結論から言います。最高でした。
割とレベルの高い合格点を超えてくる近鉄、オールウェイズ提供してくれる。と言わざるを得ません。
乗ったことが無い方にも魅力が伝わるように、写真もたくさん撮ってきました。
今回使用した画像の枚数はなんと96枚、文字数にして1万4千文字も書きました(笑)。それぐらい感動して力が入っております!
僕が感動した車両の記事はボリュームが多くなるんですよね。
今回は大阪難波駅から近鉄名古屋まで、特急ひのとりを乗り比べするために”わざわざ”名古屋まで行ってきました。
名古屋の滞在時間1時間で引き返しましたが、そこまでする価値はありました。
旅のしおり
特急ひのとりとは?
あまりわからない方のために簡単にご紹介します。
特急ひのとりは2020年に登場した近鉄電車の特急です。
くつろぎのアップデートを目的として、今までにないようなレベルの快適を提供するのがコンセプトで作られています。
まあ、近鉄の公式サイトで乗っていることをだらだら紹介しても意味が無いので、詳しくはぜひ近鉄のサイトをご覧ください。
運行区間は大阪難波から近鉄名古屋までを結びます。
奈良県を通るルートになっています。
ただ、残念ながら我々京都民は京都から乗れません。これは残念ですね。
そして、特急ひのとりはデビューしてから時間がたってないので、新車らしくピカピカしており、光の反射が凄いです。
室内には新車の匂いがします。個人的には新車の匂いがすきなので、テンションが上がりました。
そして、高級感がある内装で、高級マンションみたいな雰囲気があります。高級マンションに住んだことは無いけど。
内装は詳しくご紹介します。
特急ひのとりの料金とは?
特急ひのとりに乗車するには乗車券+特急券+ひのとり特別車両券が必要です。
乗車券と特急券はもちろん乗車区間によって異なりますが、ひのとり特別車両券も乗車区間と席の種類によって料金が異なります。
今回僕が乗車した大阪難波から近鉄名古屋までの特急券は片道1980円で、レギュラーシートの別途費用が200円、プレミアムシートが900円です。
体験したからわかるんですが、このレギュラーシートがプラス200円、プレミアムシートがプラス900円で乗れるというのは本当にコスパが良く感じます。
ちなみに、基本となる乗車券は土日を含む3日間が乗り放題フリーパスを利用したので、4200円です。
区間ごとの詳しい料金は近鉄の特急ひのとりのページに掲載されているので、そちらをご覧ください。
レギュラーシート
いつものJRのグリーン車と自由席の乗り比べの時はいっつもグリーン車から紹介するのですが、今回はレギュラー席から紹介します。
まずは大阪難波から近鉄名古屋の往路で、レギュラーシートから乗車しました。
全体的にモダンなデザインになっていますね。
そして、カーペットが敷いてあり、シートのデザインからも高級感が醸し出されています。
もうこの時点で十分豪華なので、これよりも上のプレミアムシートはどんなシートなんでしょうか。
特急ひのとりは全て指定席なので、今回は窓側を指定しました。
さっそく座っていきます。
シートの感触は良いですね。まずは表面がさらさらとした手触りで、座面が適度に固いです。
そして、背もたれはさりげなくフィットします。たまに鉄道のシートの中には背中に違和感を感じるものもありますがこれは一切ないです。
もしかしたら、僕のテンションが爆上がりしてて、悪いところに目がいかなかっただけかもしれないですけど、、、
ご覧の通り足は十分延ばせます。ただし、前のシートの下に足は潜り込ませられないので、足がめちゃくちゃ長い方は完全には伸ばせないかもしれませんね。
足はのびのび延ばせますが、シートの横幅は通常のJR特急の自由席や指定席と変わらないか、少しだけ広いぐらいですかね。
僕の腰や太もものサイズくらいでちょうどシートの横幅ぴったりより少しだけ大きめサイズなので、おしりの筋肉をバキバキに鍛えている殿方は少し窮屈かもしれませんね。
それではいよいよ、僕の特急の座席乗り比べシリーズ恒例のチェックポイントから試していきましょう!
