ここは午後9時ごろの東京駅前です。
下に幽霊みたいに見えるのが、皆さんをご案内する谷いずるです。
今回僕は、東京駅を22時に出発し、兵庫県の姫路駅に5時25分に到着する予定です。
画像を大量に撮ってきたので、みなさんに寝台特急サンライズに乗った気に出来たらいいなと思います。
旅のしおり
寝台特急サンライズとは?
出展:JRおでかけネット
まずは寝台特急サンライズを知らない人のために少し説明をしようと思います。
寝台特急サンライズは、東京と出雲市または高松を結ぶ二階建ての寝台列車です。
正式名称は『寝台特急サンライズ出雲・瀬戸』です。
東京駅ではサンライズは出雲・瀬戸と合わせて14両編成です。
しかし、岡山駅で出雲と瀬戸は7両編成が2編成へと切り離され、サンライズ出雲は山陰地方の出雲市へ、サンライズ瀬戸は四国の高松方面へと進みます。
また、サンライズには、部屋のクラスがあります。もちろん部屋のクラスによって寝台料金は変わってきますが、今回はスタンダートなシングルの場合を紹介します!
寝台列車ならではのトラブルも
寝台列車には長距離を走るという特性上、列車の遅延が起きやすく、列車の運行が取りやめになる場合もあります。
そして、今日は東京に雨は降っていませんでしたが、中国地方での豪雨で岡山から出雲市の区間が通れないので、サンライズ出雲の運行が取りやめになる。という放送がされました。
たまたま僕はサンライズ瀬戸の方を指定していたので乗ることが出来ました。
ホームにて
9時30分ごろの9番乗り場では、寝台特急サンライズの到着を待つ人や、サンライズの写真を撮りにきたであろう人が増えてきます。
そうこうしていると、9時40分ぐらいに「まもなく列車が到着します」というアナウンスの後に眩い光と共にサンライズ瀬戸が入線してきました。
ご対面です。
東京駅はサンライズの始発駅なので、発車までに20分位あります。
写真を撮りたいところをぐっと我慢して、あらじめ調べておいたサンライズの3号車(サンライズ瀬戸の場合)にあるシャワーカード売り場に向かいます。
サンライズにはシャワーが付いていますが、シャワーを浴びるのにはシャワーカードが必要です。
サンライズのシャワーカードはすぐに売り切れてしまう。という話は聞いていたので、真っ先に買いに行きます。
それでもシャワーカード売り場には少し列が並んでいましたし、僕の後ろにもだんだん列が出来てきます。
少し待って自分の番が来ました。
シャワーカード売り場に320円を入れると、シャワーカードが出てきます。
やっぱりサンライズに乗ったらシャワーを浴びたいですよね!
シャワーカードを無事入手した後、発車までにまだ10分ほど時間があったので、写真を撮ることにしました。
サンライズは写真を撮る人が多く、僕もその中に混じって撮っていました。
今回乗るのは7号車で一番最後の車両です。
サンライズ瀬戸なので高松行きです。
今回は運休ですが、サンライズ出雲の場合は出雲市行きです。
写真をひとしきり撮り満足したので、ようやく部屋に向かいます。
今回僕が選んだのは2階建の2階の部分なので、階段を登ります。
人が一人通れる広さの廊下ですので、すれ違いは少し大変です。
そんな廊下を通っていき部屋に向うと、、、
今回僕が泊まる部屋です!
窓の左にあるのはスピーカーでアナウンスが聞こえてきます。
深夜帯になると駅停車の際もアナウンスをしなくなるようです。
でも、やっぱり最初に目につくのはカウンターの下にあるものですよね?
これは左からねまき、枕、掛け布団です。
枕と掛け布団は当たり前ですが、ねまきがあるのは少し驚きです!
おっと、ここで車掌さんが検札に来ましたので、切符を見せて判子を押してもらいます。
にゅう、、にゆう、、入、、読めない(笑)
気を取直して続きを行きましょう!
個室の中には鏡も付いています。
鏡の前にはコンセントが一つ付いています。
鏡に反射して二つに見えますね(笑)
200Wなので、携帯やパソコンの充電用のコンセントだと思います。
ドライヤーは厳しいと思いますが、後で言うシャワー室に備え付けてあります。
後はハンガーとか
コップとコップホルダーもあったり。
もちろんこのコップは紙で包装してあり、清潔です。
鏡の下にはゴミ袋があります。
一応各車両のデッキにはゴミ箱はありますが、各部屋に一つゴミ袋があるのは地味にありがたいですね。
これも、車内をうろつくのには便利なもので、スリッパです。
地味にうれしい小物はこんな感じです。
そろそろ、サンライズは東京を出発するので、デッキにて見送ろうと思います。
サンライズは個室なので、扉が付いていますしロックも出来ます。
内側からツマミを回してロック出来ます。
さらに、ドアに外の様子を除く用の穴も付いています。
では、どうやって外から鍵を閉めるのかと言うと、、、
なんと暗証番号です!
