皆さんこんにちはここは郡上八幡駅です。
申し遅れました、僕は皆さんを案内する谷いずると申します。
今回は岐阜県にある郡上八幡(ぐじょうはちまん)の紹介をしていきます。
「観光をしたいけど結局どこを行ったらいいかわからない」とか、「観光はしたいけど時間が無くて、あまりたくさんの時間は滞在できない」という方向けに郡上八幡の文化を体感する事と、観光の時間をバランスよく回れるコースを実際に自分が行ったのを踏まえて紹介していきます!
とはいえ、郡上八幡がどんな場所なのかを知っていたほうが何倍も楽しめると思いますので、少し説明します。
旅のしおり
郡上八幡とは?
郡上八幡は岐阜県の中部に位置する郡上市にあります。飛騨山脈が近いので辺りを山に囲まれています。また、郡上八幡は長良川の上流辺りの吉田川との合流地点に位置しており、吉田川をはさんで町が発展しています。
他にも日本名水百選に選ばれている湧き水があり、その豊富な水源を活用するために水路が発展しているという特徴があります。
城下町の雰囲気と和の水路が非常に良くマッチしている町です。
他にも景観だけでなく、『郡上踊り』といった江戸時代からの文化も残っており、「郡上踊り」と書かれた提灯が町のあちこちに掲げられています。
出典:郡上八幡
郡上八幡のアクセス
車でのアクセス
東海北陸自動車道で郡上八幡ICから10分の所にあります。
電車でのアクセス
最寄り駅は長良川鉄道の郡上八幡駅です。
jr岐阜駅から高山本線のjr美濃太田駅にいきます。それから美濃太田駅で長良川鉄道に乗り換えて、美濃太田駅から約一時間半ぐらいで郡上八幡駅に到着します。ローカル線で本数は一時間に一本レベルなので、時間管理が大事ですね。
ちなみに長良川鉄道はローカル線にも関わらずpaypayが利用可能なようです。
そして、先ほど最初にお見せした郡上八幡駅ですが、国の有形文化財に指定されています。
郡上八幡駅は1929年(昭和4年)に開業し、有形文化財指定後に開業時の外観に復元しリニューアルされています。
しかし、電車で行くのにも欠点があり、郡上八幡城といった観光する場所に行くために10分ぐらい歩く必要があることです。
その為か自転車を借りれることが出来ますが、正直おススメしません。
理由は観光する所に自転車置き場が無いからです。
いよいよ郡上八幡へ!
それではこれから郡上八幡を観光していきましょう。
郡上八幡は見どころは町全体の景観なのですが、特にその中でも見るべきところが散らばっているためそれぞれの場所を把握しておかないと、何回も川を渡る必要が出てきます(笑)
それでは今回僕が回った場所を順に紹介していきます!
僕が回ったのは青いピンに白い四角(□)があるところです。
番号順にあげていくと
- やなか水のこみち
- いがわ小径(こみち)
- 城下町プラザ
- 郡上八幡城
- 宗祇水
やなか水のこみち
先ほどの駅から少し歩いていくと、山頂に立つ郡上八幡城を見ることができます。
さらに道を進んでいくと繁華街が現れます。
この通りは「新町通」と名のとうり比較的新しい通りのようです。
意外とこの通りは車が多くて危なかったりします。
そんな新町通りの一角に明らかに異彩を放っている通りがあります。
やなか水のこみちです。
どこから写真を撮っても絵になりますね。
インスタ映えするのではないでしょうか?