遠慮なく倒せるリクライニング
1つ目のチェックポイントはリクライニングです。
特急ひのとりの売り文句として、後ろの人を気にせずに存分にリクライニングを倒せるバックシェル構造が採用されていることです。
反対に他の特急車両のシートはこのようになっています。
これは、前の方がリクライニングを倒してもこれ以上こちら側に下がらない構造です。そのため、前の方がリクライニングを最大まで倒しても、倒さなくてもこちら側に倒れている角度は変化しないのです。
対して、この画像は名古屋から金沢までを結ぶ特急しらさぎのグリーン車の写真です。グリーン車のリクライニングはありえないぐらい倒れるのですが、前の方が倒しただけ、後ろの方のスペースが圧迫されるので、後ろの方に気を使って最大まで倒しにくいんですよね。
その点、バックシェル構造を採用している特急ひのとりは、遠慮なくリクライニングを利用できるのです。
ただし、バックシェル構造にも問題があるので、それは、倒れる角度を確保しにくいことです。
写真の通路側がリクライニングを倒していない状態、窓側(僕が座っている側)がリクライニングを最大にした場合です。
これは、角度だけで言えば深く倒れるとはいいがたいです。
恐らくほとんどの方は標準的なリクライニングの角度が分からないと思いますので、もう一度他の車両のリクライニングと比べてみましょう。
これは、特急サンダーバードの自由席のリクライニングの比較なんですが、さっきの特急ひのとりよりも倒れているのが分かるでしょう。
しかし、特急ひのとりはこの問題点を見事に克服しているのです。
このように、座面が前にスライドするのです。
これには感動しました!僕が座っている座面が隣の座面よりも前にスライドしているのが分かると思います。
これによって、後ろにリクライニングを倒せないながらも十分なリクライニングを実現しているのです。
実際にリクライニングを前回にして使っていたのですが、角度が不足している感じは全然なく、十分に感じます。
そして、このシートが優れている点は横のシートと窓の間に肩が挟まれないことです。
これは、JR特急の自由席であるあるなんですが、リクライニングを使用していると、窓と隣の席に肩が挟まれて窮屈に感じるんですよね(笑)少ししか鍛えていない僕で窮屈なのですから、ラグビーとかやっている殿方はまじできついと思います。
その点、この特急は窓の下ら辺にある、手を置く肘置き周辺のプラスチックが取り除かれているので、その分通常の特急よりも開放感があります。
この時点でだいぶん満足感がありますが、まだまだ1つ目です。
足が快適なフットレスト
次に2つ目のチェックポイントはフットレストです。
近鉄特急の一般的なグレードやJRのグリーン車についていることが多いです。
フットレストは足を乗せる場所です。特急車両においては追加料金が必要な車両についていることが多く、フットレストが付いているといううことは、上級グレードのシートということになります。
そして、一般的にはフットレストの表面が靴を脱いだまま足を置く面、裏返すと素足で足を置く面があります。
しかし、そのことを知らない方が多く、本当は素足を置く面に靴で乗っちゃう方がいます。
そのような対策として、最初から素足で置く面のみにして、あらかじめ、「靴を脱いで利用してください」と書いています。
フットレストの使い方については過去記事で解説しているので、「近鉄特急のフットレスト(足置き場)の使い方を画像で解説!」をご覧ください。近鉄特急と書いていますが、他のグリーン車についても当てはまる内容を書いてあるので、フットレストのことを良く知らない方は参考になると思います。
正直僕は今までフットレストを使用する際は、素足で置く面しか利用しなかったので、これは良い改変だと思います。
実はさっきの状態から足を置けば使用できるわけでは無いのです。
僕が今右足を置いているフットレストの横にあるペダルを踏みながら、左足を置いているフットレストを下に押し込むと、高さ調節が可能です。
そうすると、フットレストが奥に押し込まれて、フットレストが自分が好きな角度になったら右足のペダルを離すとフットレストの位置が固定されます。
最後に両足の靴を脱いで完成ですね!
