いに左側にあります。
今回特急おおぞらに乗った際にイメージよりも人が乗っており、釧路市内も駅前は意外と発展してました。調べてみて知ったのですが、釧路って北海道の中では苫小牧市に続いて5位なんですね。釧路に住んでいる方に殴られそうですが、ド田舎のイメージがありました。
今回は特急おおぞらと特急とかちのグリーン車と自由席・指定席の違いを乗り比べたので写真をたくさん使用して解説します。
旅のしおり
特急おおぞら・特急とかちとは?
※写真は特急北斗に使用されている同型車両です。
最初に特急おおぞらと特急とかちに関して軽く解説します。
特急おおぞらと特急とかちの運行区間の違い
特急とかちは特急おおぞらと同じ線路を通るので、どちらに乗れば良いのか少し分かりにくい部分もあります。
特急とかちは札幌〜帯広まで、特急おおぞらは札幌〜帯広を通り、最終的に釧路までを結びます。
そのため、帯広駅までの区間で降りる場合はどちらでも良いですし、帯広より先の区間に行く場合は特急おおぞらに乗車する必要があります。
ただし、中には便によって停車しない駅もあるので、ヤフー乗り換え案内を利用するのが確実です。
運行間隔
特急とかちは1日に5本あり、特急おおざらは1日に6本あります。
特急とかちの運行間隔は2時間半から5時間以上と大きく幅があります。一方特急おおぞらは約2時間から3時間半間隔で運行されています。
先ほども説明したように、特急とかちを利用する方は特急おおぞらと同じ線路を通り帯広までに行くので、どちらかに乗車すると良いです。両方を含めると1日に11本運行されており、運行間隔は最大で3時間くらいです。
JR北海道の遠距離特急の中では標準的な運行本数です。稚内や網走方面は一日4往復しかなかったりするのでまあまあ需要はあるみたいです。
使用車両
特急とかちと特急おおぞらの両方で使用されている車両は261系の1000番台です。
白い車体に紫とグレーの帯が付いているのが特徴で、新しい方の車両なので内装が綺麗で設備も便利になっています。
他の特急も見てきた結果、JR北海道の中では内装のキレイさは最高レベルだと思っています。
そして、この車両は特急おおぞらと特急とかち以外にも函館を結んでいる特急北斗にも使用されています。
以前は特急おおぞらではこの261系の他に283系も使用されていましたが、2022年の春のダイヤ改正で引退してしまいました。
僕が北海道に行く予定を立ててている間は283系がJR北海道のホームページに掲載されており、当然乗る予定だったのですが、いざ北海道に向かってからサイトをのぞいてみて283系が消えていたので「は、なんでやねん?」と思いながら調べてみると1週間前くらいに引退していたという、、、もう少しタイミングが早かったら乗れていただけに残念です。
特急おおぞら・特急とかちのグリーン車を紹介
それでは特急とかちや特急おおぞらに使用されている261系の1000番台のグリーン車を解説します。
ただし、編成によってグリーン車の内容が変化する場合があります。
グリーン車は1両目ですが、後ろ半分は色々な設備があって実際はグリーン席が設置されている客室は前半分しかありません。
デッキ部分の内装は壁が白くされており、まだ新しい方の車両のようなきれいな印象がありますね。
グリーン車に繋がるドアには控えめにグリーン車マークが描かれており、その先がグリーン車の客室です。
グリーン車は3列で、床にはカーペットが敷かれています。これはグリーン車の一般的でよくある内装です。
この車両のグリーン車は革張りになっており、ひじ掛け部分が木製になっているので高級感があります。個人的にはJR北海道のグリーン車の中ではトップクラスで雰囲気があると思っています。
このシートは稚内方面へ行く特急宗谷やサロベツの261系0番台にも使用されていますが、製造された時期が新しいのか木製のひじ掛けの角の部分や革の表面が摩耗しておらず、かなりキレイという印象があります。
また、今回は革張りのグリーン車でしたが、編成によっては布張りでさらに多機能になっているシートが採用されている場合があります。
この席は特急ライラックのグリーン車に使用されていたものと同型なので、「特急ライラックのグリーン車と自由席・指定席の違いを解説!写真をたくさん使って解説します」をご覧ください!