いがわ小径(こみち)
先程の新町通りに戻ってきて、さらに奥に進みます。
と、その前にお腹が減ったので新町で何か食べようと町を探してみると飛騨牛コロッケがあったので食べることにしました。
目の前で揚げてくれたのでほっかほかです。
座って食べようとしてふと下の側溝に目を落としてみると、、、
なんと、水路に鯉が泳いでいるんですよねぇー。それもここだけでなくあちこちの側溝で泳いでいます。やっぱり水がキレイなんですねー。
飛騨牛コロッケをおいしくいただき小腹を満たしたので、さらに新町通りを進みます。
あと少しでいがわ小径に着くというところで、何やらレトロな建物を発見しました。
これは旧郡上八幡役場で国の登録文化財の指定を受けているようです。
玄関の上の文字が右読みで「場役町幡八」と書いてあるのが時代を感じさせる表記で好みです。
今ではこの旧郡上八幡役場は郡上八幡旧庁舎記念館となっており、中には郡上八幡の特産品の展示販売や軽食がいただけたりします。
そんな旧郡上八幡役場を少し通り過ぎたところにいがわ小径があります。
この通路がいがわ小径です。
ここのなしか少し涼しく感じます。
これは民家の裏を流れる用水路で、水路の上にあるやぐらは地元の人の洗濯場だったりします。
この用水路ですが、コイがめっちゃ泳いでいます。
川の流れに逆らって泳いでいます。
他にも色鮮やかなコイがいます。
写真だとそこまで多くは無いですが、写真の外にはうじゃうじゃいます(笑)
そして、先ほどの洗濯場にはコイの餌が100円で売られています。
そのおかげかかなりコイが肥えています。
エサを持ってなくても大口をパクパクしながら寄って来ます(笑)
いがわ小径は入り口の付近だと人が居ますが、少し奥に入ると人が居なくなるのでゆっくりしたいときは奥がいいと思います。
城下町プラザ
先ほどの旧郡上八幡役場に戻ってきました。
実はこの左側に川があり高さ12mの新橋があります。
この新橋はさっき来た新町通と国の重要伝統的建造物群の選定を受けた古い家並みがあるエリアをつなぐ橋になります。
ちなみに夏になるとこの新橋で子供たちがこの新橋(ビル5階分の高さ)から飛び降りるという風物詩があるようです。
出典:郡上八幡
この子供たちはいきなり新橋から飛び降りるのではなく、最初は低い岩から飛び降りて徐々に慣らしていくようです。
ですので、我々観光客はあまりやらないほうがいいと思います。事故られても地元の人に迷惑がかかると思いますしね。
そんな新橋を抜けて城下町エリアを歩ていると城下町プラザが見えてきます。
城下町プラザはお土産屋さんですね。城下町プラザの裏にはバス置き場になっており、観光バスの方は城下町プラザの裏で降ろされると思います。
城下町プラザは城下町と言うだけあって郡上八幡城の近くにあります。
また、郡上八幡は食品サンプルつくりも盛んなため、近くに商品サンプルつくり体験ができるところもあります。
郡上八幡城
城下町プラザからほどなく歩くと郡上八幡城へ上る道の入り口のそばにある公園に立派な銅像があります。
この銅像は2006年NHK大河ドラマ「功名が辻」の主人公である千代出生の地という説のシンボルとなる銅像になります。
桜の時期には周りの桜と相まってさらに見ごたえが増して、花見にもマッチするようです。
春に行ってゆっくりお花見、、、というのもいかがでしょうか?
それでは、いよいよ郡上八幡城への道を登っていきましょう。
こんな感じの不安になってくる道をどんどん上っていきます。
最初の方でお見せした遠くから見た郡上八幡城の通り、山の上にそびえているので結構上る必要があります。
10分ぐらいひたすら歩いていくとやっと城の外の石垣が見えてきます。
僕は平均的な人より早歩きなので体力が無い人やお年寄りの方が登ろうとしたら15分~20分かかると思います。
さらにこの石垣を少し登っていきますときれいなお城が目の前にたちはだかります。
遠くから見ても目立つ郡上八幡城は近くで見たら圧巻ですね!
自分が小さく見えてしまいます。
またここまで登ってくると、後ろを見たときの景色も最高です。
ちなみに郡上八幡城にはいくつかのフォトスポットがあり、写真映えスポットするところにこういった立て看板があるのでインスタ映えを狙うのもいいと思いますよ!
