
突然ですが、近鉄の観光特急しまかぜは非常に良かったです。また乗りたいと思いました。
そんな近鉄の観光特急の魅力を皆さんがまるで乗っているかのように感じさせたいと思い執筆しました。
旅のしおり
観光特急しまかぜとは?

まず、観光特急しまかぜをあまり知らない人のために少し説明をしたいと思います。
知っている方は飛ばしてもらっていいと思います。
観光特急しまかぜは大阪の大阪難波駅、京都駅、近鉄名古屋駅のそれぞれから伊勢志摩地方の賢島駅を結ぶ観光特急です。
大阪、京都、名古屋からそれぞれ出ているので、かなりアクセスはいいと思います。
室内は豪華な椅子が並んでおり、和風個室、洋風個室とサロン室を除くすべての椅子がプレミアムシートとなっております。
そして、今回紹介するのはしまかぜの中のスタンダードのプレミアムシートです。
スタンダードと言っても普通の列車では考えられないほど凄いけどね。
食堂車もある!
しまかぜには食堂車もあります。
今では日本でほとんど見ることができなくなってしまった食堂車ですが、しまかぜではそんな食堂車から外に見える景色を見ながら優雅な時間を過ごすこともできます。
僕も食べてきたので、レポートしたいと思います。
お値段は?
観光特急しまかぜの料金は乗車券の値段+特急券の値段+しまかぜ特別車両料金(1050円)です。
少しわかりにくいかもしれませんが、京都から賢島に特急で行くとします。
すると京都から賢島までの乗車賃と特急料金を支払う必要があります。
対して同じ区間のしまかぜでは、先ほどの料金にしまかぜ特別車両料金(距離にかかわらず1050円追加)を払うとしまかぜに乗ることができます。
しまかぜ特別料金は距離にかかわらず1050円追加なので、できるだけ長く乗っているほうがお得です。
いよいよしまかぜに乗っていきましょう!
宇治山田駅(伊勢)にて

ただいま15時15分ごろです。僕が乗る観光特急しまかぜは15時32分に発車するようです。
僕もかなり楽しみです。
乗車!
時間がたって、いよいよ15時32分に近づいてきました。しまかぜが入線してきました。
青空の色がしまかぜの青色を一層引き立てます。しまかぜ日よりですね。

しまかぜの青色とかっこいいデザインがはホームにある他の列車とは一線をかす存在感があります。

今回僕は展望車両の6号車に乗車します。
しまかぜの展望車両は先頭車両である1号車と6号車にあります。展望車両には全面にはガラス張りで、床は普通より75㎝高い位置にありますので、車両内にある階段を上ります。

階段を上ると、豪華なシートがお見えです。
ちなみに、全面展望はこんな感じです。

僕の席からだとこのような感じです。これ最前列に乗ったら全面展望をフルに楽しめそうですね。
プレミアムシートが凄い!
そして、今回座る席がこれです!

凄くないですか?マッサージチェアみたいな椅子です。
そして、前の席との間隔がめちゃくちゃ広いんですね。
後、見てほしいのが窓の大きさです。
窓がシートの座面の高さからあるので、景色を見るときに視界に入ってくる邪魔なものが無いんですよね。
だから、景色がすっごく見やすくなって、さらに特別な列車なんだなと思ってしまいます。
では、座ってみましょう!

まず、座った感じの感触はかなりゆったりとしたソファーの様な印象を受けました。さすがプレミアムシートと言う感じです。
次に、僕の今いる車両は動力車ではなくモーターが付いていないので、驚くほど静かです。
ちなみに、シートのヘッドレストは上下に上げ下げできるのであらゆる身長の人に合うと思います。
そして、シートの間の感覚が広いこともあって、足が凄い伸ばすことができます。

僕の足は平均ぐらい(と信じたい)ですが、まだ余裕があります。
しかし、プレミアムシートの本領はここから発揮されます。
なんと右側の腕かけにこのようなスイッチがあります。