それでは、シートの座っていきます。
ご覧の通り、グリーン車の包容力はすさまじいものがあります。
座面の座り心地はある程度の反発があり、背もたれもまあまあフィットしています。意外と座り心地はグリーン車の中ではふつうレベルなのですが、座席の圧倒的な高級感によって、座り心地以上に良く感じてしまいます。
ただし、革張りが最強というわけではなく、おしりが滑りやすい面もあり、一長一短で一概に布張りと革張りのどちらが良いのかは決められないですね。
グリーン車はシートが良いだけではなく前のシートとの間隔が大きいので、さらにゆったりした姿勢で座れます。
足元にはグリーン車おなじみの最強装備であるフットレストがあり、万が一使用しない場合は邪魔にならないように収納できるのが良いです。
また、横幅は3列になっているおかげで余裕がかなり増えています。
僕の横幅にさらに握りこぶし1つ分は入りそうです。やっぱりグリーン車は余裕があります。
次にグリーン車に付いている機能を紹介していきます。
1つ目はリクライニングです。
手前側が最後まで倒した状態で、奥側が最初の状態です。
25度くらい倒すことが可能です。
自由席しか乗ったことがない方は大きく倒れるリクライニングに「これがグリーン車!」と驚くこと必至です。
また、グリーン車の特典として後ろに人が来る可能性が低いので、その大きく倒れるリクライニングを堪能できます。
自由席でも車両によってはリクライニングがグリーン車並みに倒れる種類もあるのですが、後ろに人が来る可能性が高いので遠慮して最大まで倒せないパターンも多いです。
2つ目はまくらの上下調節です。
このシートは色が暗いので少しパーツの分かれ目が分かりにくいのですが、背もたれ部分とまくら部分は別パーツに分割されています。
もちろんただ分割されているのではなく、まくらを上下に調節できるようになっています。
最初は一番下の位置に設定されていますが、その位置から4、5cmほど上げられます。
頭の高さは身長によって変化してきます。そのため、一部の人にとってはまくらが肩の位置にあるということも発生します。
これってめちゃくちゃ気持ち悪いんですよね。そこで、このまくらの上下調節機能を使用します。
まくらを押さえつけながら上下に力を掛けると動くので調節も簡単です。
3つ目はフットレストです。
フットレストは俺がおすすめする最強装備です。
フットレストは足を置く場所で足首の角度を楽にするための設備です。
最初は邪魔にならないように上に跳ね上がっているので使用する際には下げてくる必要があります。
とはいっても、フットレスト自体を足で下げてくるだけで良いので、こんな説明が無くてもわかるレベルで簡単です。
そして、グリーン車のフットレストが最強たる理由は足を置く面を裏返すことで、素足を置ける面が出現するからです。
最初はグレーの床と同じ生地だったのが、裏返すことでシートと同じ革張りになっていることが分かります。
このように、土足の面と素足の面は区別されているので注意しましょう。
4つ目はひじ掛けに収納されているテーブルです。
特急に付いているテーブルは基本的に前の席の後ろ側に付いていますが、この車両はひじ掛けの中にテーブルが収納されています。
そのため、前の席に後ろにテーブルが無いので見た目がすっきりしていてスタイリッシュです。
テーブルを出す方法はひじ掛けのカバーを開けて、中に収納されているテーブルをつまみ出します。
テーブルは完全に広げるだけでなく、あえて途中にしておくでミニテーブルとして使用できます。
5つ目はコンセントです。
グリーン車には1席に1つのコンセントが備えられています。この写真は2人掛けのほうだから2つ付いています。
ただし、壁に付いているので廊下側の席に座っていると使いにくいというデメリットもあります。もし、お隣に人が乗車してきて使いたそうなら使わせてあげてください。
パソコン専用とありますがスマホや携帯電話の充電にも使用できます。
6つ目は読書灯です。
グリーン車のなかで地味な装備ナンバーワンである読書灯です。
ちなみに、ライトをつまんで動かすことで光の向きを調節できます。
最後はチケットホルダーです。