出るときに暗証番号を設定して、帰るときに暗証番号を入力すると開きます。
詳しいやり方はドアに書いているあるので安心です。
ちなみに次に部屋から出るときに一回ごとに暗証番号を設定し直す必要があります。
デッキに向かい、出発時刻を待つこと一分。
扉が閉まり、東京駅を見送ります。
部屋から出たついでに車両内設備の探検といきましょう。
先程のシャワーがある3号車にはラウンジがあります。
このラウンジは両側の窓にあり、友達や家族と一緒に来たらよいのではと思います。
お次は洗面台です。
洗面台はほぼ全ての車両に付いていて、歯磨きや手洗いなど出来ます。
また、トイレもほぼ全ての車両に付いています。
トイレもかなりキレイで全く不快感はありません。
ほとんどの車両に両側二つずつついていますので、混むことはほとんどないと思います。
しかし、一部トイレが1つしかない車両だったり、到着の直前の場合は混むこともあると思います。
車内販売はありませんが、自動販売機はあります。
自販機はこれだけではなく、実は他の車両に普段よく見かけるサイズの自販機があるようです。
ひとしきり探検し終えたので、部屋でゆっくりしようと思います。
部屋にはエアコンがついており、快適な温度を保てます。あと、ベッドの隣に荷物置き場がありますので、カバンやお土産ぐらいなら置くことができます。
エアコンは風の強弱を調節や止めることができるので、自分の好きな温度にできます。
ベッドの広さは人が一人寝れるぐらいの大きさです。
ベッドの全長は180cmぐらいは行けると思います。柔らかさは普通ぐらいです。
サンライズではカウンターに足を向けて寝ます。
そうすると、頭側にこんなものがあります。
これは、個室内の照明や、ヒーター、ラジオ、目覚まし時計を設定することができます。
時計の下にある目覚ましマークがあるボタンを押すと目覚ましを設定できます。
目覚ましボタンを押した後に、左のボタンで時間を設定できます。
ちなみに矢印のボタンを一回押すごとに、ピ!と言いながら一分変わるのですが、この音が結構大きくてびっくりします。
実際に、隣の部屋から目覚ましを設定しているのが聞こえます(笑)
ちなみに、長押しすれば音が出ずに素早く時間を動かせます。
ちょっとベッドでゆっくりしていると、午後10時23分に横浜に到着しました。
横浜を発車した後ぐらいにシャワーを浴びに行こうと思いましたが、すでにシャワーを浴びている人が居て、それを待っている人が居ました。僕もおじさんの後に並んでましたが、時間がかかりそうなので、翌朝にシャワーを浴びることにします。
シャワーは7両に二つありますが、一つはシングルデラックスという上位のクラス専用のシャワーで、僕たちが使えるのは実質一つです。
そこで、さっきのシャワーカード売り場を見てみるともう売り切れていました。
本当にすぐになくなるんですね。即買っといて本当に良かったと思います。
部屋に戻ってきましたがせっかくなので、ねまきを着てみましょう。
清潔な服で寝れるのはポイント高いですね。
ここで一つ注意してほしいのは。駅の停車時など結構外から部屋の中が見えるので、着替えのときは窓にあるブラインドを閉めましょう!
明日は姫路に5時25分に到着なので、シャワーを浴びる時間や身支度する時間も考えて5時にアラームをセットします。
明日も早いのでおやすみなさいzzz
と、ちょっと待ってください!
せっかく寝台列車に乗るんだから窓の外を見るのも楽しいですよ!