最後にフットレストのすばらしさをお伝えします。
何が良いのかというと、電車の中で靴を脱げる開放感ですよね。皆さんは、電車に長時間乗っている際に足がきつくなった方はいませんか。特にこの特急ひのとりは大阪難波から近鉄名古屋まで結ぶのに2時間以上かかるので、靴が蒸れてくるんですよね。
そのような場合に靴を脱げるというのは本当に素晴らしいのです。
このように、特急ひのとりはレギュラーシートでも前にバックシェル構造のリクライニングとフットレストで通常の特急車両と比べてレベルが高い座り心地を提供しているのです。
実際に僕もリクライニングとフットレストの組み合わせは大好きです!
ただ、1つだけ気になることがあるとすれば、リクライニングをする際に座面がスライドするので、フットレストとの距離が狭まってしまって、足を少し曲げる必要があるからです。仕方ないのですが、特に足が長い方はちょっと恩恵を受けにくいかもしれないです。
テーブル
ひのとりはレギュラーシートでもグリーン車並みの設備が付いています。
3つ目はテーブルです。
テーブルはバックシェル部分についており、矢印の部品を上にあげることにより展開できます。
こんな感じで開けられます。
サイズ感としては、新幹線のテーブルと比べると少し小さめだと思います。
参考までに、ワイヤレスキーボードを置いてみました。駅弁ぐらいなら余裕です。ノートパソコンも置こうとすれば置けます。
ただし、このままではテーブルまでの位置が遠いんですよね。
そのような場合はテーブルをこちらに引き出すことが可能です。
これを利用することで、リクライニングを倒していても、体を起こすことなく机に置いてあるものを取れます。
ただし、物を置くぐらいならミニテーブルを使用する方が良いと思います。
便利なミニテーブル
実は通常のテーブルに加えて、ミニテーブルも付いています。
ひじ掛けの中に収納されており、パカッと開けて、取り出すことで使用できます。
恐らくスマホや切符を置くぐらいなら、ミニテーブルで十分だと思います。
ミニテーブルと大きいテーブルの2つが付いているのはJRの特急とかでも多いのですが、なぜ2つ付いているんですかね。ちょっと気になります。
その他の設備
だいたい主要な設備は終わったのですが細かい設備が割とあります。
1つ目はコンセントです。
ひじ掛けにコンセントが付いています。良くあるUSBタイプじゃなくてコンセントなので、ノートパソコンを充電するのにも使用できます。
コンセントはスマホを充電するのに便利です!
実際に僕のスマホの充電が少なかったので、充電した、、、、、、かったのですがコード忘れました(笑)
ちなみに、コンセントの上のレバーはリクライニングレバーです。
2つ目はフックです。
この車両の設備はいちいちスタイリッシュでかっこいいんですよね。
そう、それはapple製品を彷彿とさせるようです(?)
冬とかにコートを掛ける際に利用します。
ちなみに、フックはバックシェルにも2つ付いています。
フックがたくさん掃除されているので、いろいろ便利だと思います。
3つ目の装備はひじ掛けです。
小さいこと過ぎて紹介するか迷ったんですけど、一応隣の席と空間を分けるためにひじ掛けを展開できます。
写真では1つしかありませんが、本当は2つあるので、隣の人と自分のどちらがひじ掛けを使うかの勝負をしなくても良いです。
最後の設備はエアコンです。
もちろん空調も設置してあります。
そして、すごいのは送風が勝手に止まることです。僕は寒くてエアコンの送風口を閉めたのですが、勝手に送風も止まる仕組みになっています。
「だから何だ」って感じでしょうが、ここまで細かい部分にも力を入れていることが伺い知れます。
客層や特典
客層は年寄りの方が多いと思います。