詳しく見てきたいと思います。
まず、目に入る椅子のイラストの上のほうはリクライニングのスイッチです。
そして、勘のいい人ならもうわかっているかもしれませんが、これ電動なんですよねぇぇぇぇ!
そして、イラストのの下のボタンはレッグレストです。
ボタンを押すと、電動のレッグレストが足をググっと持ち上げてくれます。

だいぶん太ももが持ち上がっているのが分かると思います。
正直、宇治山田から京都までの時間は2時間ちょいなのですが、シートの間が広いこともあり、レッグレストがあるか無いかで足への負担は正直変わりません。
しかし、何といってもプレミアム感が段違いにあるというのがとてもいいと思います。
多分皆さんもレッグレストを使ったら感動すると思います!
最後に、シートのイラストの腰の位置にあるボタンですが、これは腰の出っ張りを調整するためのものです。
このシートの出っ張りを個人の好みに調節することで、座り心地がかなり良くなります。
目には見えないけど、あるか無いかでかなり変わってくると思います。
後、この出っ張りが一定の感覚で出たり引っ込んだりする「リズム」というマッサージ器みたいなモードがありますが、何とも言えないです。(笑)
僕には合わなかったのかもしれませんが、電車の座席でここまでできるのは面白いと思います。
他にも読書灯も付いています。

先ほど窓が大きいと紹介しましたが、窓が大きいゆえに眩しいときに席からじゃカーテンが届きません。
そんな手間はプレミアムシートには必要ないと言いたげに、カーテンの上下を電動で調整できるスイッチがあります。

もちろん、テーブルも付いています。

テーブルもプラスチックではなく木製になっているので落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
テーブルはこれだけではなく、左側のひじ掛けに小さい折り畳み式テーブルが収納されています。

ぱっと見何も無いように見えますが、、、

僕も最初気づかなかったのですが、空くんですよねえええ!
ひじ掛けからテーブルを取り出して、、、

セット完了です。
このまま使うのもいいのですが、これを更に開くと広いスペースを使えます。

こちらのサイドテーブルは飲み物を置きたいけど、デカいスペースのテーブルは邪魔と言う方にはおすすめです。
そして、こちらも木製で落ち着いた雰囲気を感じます。
最後になりますが、席の下のほうにコンセントがあります。

僕も携帯を充電させていただきました。

あったら普通に便利でうれしい機能です。
とまあ、しまかぜのプレミアムシートをざっと紹介してみましたが、プレミアムシートはプレミアムの名にふさわしい豪華さと機能性を備えたシートだと思います。
他にも、しまかぜはシートだけではなく記念品なども頂けます。
一番最初に配られたのは、、、

おしぼりです!
おしぼりがもらえるのって新幹線のグリーン車みたいですね。(乗ったことないけど)

開けてみると、かなり大きめのおしぼりでした。
余裕で手を拭けるので、いつもの頑張って手を拭ききる努力をしなくてもいいです。(僕だけかな?)
手を拭いてみると、紙製ではあるもののしっかりとした質感です。
次に、記念乗車証をもらえます。

左上のほうに2020年と書いてあるので、もしかしたら年ごとに絵が変わるのかな?知らんけど。
裏には乗車記念スタンプを押してくれます。

旅の思い出としていいものだと思います。
僕もこの乗車記念証を見ると、今でも先ほどの豪華なシートに座っている感覚になります(笑)
列車内を探索!
せっかくなので、列車内を探索してみようと思います。
今更なのですが、列車に入って一番最初に目につくデッキの装飾です。

これは、確か石が使われていると聞いたことがあります。
そして、向こうの扉の両側にあるものは鍵付きのロッカーです。もちろん無料で使えます。
大きい荷物を持っている人は席にもっていかずにここに入れるといいと思います。

ロッカーに入りきらないときは、このようなスペースもあるので利用するといいでしょう。
それでは、扉の先の5号車へと行きましょう!