電気を全て消してから見る窓の外がいいんですよねー
都会の中を特急が走り抜けていきます。
暗闇の中をぼんやりと光る街灯も良きです。
しかし、トンネル区間は少しまぶしいところもあります。
トンネル内にある電灯がちらちらして非常に眩しいので、ビジネス利用の方はブラインドを閉めて寝たほうが良いと思います。
今気づいたのですが、サンライズはモーターで走っています。しかし、そのモーターが編成の中心部分に集められているのですごい静かです。
モーターがある車両はシャワー室とのびのび座席というクラスの車両だけです。
僕もずっと窓の外を見ていたのですが、いつの間にか寝ていました。
翌朝
おはようございます。
サンライズに乗れた興奮であまり寝れなかったようで、目覚まし以前に目を覚ましました。
実は一回起きていて、夜中に部屋が寒すぎて空調を調節した記憶があります。
まだ5時を日もまだ出ておらず本物のサンライズを拝むことができるかもしれませんが、まずシャワーを浴びに行きます。
さすがの5時前にはシャワーに人はいませんでした。のでゆっくり写真を撮らしていただきました。
ここは脱衣所ですので、脱いだ服を入れるカゴがあります。
シャワー室は濡れていて滑りやすいので、揺れている列車では危険です。
ですので、手すりをつかむようにします。
これは鍵ですがまだロックはされてません。
鍵を下に下げるとロックできました。
シャワーカードを使っている途中に開けるとシャワーカードが無効になるので注意ですね!
少しシャワーをのぞいてみます。
まず目に入るのは右側の緑と赤のボタンとタイマーですね。
シャワーカード一枚で使えるシャワーの秒数が決まっているので、このボタンでシャワーのONとOFFを切り替えて、シャワーを無駄使いしないようにします。
シャワーにはシャンプーとボディソープが備え付けられています。
いよいよシャワーカードを入れてみます。
シャワーカードはドライヤーの下にある差込口に入れます。
シャワーカードを入れると先ほどの緑と赤のボタンの上にシャワーを利用できる秒数が出てきます。
水が出る時間は6分間のようですね。
それではスタートボタンを押して、急いで体を洗っていきます。
結構シャワーの水圧が強く、温度も調節できるので普通に良いと思います。
最初に体を濡らすのと、石鹸を洗い流す時だけ使うことにより残り時間3分27秒で体を洗い終えることができました。
のこった時間は身体を温めるためにずっと浴びていました。
ちなみにシャワーカードは時間を残しても後で使えないので、使い切ったほうが良いと思います。
シャワーを浴びた後は「洗浄ボタン」を押しましょう!
洗浄ボタンを押すと、じょぼぼぼぼとシャワー室の中を水で流す音が聞こえます。
そのあとに、シュ――――!という空気でその水を吹き飛ばす音がしばらく聞こえます。
このシュ―――――!という音が結構でかくてめっちゃびっくりしました。
正直何か壊してしまったと思いました(笑)
そのあとは出てきたカードを回収します。
ちなみに入れる前とどこが変わったんだろうと探してみました。
指のところに黒い■が三つ追加されていました。
まさかまさかの?
シャワーを終えてラウンジで外を見ていました。
シャワーを浴びている間に日は出ているようでした。
と、そこで後姫路まで30分ごろだなと思っていたらアナウンスがありました。
そのアナウンスによると落雷で影響でサンライズが90分遅延しているらしいです。
ちなみにここでGooglemapを見てみるとまだ滋賀県でした。
今回は特例で普段は止まらない新大阪で止まり、新幹線の代替輸送が行われるそうですが、せっかくなので最後まで乗っていこうと思います。
定時に降りる必要がある人には悪いですが、乗る時間が増えてむしろラッキーです!
しかし、おなかはすごく減るので、コーラでおなかを膨らませることにします。
大阪の市街地でも河川があり、日の出が良く見えるときもあります。
こんな景色が見られたらサンライズに乗ったかいがあるなあと思ってしまいます。
日が完全に上っても、視点が違うのでいつも通る線路でも新鮮に感じます。
後の90分はずっと外の景色を眺めてしまいました。
そんなサンライズともいよいよ降車しなければいけません。
もうすぐ姫路駅に到着するようです。
荷物をまとめて部屋を確認します。
姫路駅に到着。
扉が開き、姫路駅の電光掲示板を見てみると
95分の遅延だったようで、現在の時間は約午前7時です。
ホームにはたくさんのサラリーマンや学生が並んでいます。
姫路駅に停車するとすぐに遅延を少しでも改善しようとさっさと出ていきました。
皆さんは寝台特急サンライズの旅はどうだったでしょうか?
サンライズは車両の老朽化という節目に差し掛かっております。
もしかしたらもう廃止してしまうかもしれません。
乗りたかったら今のうちです。
僕自身も小さいころにブルートレインに憧れていましたが、今となっては廃止されています。
もしお子様が「サンライズに乗りたい!」と言っているのなら二人用の部屋もありますので是非連れて行ってほしいです。
それでは