チケットホルダーはチケットを入れておくと勝手に検札をしてくるという便利装備です、、、が、現在はグリーン車と指定席に検札はないので無用のものになっています。
グリーン車は自由席や指定席に付いているものと違って金属製になっているだけに使われないのがもったいないです(笑)
以上がグリーン車の設備でした。
客層
客層はいつも通りで特別変化したことはありませんでした。
基本的には身なりが良いおじさんや1人で乗車する方が多く、話している人が少なく基本的には車内は静かです。
話し声が聞こえるのはよっぽど乗車人数が多い場合や、稀にペアで乗車してくるときぐらいです。
このような状況になるのは土日の便ぐらいだと思います。
音と振動が若干小さい
この車両はディーゼル車両でエンジン音がうるさいので、完全に付け焼刃になっていますが若干音と振動は軽減されています。
とはいえ、意識しないと分からないレベルで床の下からは「ヴォーン」という音が派手に聞こえます。
これが電車ならまだましなんですけどね、、
振動に関してもレールの状態があまりよくないので、レールのつなぎ目からなっている「ガタンゴトン」という音と振動が大きいです。
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特急おおぞら・特急とかちの自由席・指定席を紹介
次に特急おおぞら・特急とかちの自由席・指定席を紹介していきましょう!
こちらも編成によってシートは変化する場合があるので、必ずこのシートが来るという確証はありません。
これが自由席・指定席です。
皆さんも写真を見てお気づきの方もいるかもしれませんが、この車両の自由席・指定席は特急カムイのuシートに使用されているものです。
特急カムイでは、指定席の代わりにuシートという席のランクが存在し、指定席料金だけでワンランク上のシートに乗車できるというものがあります。
そのワンランク上のシートが普通の自由席や指定席で乗れるのは実にお得です。ただし、コンセントが設置されていないと言った若干のランクダウンはあります。
特急カムイについては「特急カムイのuシートはお得!実際に乗ったので違いと乗車するメリットを解説します。」をご覧ください!
このシートの特徴はなんといっても頭にデカいまくらが付いています!
このまくらがデカいので通常のシートと比べて立体感を感じますね(笑)
それでは紹介していきましょう。
第一印象はやっぱりまくらで、クッション見たいですごくふかふかです。そのため、深く沈みこんで頭を包んでくれます。
また、背もたれも頭の先まであるので背が高い方も頭が背もたれからはみ出しません。背もたれが高くなっている副次的な効果として、前の席に座っている乗客の後頭部が見えなくなります。自分の視界に他の乗客が入ってこないので、リラックスできます。
ただし、座面が硬めで、座面だけで見た場合は自由席のほうが良かったりします。
足元は普通の自由席や指定席と変わりません。uシートも席の間隔は変わらないので別にランクダウンしているというわけではありません。
間隔は特に広くありませんが、前の席の下に足を潜り込ませられるようになっているので、足は無限に伸ばせます。
横幅はJR北海道では標準的ですが、ある程度の余裕はあるので体格が良いからと言って窮屈感を感じるのはボディービルダーくらいでしょう。
写真からでも意外と余裕があるのが分かります。
次に席に付いている機能を紹介していきます。
1つ目はリクライニングです。
手前側がリクライニングを最大まで倒した状態で、奥側は何もしていない最初の状態です。
リクライニングは結構倒れますが、グリーン車ほどではありません。
管径ないですが、この角度からまくらを見るとすごく厚みがあるのが分かりますよね。
2つ目はまくらの上下機能です。
上の写真では同じ高さに黄色で基準線を書いており、約5cmほど上に調節できます。
このシートはまくらが大きいので、まくらの位置が自分の頭の位置に来ていない場合は肩に当たって気持ち悪くなります。
このまくらは特に分厚いので、特に気持ち悪いです。
そこで、まくらをつかんで自分の頭の位置に移動することで本来の乗り心地が味わえます。