まあ、観光列車なので発車して即お酒を飲んでているおっちゃんがいました(笑)
そして、土曜日に乗車したのにも関わらず、ご時世のせいで乗車人数は少なかった印象があります。
実際に、席の両側が開いていたこともありましたし、窓側を指定していても廊下側に人が来る可能性が低いので、実質両側使えるようなものです。
レギュラーシートを選ぶことの特典は人口密度が低いことですね。後述するプレミアムシートはほとんど満席だったので周りの人が少ないという意味ではプライベートな空間として感じられるかなと思います。
また、走行音が抑えられていることですね。
通常のJR特急の自由席は走行音が大きいのですが、ひのとりはレギュラーシートでも走行音が抑えられている印象が受けました。ただし、グリーン車ほどではないと思います。ただし、グリーン車の静穏性は素晴らしいのですが、静穏性が高くて旅情があまり感じられないという側面もあるので、旅情と不快感を感じない音の丁度良いレベルなのかなと思います。
こんな様子で近鉄名古屋駅に着きました。以上でレギュラーシートの紹介は終了です。
どうでも良いんですが、近鉄名古屋駅って湿度が高いかつ熱いので蒸し風呂みたいでクッソ不快ですね(笑)
プレミアムシート
次はプレミアムシートに紹介します。近鉄名古屋から大阪難波までの復路ですね。
プレミアムシートはレギュラーシートに比べて少し高くなっていますので、窓の外に見える景色を楽しみやすくなっています。
このように、車内に階段がありますが、この先にプレミアムシートがあります。
そして、この階段の分だけ高くなっているので、高い視点が楽しめます。
とは行っても、正直「うおーー!めちゃくちゃ景色が良い!」というほどでもなく、「まあ、こんなもんか」みたいな感じでした(笑)
ちなみに、この写真の右側には特急ひのとりの売りであるカフェコーナーがあります。
実際にコーヒーを購入したので、後でご紹介します。
では、この階段の先になる扉をくぐって、プレミアムシートに乗車しましょう!
うぉーーー!めっちゃ豪華ですね!レッドカーペットが敷いてあって、海外セレブになったような気分ですね!
そして、プレミアムシートはレギュラーシートと比べて、1列にある座席が3列なので、その分1席の席が広くなっています。
今回僕は2席のほうを選択しました。だって隣に他の人が来ることってほとんどないからです。
レギュラーシートがスタイリッシュという感じでしたが、プレミアムシートは華やかな印象があります。
そして、ご覧の通りプレミアムシートはレギュラーシートと違い結構乗客がいます(笑)撮影する僕のメンタルがゴリゴリ削られていったのですが、頑張ってきました(´;ω;`)
座ってみた第一印象は豪華!凄い!テンションMAX!って感じでした。ただの感想ですね。
ご覧の通り足を思いっきり延ばして、十分にスペースが余っています。こんだけ前のシートと幅があると足が長い人でも余裕を感じられると思います。
シートに座ってみた感じもとにかく余裕があります。写真を見てただけると分かりますが、体を包み込んでくれるような構造なので安心感があります。これならどんだけ筋トレをしていても、窮屈に感じることは無いと思います。
そして、シートの材質が革からできており、ほのかに革の香りが漂ってきます。
シートの横幅も3列なので、余裕があります。
先ほどのレギュラーシートと比べてみても一目瞭然です。
この隙間がプレミアムシートに余裕を感じる大きな理由でしょう。
では、レギュラーシートと同じようにチェックポイントを見ていきましょう!
最初にリクライニングから、、、と言いたいのですが、すごい機能があるのです。
タッチパネルで楽々操作
レギュラーシートとプレミアムシートの違いとして、リクライニングなどの操作が手元のパネルで操作できることです!
