皆さんはネットカフェやカプセルホテルと聞いて何をどのようなイメージをお持ちですか?
僕は初めてカプセルホテルに宿泊する際には「通常のホテルよりも安く、カプセルが楽しそう」と思っていましたし、ネットカフェに至っては「安くても良いから最低限で夜を過ごす場所」と思っていました。
しかし、これらは間違ってはいないのですが、宿泊経験がないときの想像なので実態とは違っていたり、具体的な部分まではイメージできていなかったりすると思います。
つまり、実際に宿泊した経験がない場合はカプセルホテルとネットカフェの2択から選ぶ場合に「どちらが自分に合っているか」という判断材料がないのではないかと思います。
僕は今ではネットカフェは10回以上宿泊し、カプセルホテルも数回宿泊していますのでネットカフェ事情についてはかなり詳しい自信があります。そのため、悩んでいる皆さんの参考になると思います。
ここでいきなりですが、結論から申し上げますと寝ることを目的にしているならカプセルホテル一択です。
カプセルホテルは最初から宿泊がメインなのですが、ネットカフェはそもそも宿泊する場所ではありませんしね(笑)
とはいえ、(あまり推奨しませんが)ネットカフェをおすすめ出来る場合もありますので、これからそれぞれの特徴を相対的に比較してネットカフェとカプセルホテルの特徴、同じところ、最後に結局どちらを選んだら良いのかを解説してきます!
旅のしおり
ネットカフェとカプセルホテルの違いとは?
最初にネットカフェとカプセルホテルの違いを紹介していきます。
どちらに泊まるか決める際の判断基準になるのは主にこの6つです。
- 料金体系
- 快適席
- 設備
- ドリンクバー
- 店舗の多さ
- 娯楽の多さ
特に最初の3つは宿泊先を決める際に特に重要に感じている部分だと思います。
それでは詳しく紹介します。
料金体系
ネットカフェとカプセルホテルでは支払う料金の計算方法がことなります。
カプセルホテルなどのホテルは皆さんもご存知のように、基本的には一泊に対して料金が必要になります。
反対にネットカフェは滞在時間をベースに料金が決められます。
最初の30分はいくらで以降10分ごとに○○円加算されていくという方式です。
▼ある快活クラブの料金表▼
加えて、3時間や6時間以上利用するとお得になる○○時間パックや、夜にチェックインするとお得になるナイトパックなどが設定されている店舗が多いです。
詳しい料金は料金は会社や同じ会社が運営していても店舗によって異るので、チェックインする前にその店舗のホームページで料金を確認しておくと良いでしょう。
快適性
快適性を求めるならカプセルホテル一択です。
ネットカフェに宿泊する場合はフラットシートを選ぶことになりますが、こちらはマットであって寝具ではありません。そのため、寝心地は寝ることが前提であるカプセルホテルのほうが上です。
▼快活クラブのフルフラットシート▼
ネットカフェでは一応ブランケットやまくら(のような物)を借りられますが、ブランケットが地味に小さい場合があるので、睡眠をとるのに十分な環境とは言えません。
また、パソコンの光が地味にうざいです。
反対にカプセルホテルは清潔で"ちゃんとした"布団とまくらが利用できます。
そのため、自宅やホテルと遜色ない設備で寝ることも可能です。
▼俺です(笑)▼
意外とこの差は大きく、次の日に起きた際のすっきり感が全然違います。
設備やサービス
設備もカプセルホテルのほうが良いです。
ホテルなのでシャワーや館内で利用できる着替えが用意されているのは当たり前として、歯ブラシやロックできる荷物ロッカーも利用できます。
▼ナインアワーズのシャワー▼
これはカプセルホテルである名古屋ナインアワーズのシャワーです。ナインアワーズがスタイリッシュなだけで、他のカプセルホテルがここまでおしゃれというわけではありませんが、シャワーが付いています。