5号車に入ってすぐ目に入るのはやっぱり床の模様ですね。
そして、化粧室もあるので女性にはうれしいですね。

カーテンを閉めることができるので、誰にも見られることが無く用事を済ませれます。
僕もこの後食堂車に行って食事に行ったのですが(何を食べたのかはお楽しみに!)、歯の矯正のためのマウスピースを付けていて食事のときは外す必要があります。
その着脱で口を大きく開けて手を口の中に突っ込んで取り外すのですが、その着脱もこの中でできたのは便利だと思いました。
化粧室のほかにも洗面器も付いています。

うちの家の洗面器より大きい洗面器で大型ショッピングモールの洗面器を一つ切り出してきたような感じです。
それも、きちんと清掃が行き届いていてピッカピカです。もちろん鏡もピッカピカ。

これはトイレなのですが、トイレも広くて使いやすいです。
さらに進むとめっちゃ面白いものがありました(笑)

なんと、おしぼり取り放題です!
何か、個人的に壁におしぼりが埋め込まれているのに斬新さを覚えずにはいられなかったです。
この発想はありませんでした。
せっかくなので一つ頂きました。
次は4号車です。
4号車は和風個室、洋風個室、サロン室があります。
さすがに人がいたので写真は撮りませんでしたが、グループ利用すると楽しくなると思います。
ただし、この三つはの席は今もかなり人気なようで、予約がすぐに埋まってしまうそうです。
この号車の機能面では、喫煙者にはうれしい喫煙室があります。

これは4号車のデッキなのですが、寺院の枯山水の様なデッキです。

しまかぜのデッキには号車ごとにデッキの模様が違うのが飽きが来なくていいですね。
次はいよいよ3号車にある食堂車へ行ってみたいと思います。
食堂車で食べてみた!

まずお出迎えするのは、デカい窓とそこから見える景色です。
この廊下を突き当りまで行くと、カウンターがあります。
カウンターの係員さんに席に案内してもらいます。
しまかぜの食堂車には、一階席と二階席があり、選ぶ事が出来ます。
今回僕は4時ぐらいに行ったのでガラガラでどちらも選ぶ事が出来ました。
せっかくなので、景色の良い上の二階席を選びました。

じゃあ下の一階は誰が選ぶの?って話なのですが、一階と二階の席の数が違います。
今回僕が選んだ二階席は13席なのですが、一階席は6席しかありません。
そのため、一階は景色が見えない代わりにゆったりと、二階は景色がいい代わりにひと席のスペースが狭くなるという特徴があり、席を選べる時は自分がいいと思う方を選ぶと良いと思います。
席に案内されると、まずメニューを配られます。

メニューにはごはん、デザートやドリンクなどのレパートリーがあります。
しかし、注意することは、既に売り切れている物もありますので、必ず食べれるわけでは無いです。列車の食堂車ならではの注意点ですね。
僕は、この中で「松坂牛カレー」を注文しました。

お値段はなんと1377円です!
高いと思いますが、列車内ということと松坂牛という事を考えるとこんなもんだなと思ったりしています。
流れる景色を見ながら食べて行きます。

さて、松坂牛カレーのお味ですが、普通に美味しいです。

ボリュームがそこそこあって、松坂牛の旨味が染み出しているカレーがご飯とすごく合っているような感じです。
美味しかったので完食しました!

席でゆったり
食後は京都まで、席でゆったりしていようと思います。
車窓には田園風景

たまに現れる川だとか

山の麓を走ったりします。

このような田舎の中を走っていきます。
ですが、やっぱり食後は眠くなる物で、プレミアムシートが気持ち良いのもあって知らぬ間に眠っていました(笑)
次起きたのは終点の京都です。

もう外は薄暗くなっています。
薄暗い中でもしまかぜは映えます。

今回しまかぜに乗りましたが、近鉄の観光特急しまかぜは非常に良かったです。また乗りたいと思いました。
プラス1050円とは思えないほど、いい体験ができます。
皆さんも伊勢志摩に行く用事があったら、是非しまかぜを利用してください!