そのため、リクライニングの調整のためにわざわざ手をや体を動かす必要がなく、指先だけを動かすだけで変更できちゃうのです。
いろいろボタンがありますが、意外とシンプルです。
黄色い矢印で書いている物は、リクライニングとレッグレストを同時に連動させて操作するボタンです。
黒い矢印はリクライニングだけを個別で操作するボタンです。
オレンジの色矢印はレッグレストだけを調整するボタンです。
赤い矢印はシートのヒーターです。ちなみに僕は最初にこの機能が何かわからず、クソ熱い日なのにも関わらずヒーターを使ってました(笑)
青い矢印は読書灯です。
これらは後で詳しく説明します。
ちなみに説明書がちゃんとあるので、別に覚えなくても良いです(笑)
さっきの座った時の写真ですが、矢印の先に白いものが見えると思います。
実はこれが説明書なんですよねー。気づかない人が良そうですね(笑)おそろしく分かりにくい説明書、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね☆
すいません誇張しました。多分3分の2ぐらいの人は気づきます。
説明書に僕の説明よりも詳しく説明されているので、説明書を読むことでプラミアムシートの機能を最大限生かせます。
ほとんど寝転がれるリクライニング
次にリクライニングです。
プレミアムシートもバックシェル構造が採用されていて、メチャクチャ倒れるリクライニングを後ろの人を気にせずに倒せます。
バックシェル構造についてはレギュラーシートのリクライニングの時にめちゃくちゃ説明したので、そちらをご覧ください。
リクライニングはほとんど寝転がっているレベルで倒れます。
少しわかりにくいので、矢印を書き込んでみました。
矢印を入れたら結構低くなっていることが分かると思います。
バックシェル構造の時に説明したのですが、バックシェル構造を採用すると単純に後ろに倒すだけではリクライニングが確保できません。
そこで、座面が前にスライドして、それに連動して背もたれの下の部分が前にスライドしてだんだん倒れていくのです。
どれくらいスライドするかは、次の写真の青い棒の幅が座面がスライドする距離です。
動画をスクショしたので、少しぶれており、しかもリクライニングなしの座面がカバンに隠れているという大失態を犯していますね(笑)
とにかく、奥のシートはデフォルトの状態で、長い青い棒が引いてある部分が座席の膝の裏に当たる場所です。対して、僕が座っているシートに書いてある短い青い棒は限界までリクライニングを使用した際のシートの丁度膝の裏に当たる面です。
こうすることで、寝転がっている角度のリクライニングが実現できるのです。単純に凄いと思いました(語彙力)
そして、リクライニングを前回にした時の一人称視点です。
上半身と下半身が一直線です(笑)
これはほとんど寝転がっていると言っても過言では無いでしょう!!しかも、これを後ろの人に迷惑を考えることなく、使用できるのですから、言うことなしです。
さらに忘れてはいけないのは、電動なのでタッチパネルに指先を動かすだけで「ウィーン」と音が鳴って倒れるのです。そして、音も静かです。
本当にこれは感動しました!皆さんも特急ひのとりのプレミアムシートに乗車する際には、一度限界までリクライニングを倒してみることをおすすめします。
電動レッグレスト
実はプレミアムシートはリクライニングだけではありません。
次に電動レッグレストを紹介します。
レギュラーシートにはフットレストがありましたが、プレミアムシートは”レッグ”レストです。
支える場所が「足」か「脚」の違いですね。
レッグレストを使用する前はこんな感じで、普通のシートと変わりません。
レッグレストを使用すると、脚の部分を持ち上げてくれます。
レッグレストは支える面が広いので、脚の重さを分散されます。フットレストも快適なのですが、足だけを支えるので、足の重さは足首に集中します。そのため、疲れがより集中しにくいのがレッグレストなのです。
もちろんこれも電動なので、指先を移動するだけで操作できます。
ちなみに、リクライニングを倒せば倒すほど、レッグレストが上がる最大値が上昇します。
先ほどリクライニングの時にほとんど寝転がっているようだと言いましたが、レッグレストで脚を支えてくれているからこそですね。
プレミアムシートの機能はまだまだ終わりません!ヘッドレスト(まくら)も調節できるのです。
自由自在!折り曲げられるヘッドレスト(まくら)
ヘッドレストとカッコイイ呼び方をしましたが、要はまくらですね。
実は、シートに座った際に、ヘッドレストが肩にぶっ刺さるなと感じていたのです。
理由は、ヘッドレストの下の部分が硬く、ヘッドレスト自体が下にあったからです。しかし、それは僕の間違いでした。
そう、ヘッドレストの位置を調節できたのです。
これは、先ほど登場した説明書の一部です。
好きなようにヘッドレストを移動できるのです。ただし、これは電動では無いので、自力で上下する必要があります。
そして、ヘッドレストの下の方が折り曲げられるのです。
これは感動しました!
人間の頭って重くて、首や肩に負担がかかっているというのは聞いたことがありますか?
しかし、この機能を使用すると、後頭部を支えてくれるので負担が軽減されるんですよね。
加えて、シートのフィット感が上がるので、気持ちよさも増します。
発車してから30分間気づかずに、肩にぶっ刺さっていて気持ち悪く感じていた俺は完全に損していたことが発覚したのです。
ただ、これって普通は気づきませんよね(笑)皆さんはマニュアルを見るとほとんどの機能は書いてあるので、最初にマニュアルを見ましょう!