▼ナインアワーズの着替えとバスタオル▼
ネットカフェでは有料の場所もあるシャワーとバスタオルも最初から付いているので気兼ねなく利用できます。
しかし、中には快活クラブのある条件を満たしている店舗にはシャワーやバスタオルが無料で利用できる店舗もあります。
ここら辺は会社によってサービスがバラバラでシャワーやバスタオル貸出を有料で利用すると結局カプセルホテルを利用した方がお得だったというパターンは結構あります。
店舗の多さ
店舗の多さも意外と大事で、店舗の多はネットカフェのほうが勝っています。
ネットカフェは駅周辺や国道沿いにある傾向があり、大きめの地方都市であれば見つかる可能性はあります。
反対にカプセルホテルはかなりの規模がある都市でないと見つけられません。
具体的には名古屋、大阪や神戸、京都クラスなどですね。このほかにも新幹線の最も停車駅が少ないタイプである「のぞみ」や「はやぶさ」などが停車する都市にはある可能性が高いです。東海道新幹線の「ひかり」や「こだま」だけが停車する都市は少し厳しいです。
ちなみにですが、北海道は札幌以外はネットカフェとカプセルホテルの両方期待できないです(笑)
詳しくは北海道のネットカフェ事情について書いた「北海道旅行で泊まれそうなネットカフェはある?→札幌以外期待できません。」をご覧ください。
ドリンクバー
ネットカフェはカフェを名乗っているのでドリンクバーが利用できます。
上の写真は快活クラブのドリンクバーで、普段はなかなかお目にかかれない種類のジュース、コーヒーなどの他にもソフトクリームが食べ放題です!
ジュースやアイスクリームが好きな方にとっては天国です。
無限に水分は補給できるので、滞在している間の飲み物代が削減できるのは嬉しい部分です。
まあ、ジュースやコーヒーは後から喉が渇くので水を飲み続けるのが理想なんですけど、そんなこと言ってたら楽しめないので自分が好きなものを飲んだら良いです。
注意点として快活クラブは充実した種類がありますが、他のネットカフェチェーンだとドリンクバーの種類が少ない場合や、ソフトクリームが無い場合があります。
ネカフェはパソコンや漫画が利用できる
ネットカフェではブースにパソコンが1台ずつあり、たくさんの漫画が読み放題です。
マンガが大好きで寝る前にマンガを読みたい方は良いでしょう。
あ、ちなみに、ネカフェのパソコンにはR18コンテンツも利用できるので元気な男子には良いかもね(小声)
ただし、寝るためだけにネットカフェを利用するなら正直マンガやパソコンは使わないです、、、
これらのコンテンツを楽しむのも良いですが、寝るためだけならなくても構わないです。
また、すべての店舗に当てはまるわけではありませんが、一部の店舗では追加料金なしでダーツやビリヤードを楽しめる店舗があります。
まあ、主に快活クラブの一部店舗ですね。
どんな設備があるのかは快活クラブの店舗のホームページを見ればすぐにわかります。
カプセルホテルはラウンジが利用できる
カプセルホテルは静かにする場所であるカプセルエリアと音を立てても大丈夫な食事などの用事をするラウンジに分かれています。
▼ナインアワーズのラウンジ▼
これはナインアワーズ名古屋のラウンジです。すべてのカプセルホテルがこんなに豪華なわけではありませんが、こんな感じで宿泊者の全員が利用できるスペースがあります。
「カプセルホテルはきちんとラウンジがあるんだ!すげー!」と思ってしまいそうですが、ラウンジが少し面倒な要素でもあります。
カプセルホテルでは寝る場所であるカプセル内では飲食が禁止されているので、食事はラウンジに移動する必要があります。
そのおかげでカプセルホテルでは静寂性が保たれている反面、ネットカフェのようにブース内で食事できません。
逆に同じような部分は?