いよいよ大人310円を払い郡上八幡城に入っていきます。
撮影禁止とは書いていないので撮影させていただきました。
門をくぐるとちょっとしたスペースがあります。
そこから辺りを見ると、見渡す限り山に囲まれていてついつい自然は広大だなぁと思ってしまいます。
小さいスペースを抜けると、先ほどの立派な正門に比べると比較的控えめな天守閣への入り口があります。
入り口の高さは昔の人基準のため低く感じます。
この入り口から入ると、入り口の狭さとは対照的な広い空間に出ます。
天守閣の一層目は鎧や刀剣、その他資料が展示してあります。全部で4層あり、1層から3層にもいろいろ展示されています。
昔のお城にありがちのめちゃくちゃ急な階段です。
木造ということもあり、いや木造でもこんな音が鳴るのか?と疑問が出るほど歩くたびに床から「ギュ、ギュ」と聞こえてきて不安なるのを通りこして逆に楽しくなります。
それぐらい音が出ます。(笑)
さっきのきつい階段を最上階まで登りきると目の前に絶景が広がってきます。
僕はお城に行ったときにいつも思うのですが、なんか城下町がすべて自分のものであるかのような錯覚に襲われます。
写真右に見える異彩を放っているドームは郡上市総合スポーツセンターです。
天守閣の最上層には木を割ったら「日本一」と見えるので、祀ったといわれている木が展示してあります。
先ほど階段がきついと言いましたが、降りるほうが怖いですね(笑)
いやでも慎重になる階段を降り、次の場所に行くことにしましょう。
行きは気づきませんでしたが、城壁の覗き穴がいろんな形になっていますね。
昔の人のちょっとした遊びゴコロでしょうか?
他にも見逃したフォトスポットがありました!
こうみると白い城壁が一際目立ってますね。
皆さんもキレイな城だなと思う人がいるかもしれませんが、実はこの城は廃藩置県で1870年に石垣以外取り壊しになってしまいますが、1933年に同じ岐阜県にある大垣城を参考に木造再建されたお城です。
実際に昔あった郡上八幡城とは違うのかもしれませんが、現存する木造再建城として日本最古のようです。
再建されてるとはいえ、司馬遼太郎も「街道を行く」で"日本で最も美しい山城"と評しています。
他にも人柱伝説が伝わっていたり、城主が何回も変わっているので、歴史の動乱に立ち会っていた城ですね。
今回行ったのは夏だったので、緑でしたが紅葉の時期や、雪の時期には季節とりどりの表情を浮かべます。
出典:郡上八幡
宗祇水
城を下山して宗祇水に向かいます道中にこんな店があったので思わず立ち止まってしまいました。
郡上八幡は清流の町なので、アユを頂くことができます。
今見えているアユはサンプルなのですが、注文したらその場でアユを焼いてくれるようです。
国の重要伝統的建造物保存地区の選定を受けた歴史風致地域をさらに歩いていくとその通路の一角に宗祇水があります。
ここの宗祇水は最初に紹介したやなか水のこみちとは違いこの一角だけではなく、ここら辺周辺全体が重要伝統的建造物保存地区なので、タイムスリップしたような感じです。
この道には昔ながらのスタイルのお店があり、思わずサイダーを飲んでしまいました。
柳の木が見えてきます。
そして、写真の右側の階段を降りると宗祇水です。
これが宗祇水です。宗祇水は日本名水百選の第一号に登録されたのも有名です。
昔から生活用水と使われていたらしいです。
上の写真を見てもらったらなんか段々になってるところを水を流れているのがわかると思います。
これは、生活用水と使われていた工夫で上の段から飲用、米の洗い場、野菜洗い場、食器洗い場と水の清潔さが必要な順に上から厳格なルールの元に守られていたようです。流された食べかすとかが用水路で飼われているコイの餌になっていたらしいです。
一応、飲用水で使われていた一番上なのですが、それを知らない人達が利用していると思いますので僕はやめておきました。
この宗祇水は水だけでなく、良いフォトスポットにもなります。
終わりに
宗祇水から戻り、駅へ帰る道をブラブラし歩いていると釣りをしている人が居ました。
鮎を釣っているのかはわかりませんが、そんな郡上八幡では当たり前の日常の風景さえも風情を感じてしまいます。
郡上八幡は歴史保存地区として観光地になっていますが、住民の日常も垣間見えることができる。という場所です。
これからもこの素晴らしい文化が継承していくといいなと感じます。
皆さんも今度の旅行に郡上八幡という選択肢を加えてみてもいいんじゃないでしょうか?