冬に暖かくなれるヒーター
タッチパネルでボタンを押すと使用できます。
今回は夏なので使用していない、、、と言いたいところですが、知らずに使用していたので、なぜかインプレできます。
完全に俺の「ボタンはとりあえず押してみる」という行動原理が裏目に出ましたね(笑)
ヒーターはおしりと腰にかけてあったかくなります。ただ、露骨にあったかくなるわけでなく、じわぁーって感じで温まるので、温め方に不快感が無いです。
読書灯
これもタッチパネルにスイッチがあります。
読書灯とはライトですね。
正直あまり使用するビジョンが想像できないです(笑)
外が明るいとあまり変わりません。
ちなみに、プレミアムシートの説明書によると、読書灯の角度は変えられるらしいです。誰得なんでしょうか。
テーブル
もちろんテーブルはついています。
操作パネルが付いている方のひじ掛けをパカッと開けます。
ひじかけの中に入っているテーブルをつまみ出します。
実はまだ完成ではありません。
もう一段階、開けられます。
机の広さはなかなか広く、駅弁は余裕で開けられるレベルです。ノートパソコンで作業できそうですが、わざわざプレミアムシートに乗らなくても良いと思います。(笑)
ちなみに、テーブルは木目調なのですが、本当の木製じゃないです。金属に木目調の加工がされているだけです。
しかし、高級感があるので良しですね!
テーブルの右上にドリンクの穴があるので、カフェコーナーで購入したコーヒーも置けます。このコーヒーは後で紹介しますね!
ドリンクホルダー
とはいえ、ドリンク1つのためにわざわざテーブルを出すのは面倒ですよね。そのような場合はドリンクホルダーを使用すると良いと思います。
テーブルが入っているひじ掛けと反対側はこんな感じになってます。
ぱっと見何もないようですが、、、、
木目調になっている金属パーツを前にスライドすることで、ドリンクホルダーが使用されるようになります。
ちなみに、この金属パーツですが、隣のシートの金属パーツと当たると、キーン!という不快な音が発生するので、そこだけ残念だと感じましたね。
電動で操作できるカーテン
プレミアムシートでは、カーテンも電動で占められます。
こんな感じにカーテンさえも電動です。
徹底的に自分たちでする作業を減らしてボタンで完結するすることにこだわっていますね。
コンセント
レギュラーシートもコンセントが付いていましたが、プレミアムシートにもレギュラーシートと同じタイプのコンセントがドリンクホルダーがある方のひじ掛けに付いています。
普通に便利です。
プレミアムシートの客層と特典
プレミアムシートの設備を大まかに説明しましたが、次に客層と特典を紹介します!
最初に客層はレギュラーシートとあまり変わりません。
理由は特急ひのとりが観光列車ということと、JRのグリーン車と比べてコスパが良いからです。
お子様連れが乗車している可能性もあるので、車内がうるさく感じてしまうことがあると思います。
そして、席の快適性は良いのですが、プライベートでは無いと感じました。
理由はレギュラーシートはたくさん席が用意されていますが、プレミアムシートは先頭車両だけの2車両と、シートの密度も狭いので、集中しがちです。
そのため、見渡す限り人がいるので、人口密度が低いレギュラーシートに比べると他の視線を意識する必要があると感じました。
そして、一般的なJRの特急の自由席とグリーン車では静穏性が違うのですが、特急ひのとりはレギュラシートとプレミアムシートの静寂性はあまり変わりません。ただ、これに関してはレギュラーシートもそうですが、ある程度は走行音があった方が旅情は感じられます。
あと一つ良いなっと思ったことは大阪難波駅に到着する直前に地下に潜っていくのですが、ライトが青色に変化するのが幻想的で良いなと思っています。
なんか水面の下にいるような感覚で水族館みたいになります。
以上でプレミアムシートの紹介は終わりです。
豊富な設備
次に特急ひのとりの中にある設備を紹介します!設備も豪華だったので、かなり楽しめました!