次にネットカフェとカプセルホテルを比べてあまり違いが無かった部分を紹介していきます。
価格は数百円程度の差しかない
これは意外かもしれません。
ネットカフェはメチャクチャ安い印象を持っている方もいると思いますが、同じ時間滞在した場合は200円~500円程度しか変わりません。
ネットカフェは1500円~2000円程度で過ごせるのに対して、カプセルホテルでは早割などを利用すると大都市圏の中心駅中心では2000円前半で宿泊できる場所もあります。
そのため、カプセルホテルが2000円程度で宿泊できる場合は、数百円をケチってネットカフェに宿泊するよりもカプセルホテルを選ぶ方がかなり快適です。
中には高い所だと一泊4000円以上などという強気な値段設定をしているホテルもありますが、きちんと調べたら安い宿を見つけられる可能性は高いです。3000以上するならもう少し支払ってビジネスホテルを利用した方が圧倒的に良いです。
同じフロアの人のいびきが聞こえる
ネットカフェとカプセルホテルは完全個室ではありません。
ネットカフェはブースの天井部分が解放されておりますし、カプセルホテルの入り口部分は一枚の布で遮られているだけです。
▼カプセルホテルの仕切り▼
そのため、いびきがうるさい人がいる場合はそのいびきがダイレクトに聞こえてきますし、自分がくしゃみをする際にも「あー今くしゃみしたら他の人にダイレクトに聞こえるんやろなー」と気負いながら控えめにくしゃみをする必要があります。
カプセルホテルの場合はフロントで希望者には耳栓を渡してくれるホテルもありますが、無い場合やネットカフェの場合は我慢するかイヤホンをして防ぐしかありません。
また、アラームの音もダイレクトに聞こえるので、音が鳴るアラームも利用しにくいです。
僕もなかなか起きない他の人のアラームで目を覚ましました。
音が出るアラームが利用できない場合はバイブモードにしてアラームを掛けるか、イヤフォンからアラームを流せるアプリを利用するのが恒例です。
僕は過去にバイブにするのを忘れていて店員に注意されたことがあります。詳しくは「ネットカフェでアラームは使える?→鳴らしたら店員が起こしに来ました。」をご覧ください。ネットカフェ向きにアラームをどうするかを書いていますが、カプセルホテルでも通用します。
ちなみに、カプセルホテルはいびきやくしゃみは聞こえますが、基本的にはネットカフェよりも静かで寝やすいです。
理由はネットカフェは漫画を取りに行ったり、ドリンクバーを利用したりする際にブースから出て廊下を歩く必要がありますが、カプセルホテルではシャワーを浴びに行く以外で外に行く用事が無いので人の往来がかなり少ない傾向があります。
また、隣に人がいる場合でもカプセルホテルの中ではできることが少ないので、必然的に寝るだけになって音を発する動作が少ないですね。
そのため、いびきやくしゃみ以外の気配と音はあまり気になりません。
プライベートスペースが寝る場所のみ
両者に共通していることの3つ目は「プライベートになれるスペースが寝る場所のみ」です。
▼ネットカフェのフルフラットシート▼
▼カプセルホテル(名古屋のナインアワーズ)▼
このように、大人一人が寝っ転がることができて、寝返りができるぐらいのスペースしかありません。
閉所恐怖症の方は無理かもしれませんし、そうでなくても閉塞感を感じる可能性があります。
僕は逆に狭い場所が好きなので気になりませんので、狭い場所が好きな方や別に苦手意識を持っていない方にとっては大丈夫だと思います。
結局どっちが良い?