この機能を知っているか知らないかで、乗り心地は大きく変わりますので、このサイトを見た皆さんは是非ともこの上下調節機能を利用してみて下さい。
3つ目はテーブルです。
長距離を移動する場合は移動時間に食事をとったり、パソコンで作業をしたりするケースが多いので必要な装備ですよね。
面積は広いので弁当はもちろん、ノートパソコンも広げられます。
4つ目はペットボトルホルダーです。
JR北海道では車内販売が無く、移動時間も長いのでペットボトルを持ち込むのですが、その時に便利なのがこのホルダーです。
窓際に置いておくのは何かの拍子に落ちる可能性もありますし、だからと言っても手で持っておくのはさすがに嫌です(笑)
ただし、2本以上持ち込む場合はペットボトルホルダーの隣にある網のポケットに入れておくと良いです。
5つ目はチケットホルダーです。
チケットを入れておく場所なんですが、先ほども説明したように指定席やグリーン車は検札が無いので自由席に座った際に初めて約に立つ機能です。
画像では縦に入れていますが、おそらく横に入れるのが正解だと思います(笑)
とは言え、自由席でもあまりお勧めはしないというのが僕の意見です。
だって、寝ている間に切符が盗まれたらいやですし、僕は7日間の北海道フリー切符なので特に盗難にあった際のダメージがデカいからです。
なので、よっぽど眠たくて検札で起こされたくない方のみ使用すると良いんじゃないでしょうか?
以上で自由席・指定席の紹介は終了です。
車内にある設備を紹介
最後に車内にある設備を解説していきます!
この車両は設備も充実していて、他の車両とは違っている部分もあってとても新鮮です。
詳しい場所はJR北海道の公式サイトで紹介されています。
1つ目は荷物スペースです。
特急とかち・おおぞらにはすべての号車に荷物スペースがあります。
この写真は客室の中にある荷物スペースで、自分に近い位置に荷物を置けるので「盗難されないかな?」という不安を小さくできます。
こちらの荷物スペースはグリーン車のドアのすぐ近くにある荷物スペースです。
このように様々な場所に荷物スペースがあるので、スーツケースを持ち込んでいる方には便利です。
2つ目はコンセントです。
実はデッキ部分に充電スペースがあります。
こんな設備を見たのは初めてでかなり珍しいですね。
今までコンセントは基本的にグリーン車やuシートぐらいにしか設置されていませんでしたが、デッキにさえ行けば自由席や指定席を利用している方も充電できるのはありがたいですね。
ただし、盗難の可能性もあるので、充電中はそばにいておく必要がありますので、座らない覚悟がある場合はフル充電するまでそばに立っておくのも良いと思います。
3つ目は多目的室です。
多目的トイレではありません。多目的トイレまた別にあります。
JR北海道では他の特急にも用意されていることが多く、気分が悪い場合などに使用します。使用したい場合は車掌さんに言うと良いそうです。
4つ目はトイレです。
全ての号車にあるわけではありませんが、トイレも完備されいます。
共用トイレや男性用トイレ、車いす対応の多目的トイレもあります。
5つ目は洗面器です。
トイレの際にはトイレに備え付けられている洗面器を利用できるので問題ありませんが、編成に1つしかありません。
その代わり、設備も豪華になっており面積も広いです。
以上で設備の紹介は終了です。
まとめ
今回は特急おおぞら・特急とかちのグリーン車と自由席・指定席の違いを実際に乗り比べた体験から紹介してきました。
この車両は設備が特に充実しているので、自由席や指定席であっても快適に過ごせます。
特に自由席と指定席でも特急カムイのuシートに使用されているものと同じ物に座れるなんてお得ですし、すごくプレミアムな気分を味わえます。
また、デッキ部分にコンセントがあるのも驚きましたね。使うには突っ立って見張っておく必要はありますが、充電するだけならコンセントが座席に付いているグリーン車を選ばなくても良くなりました。
この記事が皆さんの移動を快適にするヒントになっていれば幸いです。
このサイトではJR北海道のほかの車両のグリーン車と指定席・自由席を乗り比べているので、気になる方は是非ご覧ください!