カフェスペース
最初にカフェスペースを紹介します。
カフェスペースは特急ひのとりの売りの設備で、車内にいながら挽きたてのコーヒーが楽しめます!
カフェスペースはプレミアムシートのがある先頭車に設置されており、階段の近くにあります。
意外とシンプルに感じるのですが、めちゃくちゃワクワクしています(笑)
ラインナップは意外とコーヒーとなどの飲み物とちょっとした食べ物や特急ひのとりグッズです!
左側から紹介していきますね!
最初はコーヒー販売機です。一杯200円で楽しめます。みなさん「結構飲み物のレパートリーが豊富だな」と感じましたか?
ラインナップを良く見てください。一番下の無料でもらえるお湯以外は、同じホットコーヒーなので迷う要素が無いです。ちなみに、「香ばしい香りと、上質なコクが織りなす奥行きのある味わい」と供述しております。
上にはコーヒー豆が用意されており、購入したら豆からコーヒーを作ってくれるようです。
次に自販機です。
食べ物のラインナップは実は少なめです。
上段は右からコーンスープ、ココア、紅茶です。値段も150円、150円、100円とそこまで高くないので気軽に試せる値段です。
さっきのコーヒーメーカーの無料で使用できる水は、多分これで使うためだと思います。
中段はお菓子です。
右からソイジョイ、クリーム玄米ブランのチョコレートとブドウ味です。
小腹がすいたぐらいなら満たせるでしょうが、ガッツリ食べるのは足りないので、車内で食事をとる際はあらかじめ駅弁やコンビニ弁当を購入しておくことがおすすめです。
最後に下段です。
下段には特急ひのとりグッズが売られています。
右からキーホルダー2種類とハンカチです。
せっかく特急ひのとりに乗車したので、記念に購入してはどうでしょうか。
そして、もちろんコーヒーを入れるためのコップもあります。
コップの他にもコーヒーフレッシュやシュガーなどもあるので、ブラックが飲めない方でも楽しめます。
しかし、残念なことにこれらの機械はお札が使用できません。
しかし、そのような方のために秘密のアイテムがあります。
はい、両替機です。わざわざご丁寧に両替機まえ設置してありました(笑)
カフェスペースは以上です。
しかし、コーヒーを飲まずに帰るわけには行かないので、コーヒーを購入してみました!
最初にカップを引き抜きます。
カップもオリジナルデザインでこだわっている感じがしますねー
取り出したカップはコーヒーメーカーにセットします。
どれを選んでも同じなんですが、右上のボタンを押すことにしました。
そうすると、、、
コーヒーメーカーがギュイーン!!という音を発して実際にコーヒー豆を挽いてから作っていることが伝わってきます。
完成したらコーヒーフレッシュや蓋を付けます。
ちなみに、僕はコーヒーフレッシュだけを入れました。
ちなみに、電車の車内なので結構揺れます。これ絶対に蓋を付けるまでにぶちまけたヤツおるやろ(笑)
皆さんも、コーヒーをぶちまけないように気を付けましょう!
そして、1つ面白いなと思ったのはストローです。
先ほどの写真の茶色い棒をコーヒーフレッシュを入れた後に混ぜるためにマドラーと思って使用したのですが、これ実はストローでした(笑)
このストローは薄くて、固いんですよね。アツアツのコーヒーに耐えられるようにしてあるのでしょうか。
そして、一応蓋にも飲み口はありますが、車両の揺れでこぼさないようにするための配慮だと思います。
めっちゃ上から目線ですが、このストローには感心しました!
僕はコーヒーの味には詳しくないのですが、味は宣伝文句にあるような芳醇なコーヒーの風味が広がっておいしいことは分りました。
鼻の上ら辺ぐらいまでフワッと香ってきます。
まあ、そんなこんなでこのシーンに繋がるのです。
以上でカフェスペースの紹介は終了です。
かなり熱が入った解説でしたね(笑)
最近では列車の社内で飲み物を購入できる列車も限られています。コーヒー以外にも種類はあるので、皆さんも試してみるとどうでしょうか。
自動販売機
カフェスペースの他にも自販機が設置されています。
コーヒーを飲んじゃうと喉が渇いてくるので、水を購入しました。
値段は水が110円、キャップが付いている缶コーヒーが140円なので特別高いというわけではありません。
電車に付いている自販機の価格は高い場合が多いのですが、特急ひのとりは通常の自販機と変わらないかむしろ安いぐらいなので、良心的だと思います!