これまではネットカフェとカプセルホテルの違う部分と共通点を紹介してきましたが、状況別にどちらがおすすめ出来るのかを解説していきます。
ネットカフェがおすすめ出来る方
ネットカフェがおすすめ出来る方の特徴は以下の3つがあります。
- 短時間(5、6時間以内)しか滞在しない
- マンガやパソコンにあるコンテンツを楽しみたい
- ドリンクバーを楽しみたい
1つ目は短時間しか滞在しない方です。
ネットカフェは時間によって料金が加算されていきます。前項で「料金はあまり変わらない」と紹介しましたが、短時間だけ滞在する場合はネットカフェがお得になります。
具体的には終電を逃して、始発までの時間を休憩したい場合はそこまで滞在時間が長くならないのでネットカフェで過ごすのも悪くないと思います。
2つ目は漫画やパソコンに入っているコンテンツを楽しみたい場合です。
これはネットカフェでしか楽しめないですしね。
ただし、その分滞在時間は長くなるので、「コンテンツを利用するために料金が高くなっても良い」という方はネットカフェという選択肢以外はありません。
3つ目はドリンクバーやアイス食べ放題を楽しみたい方です。
カプセルホテルではドリンクバーはありませんし、アイス食べ放題なんて気が狂ったようなサービスをしているホテルはありません。
好きなものを好きなだけ楽しめる環境って良いですよね。
その代わりおねしょには気を付けてください(笑)
以上がネットカフェをおすすめ出来る方の特徴です。
要するに「快適性云々じゃないく、ネカフェでしか楽しめない物が目当てなんだ!」という方にお勧めですね。
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カプセルホテルをおすすめする方
次にカプセルホテルがおすすめな方の特徴を紹介します。
以下の4つに当てはまったらカプセルホテルが良いです。
- 長時間滞在する方
- 睡眠の快適性を求める方
- ビジネスホテルと同様のサービスを受けたい方
- セキュリティーを重視する方
1つ目は長期間滞在する方です。
カプセルホテルは時間ではなく一泊に対しても金額なので、最早の時間にチェックインして、最遅い最終チェックアウトの時間までホテルに滞在するような使い方をする場合はカプセルホテルのほうがおすすめです。
ネットカフェに滞在する際にはどうしても料金が頭にチラつくので、少し焦る気持ちが芽生えるのですが、カプセルホテルでは余裕で過ごせます。
また、場合によるとカプセルホテルのほうが金額的にも安くなる場合があるので、金銭的な意味でもカプセルホテルがおすすめです。
2つ目は睡眠の快適性を求める方です。
快適性の項目の際にも言いましたが、最初から宿泊が前提であるカプセルホテルと宿泊がメインではないネットカフェを比べるとどうしても睡眠をするための設備が大きく異なります。
そのため、「明日は仕事で疲労を回復したい」という場合はカプセルホテル一択です。
3つ目はビジネスホテルのようなサービスを求めている方です。
シャワーやタオル、着替えなどのサービスはネットカフェだと有料だったり、店舗によっては無い場合もあります。
それらのサービスを確実に受けたいと考えている場合はカプセルホテルを選びましょう。
4つ目はセキュリティーです。
ネットカフェではブースには鍵が無く、置き引きの被害にあう方もいます。
カプセルホテルでもないとは言い切れませんが、個人で利用できる鍵付きのロッカーを利用できる場合が多く、自分の荷物や着替えをそのロッカーに入れて置けます。
これも宿泊することが前提だからある設備ですね。安心感が欲しい方はカプセルホテルを選ぶと良いです。
両方無い場合はビジネスホテルもアリ
今までカプセルホテルとネットカフェを比べてきましたが、少し過疎目の地方都市だと両方無い場合もあります。
その場合は野宿かビジネスホテルになるのですが、野宿は過酷すぎるので基本的にビジネスホテルに宿泊することになると思います。
ちなみに、無人駅に泊まった際の経験は「駅で泊まるのは可能なのか?夜の駅で野宿した経験から解説します!」から見れます。
中には「ビジネスホテルって高いんじゃないの?」と思っている方もいると思います。もちろんネットカフェはカプセルホテルと比較したら高いです。
しかし、意外と3000円~4000円ぐらいで宿泊できる場所もあるのです。
僕は普段から楽天トラベルを利用していますが、宿泊したい場所を入力して「安い順」にしてみると意外と良い宿が見つかるかもしれませんので、一度ビジネスホテルも検討してみてはいかがでしょうか?
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