デッキラウンジ
デッキ部分にはラウンジがあります。
誰でも利用できるラウンジで、電話で通話する場合やお友達としゃべるのも良いとおもいます。
見ての通り人は少ないので、意外と落ち着けますよ。
人が少ないので記念撮影(笑)完全に不審者ですね。俺は何をしているんだろうか(虚無)
喫煙室
最近では喫煙者の方たちは禁煙の流れで肩身が狭くなっていると思います。
しかし、そんな喫煙者の方でも安心です。
車掌から外の移り行く景色を見ながら喫煙できます。
最近では通常の特急車両では禁煙の場所が多いので、喫煙室はありがたいですよね。
無料ロッカー
ひのとりでは無料でロッカーを利用できます。車両ごとにあるので、乗車時や降りる際にわざわざ隣に移動する必要はありません!
ロッカー自体が大きいので、大きい荷物があっても席が圧迫しないのが良いですね!
このように様々なサイズがあり、縦に長いスーツケースでも入れられます。
スーツケースなんて大きいものを席の近くに置いておいたら、せっかくな快適なシートを生かせませんよね。
無料とはいえきちんとロック機能はついているので、盗難などの心配はありませんね。
ただし、ICカードは無くさないようにする必要があります。
旅行帰りの際に便利に使えると思います。せっかくあるんなら利用しない手はないですね!
フリーおしぼり
車内にはおしぼりが無料でもらえるところがあります。
無料なのでなんぼでもとっても良いといいんじゃないのでしょうか(笑)
ちなみに、このおしぼりは一般的なおしぼりとは違い、網目がきめ細かくて肌触りが良いです。
「ここまでこだわるんだな」と素直に感心しました。
お手洗い
特急なのでもちろんお手洗いもあります。
お手洗いはたくさんあるので、バリエーションも3つあります。
1つ目は男子トイレです。
2つ目は多目的トイレです。
多目的トイレが本当に広いです。
このように、電車の中だというのに俺の家にあるトイレよりも装備が充実していて広いです。
特に驚いたのがこの装備です。
鏡の下の地面近くに付いている、白いものです。
皆さんもトイレの中で着替えを行ったことはあるでしょう。
しかし、ズボンをはいている場合は、一旦靴を脱いだり、ズボンを地面につける必要があります。
そこで、役に立つのがこのチェンジングボードです。これを展開することで、着替えをする際に、福や足が地面に付かないようにできるのです。地味に役立ちますよね。
もちろんトイレ自体も多機能です。
トイレには水を噴射する機能がありますが、水の勢いを調節したり、音を流せたりできます。
この多目的トイレは機能が豊富で、他にもたくさん機能があるので皆さんも利用してみると良いと思います。
3つ目は手洗い場所です。
トイレの近くにあるので、別にトイレは行かなくても良いけど手だけ洗いたいという場合に便利です。
以上で特急ひのとりの設備の紹介は終了です。やはり、全体的に力が入っており、「そこまで考えられているんだ」という関心が多く感じられました。
まとめ
今回は特急ひのとりのレギュラシートとプレミアムシートを乗り比べました!
いままでにないぐらいの豪華さで、感動するレベルのサービスだったと思います。
レギュラーシートとプレミアムシートのどちらも、快適性は十分確保されており、特にバックシェル構造を採用しているのでプレミアムシートのほとんど寝転がるくらいのリクライニングを他の乗客に気にせずに使用できるのは本当に良かったです。
競合として大阪と名古屋間を新幹線を使用すると特急ひのとりと比べて圧倒的に早く着きますが、旅を楽しむという観点からみると、特急ひのとりのほうに軍配が上がると感じています。
逆にあんなに快適な椅子に座れるなら、もっと長時間座っていたいです(笑)そして、また乗りたいですね。
皆さんにも特急ひのとりの魅力が伝わったと思うので、大阪、名古屋旅行の際には近鉄特急の特急ひのとりを検討してはいかがでしょうか?